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応用の応用の船舶分野

応用物理学会に出席してます。 ちょっと面白い研究報告がありました。
レーザー衝撃のセッションを聞きに行ったのですが………  ええ、専門分野とは少し外れてますが。
 
バラスト水Ballast Water)とは船舶のバラスト(ballast:底荷、船底に積む重し)として用いられる水のことで、
無積載で出港するとき、その出港地で港の海水などをバラストタンクに積み込む。
石油を買いに向う石油タンカーが、空のままじゃ浮かんじゃうから、っていう、あれですね。
で・・・・・・・・・・
バラスト水は立ち寄る港で荷物を積載する代わりに船外へ排出される。
その際、そこに含まれている水生生物が外来種として生態系に影響を与える問題が指摘されている。
 
           この問題は知っていましたが、どうして応用物理学会で? と、思いました。
  
船外へバラスト水を排水する前に、水生生物を殺す必要があるそうです。
だからと言って、薬品で殺しては、その薬品ごと排水することになって、これもまた問題です。
加熱滅菌? どれだけお金かかるんだ、ってとこですよね。どこで加熱するかも問題になるし。
 
そいうわけで、電気ショックを与えて殺す。 と言うのが、物理学系のアプローチなんだそうです。
海水中の対抗電極の間で放電させると海水が分解されて発泡し、その泡にあったってプランクトンが死ぬとか。
ちょっとググってみると、色々な特許が出ていますが、
今はいかに低電力で効率的に、プランクトンを死滅させるかの研究になっているようです。
 
 
イメージ 1
いや、プランクトン的には、いきなり攫われて、
別の海に連れて行かれるのも、殺されるもの、理不尽だと思いますが                     
 
こういう大きな学会は、ちょっと時間調整に入ったセッションで、
思いもかけない応用分野を知ることが出来るのが楽しいです。