再生可能

客員登録している大学で、講義をしてきました。
毎年、春から夏にかけて何日か、大抵はこの季節に講義日が来ます。

ご存知の方はすぐにわかってしまうと思いますが、大学の最寄駅の近くに、
こんな古風な茅葺き（萱ぶき？）の家が何軒か並んでいて、ローカルには有名でした。
東京から1時間とちょっとなのに、とても遠くに来た気分になります。
（でも、残念ながら、梅雨の季節で、いつも空が綺麗に撮れないのです）

昨年のはじめ、その中の一軒が、火災で無くなってしまいました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/31997426.html
これは、焼ける前に撮影した写真の記事。2008年。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/10391075.html

今年は駐車場にでもなってしまっているかなあ、
と思いながら、横を通ったら。
なんと残骸がそのまま（笑）
去年、いかにもその場でかけました、という
ブルーシートがそのままかかっていて、
木の屋根がいい感じに朽ちていました。

その横で、一昨年と同じように、
アジサイが咲いているのも、印象的でした。
（昨年はさすがに、咲いていませんでした）

それに、屋根の上にたまった土や、
腐った木に種子が飛んできたのか、
燃え残った屋根（屋根の茅と梁）の上に、
たくさん草が生えていました。
古風な木造建築は、その残骸であっても、
すぐに次の世代の下地になれるんですね。

 

　　　　　　　再生可能な家

 

それが雑草であっても、
次のものを生み出しつつ、朽ちていける建造物に
何かちょっと考えさせられるものがありました。

ビルや、車の瓦礫は

何年たったら、土に戻るのでしょうね？　　

 

 

もっとも、錆びた車の残骸、コンクリートとビルの残骸、

そんなディックの未来映画の中で朽ちている建造物も、趣がなくもないんですけどね。