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納得して水を飲むために(3月27日・追記)

安心して水を飲むために、と書こうと思ったが、
安心と不安は個人差が大きすぎるし、同じ人であっても揺れ動くものなのだし、
そもそも不安や安心の根拠となる情報の選び方も違うので、
せめて私としては揺らぎにくい、自分なりの 「納得」 という言葉を使うことにした。

     福島第1原発でのトラブルの影響が東京の水道水にも及んでいる。
     東京・葛飾区の金町浄水場で1リットルあたり210ベクレルの放射性物質
     検出された。東京都は乳児の飲用を控えるよう呼びかけた。
              (中略)
     22日午前9時時点で、水1リットルあたり、210ベクレルの放射性ヨウ素
     検出されたという。この値は、厚生労働省が定めた乳児の基準値である、
     水1リットルあたり100ベクレルの2倍以上となるもので、
     23日午前9時の速報値でも、190ベクレルを検出したという。
             http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110323-00000858-fnn-soci
 
色々根拠を並べる前に、まず、私が今日やったこと。
 
   ・小1の子どものために、ペットボトルの水とお茶を購入した。できれば1週間分くらい欲しかった。
   ・水道水を空のペットボトルや瓶に汲んで、今日の日付を書き込んだ。1週間後に使うためだ。
                                               
空気中の放射線量が高いだの低いだの言っても、私は高をくくっていた。
日本の放射線量の指標値は、関連業種で 50mSv/y(1年間で50ミリシーベルト)である。
それを365日で割って、24で割ると、0.0057 mSv/h = 5.7 マイクロシーベルト毎時 となる。
一時間に、5,7マイクロシーベルトずつ浴びると、1年で50ミリシーベルトを越えてしまう、というわけだ。
つくばでも東京でも、単位時間の放射線量がそこまで高くなったことはない。
大騒ぎした時だって、1.5マイクロシーベルト毎時の値で来ただけである。
しかも、その値だったのはせいぜい30分くらいだ。 だから、その値だけならば危険な範囲ではない。
それでも、周りの研究者たちは騒いでいたし、長期的に見て影響が皆無とはいえない、と判断した。
 
その頃から、雨で放射線が地表に集められ、水に含まれる可能性の方も恐れていて、
原発事故の直後に、家にあるだけの空ペットボトルに水道水を汲み置いていた。
事故から数日が過ぎ、雨が降り、その頃に見ていた東京の水道水のモニターは、大きな変化がなかった。
無かったんだよ(涙) 
        見せてくれなかったんだよ、だから汲み置いた水、使わなかったんだよ 
http://atmc.jp/water/
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1303954_0322_1.
pdf
 
        そんなあとの、この水道水報道である。 例によって発表が遅い。

大体、食物などの放射線量の基準値だって、
厚生労働省福島原発事故後の3月17日に決めた、暫定基準値
米国よりもかなり甘いものだ。
日本の基準では、水・牛乳で300Bq/kg、野菜類では2000Bq/kg  
                  (上記は核種が放射性ヨウ素の場合、プルトニウムだと1Bq/kgとなる)
       http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
米国だと、(ここで比較できるデータがすぐに出て来ないが) もっと低かった気がする。
学識経験者がコメントを発するまでに偉く時間がかかり、
しかも名誉教授みたいな大御所だったのも、専門外の私としては気になるところだ。
「この値は安全である」、とストーリーにあうコメントを言う人が見つからなかったのではないかと勘ぐってしまう。
 
レントゲンとかフライトの〇〇分の1で、これなら何リットル飲めば有害、という計算もバカバカしい。
水だけに放射能発生物質が含まれているわけではない。
空気中、食べもの、水、すべてに放射能が含まれる。
レントゲンは外部被ばく、水や食物は内部被ばくだし。 ←なぜマスコミが混合した発表をするのか、真意を疑う。
一つ一つだけを計算してみせて、総和から目をそらさせようとしても、騙される人は少ないのではないだろうか。
 
 
仮に数値の点を譲って、日本の基準のみに着目しても、
空気中の放射線量と比べて、イメージ 1
しきい値(この場合基準値)までの余裕がなさすぎだ。
 
 #実際の健康被害しきい値に対して、
 #基準値をどの程度左側にとるかというのは
 #もう、国の政策と役人・研究者の感情だけの問題だ。
 
いまだに議論のある、しきい値以下の弱放射線効果だが
考え方を模式的に書いた図を見つけた。
   (申し訳ないが、どこで拾ったか分からない)
 
