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同じ大きさの友達

  ------違う種類で、違う大きさだけど、気の合う二人。  
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お抹茶BOYは、小学校の2年生だ。
図鑑が好きで、恐竜が好きで、週末ごとに博物館に行きたい。
親に頼みこんで、福井にも、アルバータにも連れて行ってもらった。
ポケモンも、ウルトラマンも好きで、映画も見に行く。 だけどパパと一緒に見る 「ブラタモリ」 も好き。 
 
公文教室の先生から、
「同じ日に来ている子とシンクロするのはいいが、話したり騒いだりして勉強にならないから、
(その子とは)他の曜日に移ってくれないか」、という打診が来た。
 
   動きこそまだ愛らしいが、彼は口を開くと生意気で、
   学校の先生や上級生が腹を立ててしまうことがままある。 親だってそうだ。
   どちらかというと小学校のクラスや学童クラブでは浮いていて、
   仲がいいというか、執着している様子の友達がいない。
   もし、仲の良い子が出来たのなら、(公文教室の勉強中は)喋らないで勉強する約束をさせて、
   同じクラスに居させてやりたいと思った。
 
なので、もう一度、公文教室の先生に電話をして聞いてみたら、
 
   「相手のお子さんは受験なので・・・・・・・」  
   「はい???」
   「6年生のお子さんで、他の塾との兼ね合いで曜日を動けないので、
          ○○○(←抹茶の本名)くんが、他の日に動いてくれると助かるんですけど」
 
   …………いや、別に、何曜日に教室に行ったって、我が家的には問題ないですけどね。
                                         6年生ですか……………
 
ひとまず、別の日に移ることを了解して、それでもなんか納得がいかなくて、
餅は餅屋に任せるべく、普段からいろいろ話を聞いている小学校の先生にメールを出してみた。
よく考えた長い返信をいただいた。  
 
  ・普通ならば、6年生の方に注意して、どうにかなるのに、2年生側に言ってきたということは、
   仲良しの主導権を2年生側が握っているって、ことなんだろう。 先に6年生に注意したはずだ。 
      (はっきり連絡する前に、塾の先生なら、それとなく伝えていたはずだと思う。
      お前(←ゼブラのこと)は、口に出して言わないと分からないから、先生も苦労したのではないか)
 
   ・こういうことは家庭内以外での子供の姿を垣間見るチャンスでもある。
   「なぜ、その子と遊ぶのが楽しいのかな?」ってことを聞きなさい。
   具体的にどんなことを話してるのか、会話の中から浮かび上がってくることを突っ込んでってもいい。
   そうすりゃあ、君の息子の内面ってものが、見える機会にもなるんじゃないかな。
   そういう話をするときにはな、「結論」ってものを出し急がない方がいいぞ
 
  ・「教員」としての立場から言わせてもらえば、君の息子は「孤独感」も感じてるはずだ。
   普通だとか常識にとらわれず、あるがままの君の息子を理解するってことを大事にしてあげて欲しい。
 
  
抹茶に、「公文に行く曜日を変えようね」、と伝えたついでに、その上級生の話を聞くと、
ケンカする事もあるけど、低学年がいる早い時間に(公文教室に)行って、
その子が来ているとすごく嬉しかった、という話をしてくれた。
「受験だから、もっと勉強しなきゃならないんだって」 と、伝えたら、
しばらくゴネたのち、3年前に娘が受験した時のことを思い出したらしく、   「 ……分かった」、 と答えた。
 
公文教室で、年上のお兄ちゃんになついてただけなのか、友達なのかは、結局わからなかった。
 
その子と話していた話題は、恐竜の話、宇宙の話、地球の話、戦争の話……だそうだ。
学校では、先生も友だちも、宇宙の話も恐竜の話も出て来ないからつまらない。
どうしたら、恐竜は絶滅しないで済んだか、という話で盛り上がったそうだ。
ほら穴に逃げ込んで隕石をやり過ごしても、外に出た時に食べものがなかったら、死んでしまったかも etc
恐竜の骨を掘りに行きたいんだけど、恐竜の研究をしている学校は日本に無いから、
英語が喋れるようにならないと、ダメなんだって。 でもドラムヘラーに日本人の先生(←ポスドク)いたよね?
中国も恐竜の骨が出るけど、日本人は堀りに行かせてもらえない (←上級生から聞いたらしい)。
 
