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女が理学を嫌う時

昼休みに、勢いで投稿。
あとで、限定にするかもですが。
 
理系の女性研究者が少ない理由は、いろんなところで論じられているのだが。
ここの所、学会続きだったので、ふと、思い当たることがあったりした。
きっかけは、目の前で、嫌な思いをして唇を噛んでいた女子大生がいたからなんだけどね。
 
 
アグレッシブで魅力的な講義をする大学教授はいっぱいいる。
大教授が学生に、研究者としての夢を与える講演をする時も多い。
 
  「君たち若者には、誰にでも未来がある」
  「知識の上に立った自由な発想が、思いもかけない発見や、新しい技術開発につながる」
 
学生たちは感動して、時に質問に行ったり、学会あとの懇親会で、挨拶をしに行ったりする。
 
  「感動しました、私もまだ学生ですが、アカデミックポジションを目指してます」
 
ところが、相手が女の子と見るや、大学教授の視線は急激に変わってしまう。

  「女の子が科学やるなんてすごいね」、
  「珍しいね」  
 
ありきたりな言葉を返して、彼女の専門や、個人のアイデンティティ、質問内容など失せてしまう。
時には不必要に肩を叩いてみたり、ひどいのになると、セクハラ行為に打って出る。
 
  「ああ、私はさっきの講演の “君たち” には含まれていないんだな」  と、彼女はショックを受ける。
  「ここでは、私が学生としては、求められていないんだな」 と、思ってしまう。
 
                      まあ、時には、この 「君たち」 は 「帝大大学院の男子学生である君たち」 だけ
                                                         だったりもするんだけどさ
 
はっきり言って、社会的地位の低い男が女子大生にちょっかいを出そうが、セクハラ行為をしようが
大抵の女は (宴会の席でなら) 「けっ」 と、蹴り飛ばすことが出来る。
だけど、尊敬した人物にそれをやられたら、落ち込むのではないだろうか。
世の中には 「学問的には尊敬できるが品性は下劣な奴」 が、ゴマンといるのだが、
そう割り切れるまでは、それなりの時間がかかるのだ。
割り切りが出来る前に、下劣な教授に会ってしまうと、その教授が得意とする科学の世界まで、
嫌うことになってしまいかねないのではないかと思う。
 
   だからさ、大学教授であるあなたが、
   もし、自分が有名だと思ったり、素晴らしい仕事をしていると思っていたり、
   学生に対する影響力が大きいと、少しでも思うなら、
   男子学生に対しても女子学生に対しても、自校生徒にも他校生徒にも、
   品性も保つように努力してもらいたいもんだ、と、思うんだよね。
 
 
イメージ 1

 
幸い、私が尊敬した教授は、人格的にもとても素敵な人だった。

品性に問題ありのセクハラ教授も身の回りにいないではなかったが、
そいつが学問的に素晴らしい経歴を持つと知ったのは、セクハラ教授のレッテルを貼った後だったので、
あんな奴でも得意なものがあるんだ~、誰にでも取り柄はあるもんだね、
と、むしろ温かい目で眺めてた。  ← なんなんだよ、その上から目線は



   1人の教授に失望させられたからって、それで諦めるくらいならもともとその程度だったんだとか、
   素質がなかったんだとかのご意見もあるとは思いますが、(←そういうことを言う女性研究者は多い(笑))
   私はその程度の決意で研究者になったし(←だから、ラッキーじゃなきゃ研究者にならなかったと思う)
   その程度のことで進路が決まる人が、ほとんどなのではないかと思います。
 
   また、その程度の決意ではダメなのなら、いろんな職業で女の比率は増えないのではないかと思います。
   男子学生を見ていたって、その程度の進路決定判断か、って、たくさんいるんだから。
 
 
なお、今回理学と書いたけど、理学系だと大教授と学生との距離が短くなりがちだから目立つだけで、
学問を嫌うとか、宗教を嫌うとか、なんにでも通じるかもな~ と、思います。