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磁石と和菓子 あるいはFight without humanity & justice

ピンクのは苺餡なのかな、これに抹茶を加えて、三色の葛ざくらセット。

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東京大学は、代々木上原の研究所で研究会でした。
産業系の強い学会なので、企業の方、大学教授、名誉教授クラスのお話を聞く事が出来、
しかも議論もアクティブなので、楽しみにしています。
雑談でも、偉い方同士の会話はグローバルなので、耳に入ってくるだけで面白いです。
休憩時間に、「二次補正戦略」 というキーワードが聞こえて、耳が動いてしまいました(笑)

東北大の先生が、東北大には(震災補償のお金が)流れてくるはずだから、きちんとしたものを提案しよう、と。

震災や、災害時の 「焼け太り」 という言葉があるけれど、
広い視野と目的意識を持った上での「戦略」の言葉だったので、反感はありませんでした。
その教授の所に膨大な研究費が行ったとしたら、
別に本人が太るわけじゃなくて、食いつなげる人数が多くなるんだろうなぁ、と。

専門が違うので、講演をすべて分かるとは言い難く、残念なのですが。

たとえば、一台の自動車(ハイブリッドカーでも同様)には、100個くらいのモーターがついて、
一番安定で安価にハイパワーで働くモーターは、今でも永久磁石を使うタイプです。
だから、強い保磁力を持つ磁石を開発することが課題となる。
サマリウムコバルト磁石が一世を風靡した後、
現在では、日本で開発したネオジム磁石がもっとも安定です。  
で、ネオジム磁石の保磁力向上に欠かせないディスプロシウムは、中国でじしか産出されない。
いわゆる希土類資源という奴です。
尖閣問題>希土類売ってやらないよ>トヨタハイブリッド車ピ~ンチ! 
                                         に、なってしまうわけで、
 
だから、中国の希土類資源からいかに脱却するかが日本の問題、ひいては、
その分野の研究者に求められる、第一の課題となるわけです。

教授は、さまざまな物質を合成し、保磁力を測っていますが、
海外の希土類が必要なものは、興味深い物質であっても、「開発してもしょうがない」 と、切り捨てる。
研究者として、同じ姿勢になるのは (私には) とても難しいけれど、
国費を使って仕事をしている日本人研究者の姿勢として、とても尊敬します。
 
 Yahooブログのクローズアップで、「日本のエネルギー、どうしたらいい?」 というのが出てましたが、
 エネルギー問題は、環境問題や安全と同時に、国益を考えなければならないのは当然かと思います。
 原発NO!と宣言したドイツは、フランスから電力を買ってるわけで、で、フランスは原子力発電をしています。
 日本の場合も、石油ならアラブ、ソーラーパネルは韓国、
 上記のエコカーにしても、今の段階では、中国産の資源が必須になってしまうわけですよね?
 エネルギー問題を論じるときに、特定のどこかの国に、まとまったお金が流れる(流そうとする)のは、
 やっぱり・・・・・・・・・・変じゃないのかなあ、と。
 

さて、元の講演話題に戻って、ご講演後半の日立との対決 
              「Fight without humanity & justice 仁義なき戦いと、訳すらしい)」 や、
ご自身のお父上が昔発表したデータとの攻防の話も、そのままプロジェクトX の番組を見るようで、
この参加費で、こんな講演を聞けるなんて、ラッキーだったなあ、と思いました。
(これまで役員同士なだけで、研究内容をきちんと聞くチャンスはなかったものの)
学会の委員をしているおかげで、気軽に話ができるようになった事も、とてもうれしく思いました。

この方です。
http://www.neomag.jp/newtopics/index_201104081.php?PHPSESSID=tct4utcm6gnaiqgfhd79gftv82
 
そのほかにも、数人分の講演を聞いてきたのですが、また興奮しているので、メモ書きを文章化できません。
 


さて、冒頭写真、昨日は和菓子の日だったようです。 仕事帰りに、つい、購入してしまいました。
研究者の目が切り替わらなくて、黒っぽい餡子をつつきながら、
ストレージの薄膜材料をナノパーティクルにして、形状を変えて ・・・・・・などと、
餡子までマテリアルにしか見えませんでした。  
                           上品に甘くておいしかったです。