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(金沢) かめさんと飛行機

金沢工大に行ってきました。
もう、ことばで言い表せないくらい、ワクワクしました♪
 
大学の中に、夢考房という実習室(?) があります。 http://www.kanazawa-it.ac.jp/yumekobo/index.html
 
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この大学、ロボットコンテストや、鳥人人力飛行機)の大会、ソーラーカーの大会などの常連で、
学生が面白いメカを作るのでも有名ですが、大学側でも、こんなバックアップがあったのか・・・・・・・・・・・・
 
もっとも、そういう大学の宣伝方法があると気付いた大手私立大学が、
お金と人間をつぎ込んで、学生を支援し始めると、入賞できる大学が限られてきてしまいます。
ソーラーカーともなると、軽くて発電効率の良い人工衛星に使用したものと同種のパネルを、
(OBや共同研究先を経由して) 何億円分も提供してもらう、なんて大学があったりして
もう、そうなると、一般の学生だけが創意工夫だけでどう頑張っても追いつかないわけで。
そのあげく、大学運営者は大学からの資金提供が宣伝効果に見合っているのか、などという議論になる。
ちょっと嘆かわしいですよね。。
 
そこまで行かなくても、海外で行われるソーラーカーの大会には、ソーラーカー本体の輸送費だけではなく、
実際のレースでは、交代用のドライバーと、ソーラーカーの修理危機、メンテナンススタッフ、
食糧などを積み込んだトラックが、ソーラーカーを追いかけて走るので、
そのスタッフやトラックを丸ごと海外に送り込むためには、半端じゃないお金がかかるのです。
学生がエントリーしたくても、お金を出してあげられない弱小私立大学では、その時点でアウトになりますね。
普通の学生がどうこうできるのは、自分の旅費がせいぜいでしょう。
自分たちの大会参加にスポンサーを見つけることも、海外だと当たり前の様に行われることだけれど、
         (私は学生の頃に国際会議の旅費の一部を、企業から提供してもらったことがありますが)
スポンサーへの依存割合が高くなると、大学の代表といえるのか、となるし、
今度は企業対抗みたいになってきて、結局、大会の初期目的から外れてきてしまいます。
 
でも、そういう問題点を一時的に置き去りにしておいても、この大学は面白い。
自分がここの学生だったら、将来が変わっていたかもしれない、と、同行した見学者達と話していました。
 
 
こちらは研究がメインのリサーチキャンパス。 http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/yatsukaho.html
企業出身の教授が多のも、この大学の傾向かもしれませんが、面白そうな装置も多くて、
研究資金を効率的に使っているなあ、という印象でした。
また、こちらにも、展示品などがありましたが、
手描きの加賀友禅をガラスの間に挟み込んで、工芸品化したものとか、信じられないほどに美しい。
(実はガラス/樹脂/布/樹脂/ガラスで、熱処理や圧力処理もしている)
ガラス表面に金属薄膜をプラズマ蒸着して、上からまたガラスで挟みこむとか、
(時代は違うけど、まさに宝飾品のトリプレット細工と同じ) 美しい科学が、繰り広げられていました。
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         もう、このまま高級デパートに出して、売れそうな感じ。アクセサリーは、売られているそうです。
 
 
次は素直に、働くロボット♪
丸みを帯びたかわいらしいロボットも展示されていました。
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例えばこのメカのかめさん(←洒落ではない)で、火災検知をする。
でも、かめさんは、まだ自分で消火活動はできない。
だから、かめさんに内蔵されたセンサーを、建物の中に散らせば、かめさん以上の効率が上がるから、
かめさんが、数百万出して購入されることはない。 でも、フォルムも、やることも素晴らしい。
 
おとなりの、耳付きロボット。猫だそうですが……彼(名前はまだないので、彼女でもいいけど)も
匂いセンサーとしては、まだまだ採算が合わない。
 
でもね。
採算だけじゃなくて、新しいものを作ること、作ろうと考えること、
世の中のニーズもサーチして製品化できるものを目指す、
基礎と同時に研究が何に繋がるかを具体的に考える、
そんな、本来は当たり前のことを、学生時代からきちんと考えて(考えさせられて)いる、
すばらしい大学だと思いました。
 
楽しかったです。