公文のプリントが終わってから、隣に座ってそれぞれの本を読んだり、話をすると言っていた。
 
ある日から急に 「そばに来るな」 と言われるようになったので、ケンカをした、と言った。 
                                それが、相手の子が先生に注意された時期なのかな。
 
他の受験予備校にも行っている受験生ならば、低学年相手に時間を使うのは、いけない事だろう。
話題に共通点があったとしても、思考の深さを考えたら、年齢の違いは当然あるだろうし。
親や先生に、「そんなことしてる暇はないんじゃないの?」 と言われてば、下級生を追い払おうともするだろう。
自分と相手のつり合いも考えたかもしれない。
 
一方、下級生の方は、どうしてお兄ちゃんが急に意地悪になったのか分からない。 
気の強いお抹茶ならきっと食ってかかっていく。
上級生は、お抹茶を納得させる、気の利いた答えが伝えられなかったのだろうな。
 

 
恩師が亡くなったので、当時のクラスメートに連絡の電話をかけた。
年賀状のやり取りはあるものの、10年ぶりくらいの会話だ。
現在彼女が仕事をしているのかどうかも分からなかった (尋ねなかった) が、
なんて言うのかな、会話がかみ合わない。
表向きは可もなく不可もなくな会話をして、伝えることを伝えたが、
そういえば学生時代もこんな風だったかな、と、思い出した。
 
進学する前に、教師から言われたのは、「お前、いい加減に、友達作れよ」 だった。
クラブ活動などもして、友人は多いと思っていた (思われていると思っていた) から、意外な言葉だった。
進路・進学の悩みや、親や家族との関係の話など、他人とするものだとは考えていなかったし、
趣味と、その趣味の追求の深さが、自分と同じ人ばかりではないのはわかっていた。
だから自分としては適当な距離感で話す友達を作っておけば、それで充分だと思っていた。
友人と家族の話をしたり、自分の考えをぶつけあう議論をするようになったのは、大学院に入ってからだ。
 
でも、何から何まで友達と共有しているっぽい娘を、ちょっとうらやましい、と思ったことはあるかな………
          (娘は葛飾で生まれて、葛飾で育って、ずっと同じあたりに住んでいるからだと解釈してた)
まあ、そういう娘も、5年生の時に (公文教室ではなく) 進学塾に通い出して、
親の厳しさとか、行きたい学校とかまで共有できる友達に出会って、すごく喜んでたけれどね。
 

 
趣味や考えの違う、幅広い多くの人と友好関係を結んでいくというのが、
小中学校で学ぶべきことの一つなんだろう。
学年をスキップしていければ、知識欲は満足するだろうし、同じ趣味の子を見つけるのもたやすいが、
思考の深さが違うから、感情面では常に甘やかされる側になってしまうかも。(←私がそうだった様に)
だから、親としては 「学校では誰とでも仲良くしなさい。 でも、お勉強中は、おしゃべりしてはダメ。」
そのくらいのことしか言えない。
 
書物や、小説、図鑑に逃れて、
学校の友人とは、当たり障りなくうまくやっていくことを優先する、という生き方もあると思う。
進学したり居場所を変えることで、逃げ込む先の小説や図鑑に同居する知人に会えるあるかもしれない。
ネットの世界は、同じ趣味の人を探すのが容易だから、もっと早くに仲間を見つけられるかもしれない。
 
他人は他人、自分は自分。 
お抹茶BOYが、考えや悩みを打ち明ける友達は簡単に見つかるもんではない、と、
理解し、体感・納得できるようになるまで、
自分と同じ趣味だったり、同じことを面白いと感じてくれて、話もできる、
                         同じ大きさの友達に飢えて過ごすんだろうな。