横軸は放射線量、縦軸にその値での効果を示している。
縦軸は上方向に健康に悪影響がある、
     下方向が健康に良い効果がある、と見る。
青カーブは、しきい値以下の放射線でも、少しずつ悪影響が出るという考え方、
緑は、しきい値以下なら何の効果もないが、一定量になると急に悪影響が出るという考え方、
いやいや、少量なら逆に良い影響があるんだ、という考え方が赤のラインである。
 
これまでずっとマスコミは、タバコでも花粉でも放射線でも、
「少ない量でも積み重なって悪影響を及ぼすので、気をつけましょうね」、と青ラインのスタンスでいた。
ところが、放射線騒ぎが始まったら、「しきい値以下なら影響はない、安心だ!」 と緑ラインを採択し、
解説をする有識者も、緑説を唱える人ばかりを集める始末だ。
 
言っておくが、大抵、ものの効果は青か、青に準ずる(直線がちょっとカーブするくらい)ものだと思う。
     (抗生物質は緑の効果しかない事があるかな、飲料用アルコールは赤だと考える人が多いかも)
 
     書きたいことはまだまだあるのですが、
     眠くなっちゃったので、続きはあとで書きたします。
 

 
あ~ 上の水を溜めておく理由だけ先に書いておく。
 
イメージ 2
私が水を汲んでおいたのは、
20日のピークや、これまでの検出で多く見つかったのが
テルル(黒)とヨウ素(赤)で、(右に産総研の図を引用)
それぞれ半減期が比較的短く、3.2日と8日だからだ。
放射性物質は、はじめのうちは盛んに放射能を出すが、
半減期を過ぎれば、放出量が半減する。
その半減期がものによって違う。
 
核種名Te-132I-131I-132I-133Cs-134Cs-137
半減期3.2日8.0日2.3時間21時間2.1年30年
 
水を煮沸しようが、蒸留しようが、煮ても焼いてもフィルター通しても、放射性物質含有量は減らないが、
その放射性物質ヨウ素だった場合、汲み置いたまま8日待っていれば、放射線の放出量が半分になり、
二か月もすればほとんどゼロになる。
   時間経過の起点を20日にとってもいいのだが、新しい放射性物質が出てないとも限らないので、毎回待つ。
   カウントされた値の、何分の一になれば(基準値から十分低くなって)自分が納得するか、その辺は個人差だろう。
   東京の浄水場ヨウ素よりも、ひたちなか市の水道水で見つかったセシウムの方が
   ずっと問題だと思うんだけど、話題になってないのはどうしてなんだろう。
放射線はペットボトルなんて余裕で透過して行くから、密封しておいてもOK♪
 
   今後一週間くらいは、前に汲んであった水と、市販のボトルを使うしかないなあ。
   1週間で雑菌が繁殖するのも嫌だから、使う前には煮沸 しなきゃ。
 
少し前に、放射線のピークが来るから、来ている時間をかわそう、という旨の記事を書いた。
今回の水も、原発から定期的に放射性物質が放出され、それが雨を経由して水道水の中に含まれても、
原発を出てから、口にするまでに時間を置けば、悪影響を低減できる。
 
今は、手に入る情報の中で、出来る限りの事をするしかない。
 
とにかく、水の問題は空気中の放射線量よりも、もっともっと深刻だと思います。
せめて小さな子どもたち、第1次成長期および第2次成長期にある子どもたちには
ミネラルウォーターを飲ませてあげたいですね。
 
* 限定記事だったものを、解除しました……
 

 
少し追記します。
私の職場は非常に広く、同じ市の中だが、複数の町名にまたがっている。
水道水についての話題になった時、浄水場がやられても、
この研究所の水は地下水割合が高いから大丈夫だ、というような話を聞いた。
地下水割合が、9割だそうだ。 
(地表に降った雨水が深層地下水となるまでには、2年から数年かかるといわれる)
ところが、徒歩5分程度しか離れていない同じ研究所の飛び地では、その割合が全く違う。
 
放射性物質が含まれるのは、主に河川水を引いてきた浄水場の水だ。
それが直接、各家庭の水道蛇口から出てくるものではない。
河川水と、深層地下水の割合は、日々変わるそうだから、その割合が高い所ならば、安全性も高いはずだ。
もっともそれは、予期せずにできた亀裂や管などから、雨水が混入しないと仮定した場合だが。
 
各地の深層地下水と、河川水の割合を調べようと思ったが、その情報は調べきれなかった。
浄水場で、一時的に割合を変える事が出来るなら、
(その事を同時に報道すれば) 今のようなミネラル水の買い占めは起きなかったのではないかと思うのだが。
 
唯一見つけた、深層地下水との割合  http://members3.jcom.home.ne.jp/tokyo.fuchu/fuchu-mizu.htm