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愛国心

異国の公立小学校の生徒だったころ、友だちの、太平洋戦争経験者のお爺ちゃんと、
うちの母親がぶつかって、苦労したことがある。
日本軍の捕虜になってた爺ちゃんは、戦争責任云々じゃなくて、ただ単に、とてつもなく日本人が嫌いだ。
私の友達も、その子のお母さん(爺ちゃんの娘)も、その辺がわかってたんだけど、
近衛兵やら、軍人やらを身内に持つ母は、許せなかったようだ。
 
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帰国した直後、何かで『愛国心』という言葉を使ったら、担任教師にせせら笑われた。
海外育ちのお前がなにをいう、といった所だったのだろう。
                   他の国に住んでいたら、日本が好きじゃいけませんか?
 
大学で私を指導してくれた大教授は、定期的に天皇陛下に会う立場の人だった。
彼の口癖は、「政治はしない」。
 
今朝、TVをつけたら国会中継をやっていた。
日本を守ることを正当化できない人達が、答弁をしていた。
 
 
歴史は得意ではない。 自分で調べるほど興味も持てない。 
科学雑誌と違って、それが贔屓目であれ謝罪であれ、自分の立場を鑑みずに論じた歴史書はない。 
どれもこれもどこかしら、筆者の感情と、立ち位置故の偏見が入る。
だから、どんなに説得力の高いものを読んでも、一抹の疑いが残る。
おかげで私の国籍国である日本に対する感情も、ペンディングのままだ。
ドイツ人の友人とは話し合ったことがあるが、日本人とは、この手の話題を避ける。
 
国とは何だろう?
 
ローカルルールを作って税金と社会保障・インフラをやりとりする、契約のユニットか。
人種と国境、言葉と国境が同じラインで区切られる場合など、それほど多くはない。
文化の括りと、国の括りも違う。
この時代の国が、昔のその国と違うこともままあるだろう。
 
 
昼休みに、靖国神社を散歩してきた。
祀られている英霊たちが何のために戦い、何を考え何をしたかが(私には)明確でないから、
賽銭を投げて拍手を打っても、ペンディングのままの心理だし、だから、散歩にしかならない。
 
国という形のないものに忠誠を誓い、命をかけた彼らをうらやましくも思う。
 
 
                                   ゼブラ@靖国神社のすぐ近くの大学で実験中