放射線対策について考える
私は放射線の専門家ではない。
ツイッターで情報を呟いている専門家もいるので、そっちの方が有益だと思うが、
つぶやきなので専門用語が多い。
下の方に、関係サイトを列挙しているので、時々刻々と変わる原発の情報なども、そっちで検索して欲しい。
私は自分の研究所付近で測っていたデータから、
自分が何をしていればいいのか、という結論を出したので、それを書いておこうと思う。
爆発や水蒸気放出によって、一気に出る感じだ。
よって、風向きにもよるが、ある地点で計測する放射線量の時間変化は、下の図の様になる。
私の職場は180キロ離れているので、②に当たる。
ちょうど風下になって、この距離を2時間くらいかけて放射線が流れてきた時には、
⇔の幅で約100分くらいだった。 (風向きに関しては、関連HPで調べられる。下にURLを乗せた)
爆発の1時間後くらいから上がり始めて、爆発後2時間の時に最も高く(1.3マイクロシーベルト毎時)なったが、
3時間後には下がった(0.3マイクロシーベルト毎時;平常時の3倍程度)。
#風向きによって到達時間は変わる。同じ距離を、5時間くらいかかってきた場合もあった。
それぞれの地で、いつ高い放射線量が予期されるか、警報風に発表してくれると嬉しいのだが、
困ったことに原発での爆発の報道が遅く、到達する時刻を事前に予測できない。
そこで、今、我々が個人でできる事のまとめ。
・爆発時刻が早めにわかったら、風向きを見て、爆発の1時間後~数時間後は極力外に出ない。
建物の中に入って、なるべく換気をしないようにやり過ごせば、この高い値は回避できる。
・報道がなく、どこにピークが来るか分からないので、なるべく、一回の外出時間を短くする。
現在発表されている、〇〇マイクロシーベルト、というのは、
つまり、10分しか外に出ていなければ、〇〇シーベルトの6分の1だ。
また、いったん外に出てから数時間後に外出しても、同じピークの下である可能性は低い。
爆発のたびにベースラインも上がるから、やり過ごしても平常値よりは少しづつ高くなっていくが、
ベースラインまで薄まってからならば、影響も小さいはずだ。
・放射線を帯びた埃で外部被ばくしないように、また、それらの埃を吸って内部被ばくにならないように、
花粉症と同じようにマスクをする、埃の付きにくい服を着て外出する。
家に帰ったら、外出に使った服は、寝室などに持ち込まない。換気をしない。などもある。
さて、健康被害についても考えてみる。
確かに、大騒ぎする必要はない。ただ、あえて放射線の下に出る事もない。
土砂降りを避けて軒下に入るように、放射線を避けて屋内に入るのを促すべきだ、という程度だ。
すぐさま命を脅かすようなものではない = 放射能症を引き起こすような値では全くない。
直ちに人体に悪影響を及ぼすものではない = 長期的に見ると発がん性があがる可能性がある。だが、そういう環境だから、年一回の血液検査を受け、胸に放射線カウンターをつけて仕事をする。
放射線環境下での発がん性の高さは、喫煙者の肺がんの発生率の高さと同等に、
これまでも発表されているが、致命的なものではない。
しかし、喫煙を抑えたり、貰い喫煙を嫌う理由にはなっていて、禁煙スペースが広がる理由にはなる。
その程度のものだと思う。
喫煙者が隣でたばこを吸ったからと言って、パニックを起こす必要はないが、
外に煙が充満している喫煙BOXに入ることもない。
煙がなくなるのを待って、外出しよう。
煙の中は、なるべく長くいないようにしよう。
これは17日朝の情報で、福島原発からの放出の形が変わったら、対応策も変わる事を付記しておく。
以下、あれこれググってみた結果と、他にも、役に立ちそうなのをリストしておく。
医療系のサイトなどは、○○シーベルトというのは、恐れなくていいんですよ、と書いてある。
まあ、医療検査に使う放射線は制御できるから、今回の様な事故とは根本的に違う事を認識してほしい。
同各原発のリアルタイムデータ http://www.tepco.co.jp/nu/index-j.html
出ているのは一覧表だが、時間軸を横にして、縦軸に線量を取ってグラフ化すれば、
上みたいな図が描けるはずだ。
柏崎刈羽原発 http://www.tepco.co.jp/kk-np/monitoring/mp-j.html
このサイトの説明はとてもわかりやすい。
放射線測定の、リアルタイムデータもあり、そこに風向が書き込まれている。
このサイトの説明はとてもわかりやすい。
放射線測定の、リアルタイムデータもあり、そこに風向が書き込まれている。
原子力発電所で働く人がうける、放射線量
放射線業務従事者が受ける線量限度について、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を取り入れ、
5年100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)、年間50ミリシーベルト(5万マイクロシーベルト)。
放射線業務従事者が受ける線量限度について、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告を取り入れ、
5年100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)、年間50ミリシーベルト(5万マイクロシーベルト)。
一言メッセージに書いていた、
If postponed until needed it is too late to start.
要求されてからでは、事を始めるには遅すぎる。
研究者向けに偉人が発した言葉を書き写していたのだが、なんだか自分に突き刺さるな。
あ~、今、ヘリが水を投下した ← テレビを見ている
水がかかって、すぐに下から煙が上がるのは、瞬時に蒸発して湯気が上がっているからだろうな。
ヘリ、あんなに低く飛んで...... 頭が下がります。頑張って下さいとしか言いようがないけど。
私は職場よりももっと福島から離れて安全な自宅待機。(電車が動かなくて、通勤が困難なので)
同僚達には、今日も出勤して復旧作業にあたっている人もいる。
どうか、今後何事もありませんように。