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確率問題:会計士の就職浪人

                                  (大きな主張はありません、混乱をメモしているだけです)
出勤途中に、携帯でニュースを見ていたら、
   公認会計士に合格しても四割が就職浪人、なんていう記事を見つけたのだが。
                  http://www.asahi.com/business/update/0218/TKY201102180518.html
 
私は文系ではないので、外部からその業界を見る事しかできず、
会計士を目指す人のレベルが、どういうもんだかも想像でしかわからない。
でも、確か難関な試験だったのではないかと記憶している。
 
日本のマスコミと、マスコミが選んだコメンテーターなどは、例外中の例外が大好きで、
だから、有名大学を卒業しても、就職できない人がいるとか、
中学で登校拒否を初めて、何も教育を受けなかったのに、会社を設立して云々、
なんていうのを、さも誰にでもあることの様に取り上げ、
有名大学に行くことが無意味だ、卒業生にはろくなやつがいない、みたいな論調を楽しむ。
ちょっと冷静になれば、有名大学を卒業して地位を得られなかった人と、教育を受けずに会社を設立した人、
の割合や、彼らの肩書以外の努力や怠慢をすぐに想像できるはずだと思う。
 
でも、知らず知らずマスコミに乗っているのか、都合がいいからよりどころにしているのかは知らないが、
かなりの中高生たちが、進学してもろくなことがない、とか、
学校を辞めてひきこもっていても成功の道がある、とか、少なからず信じているフシがある。
 
         危険だと思うのだ、そういう考え方は。
 
車に乗ったら、シートベルトをしよう。 事故にあったときに、身体が飛びださないように。
しかしながら、ごくごく稀には、シートベルトのために逃げ遅れた、という事象もある。
これで、逃げ遅れるかもしれないから、シートベルトはすべきじゃない、となるだろうか?
シートベルトがあったから助かった人、シートベルトがあったから危険にあった人、の確率を考えて
シートベルトをする事が広がっていったのではないだろうか?
                 もっとも法律でも義務付けられていることだから、シートベルト、しましょう。
 
すべてのことは確率の問題なのだ、と思う。
どんな進路を選んでも、踏み外すこともあるだろうし、成功することもある。 例外は必ずある。
実験結果ならば、エラーとして処理する部分だ。
   (それが何割なのかは、実験装置による。エラーをつついていて大発見も、無くはない)
だから、全体の平均値からの期待度で、希望に合うと予測できる進路を決めていくしかないと思うのだ。
 
             期待値、どのくらいを目安にするべきだろうか?
 
で……‥冒頭のニュースに戻る。
公認会計士の試験を受けたからと言って、もともと就職する気のなかった人もいるだろうし、
人格的に、採用されにくい人も世の中の平均程度にはいても仕方ないだろう。
 
でも、4割が就職浪人、というのは多すぎるように思う。
科学実験だったらこれはエラーではなく、どこかに、何らかのミスがあったとしか考えられない。
あるいは予測が間違っていたのか。
 
弁護士・医者・公認会計士 米国はじめ先進諸外国に比較して、日本では人数が少ないとされていた資格だ。
公認会計士の就職浪人は、不況が原因となって企業が採用を見合わせた事、
合格者数を増やしたことが原因だと言う。その目論見が甘かったのか。 
それとも、資格があるからと言って、必ず就職があると考えてはいけないものなのか。
 
弁護士資格や医師免許を持ちながら仕事がないという状況が、
すぐ後に続いているように思えてならない。
 
今の学生さんは気の毒に、とは、言えない。
気の毒な部分や、大変な部分は、時代時代で違うし、国でも違うから。
 
娘と進路の話もするが、漠然と思い描くだけの将来にも、希望的な予測はさせられないのが事実だ。
キャリア関係の授業、義務教育時点から増えたようなんですけどね~
キャリア指導をするなら、展望を描けるような社会づくりを目指して欲しいです、はい。