居所不明の子供
今、TV （ＮＨＫかな？） で居所不明児が全国で１０００人以上 という 「消えた子ども」 の特集をしている。
少し前に、行方不明の子どもがらみで詐欺容疑、のニュースがあり、このブログでも書いたのだが。
下の子の小学校入学と同時に引っ越そうと予定していたのを、急遽、変更したので、
入学手続きを急にキャンセルしたり、新たに申し込んだり、という事をした。
その時思ったのは、割り込むのは大変だが、キャンセルする方は電話一つで簡単だ、ということだ。
上記の１０００人、というのは特集の切り口から考えて、学校の途中で消えた子どもの様だから、
入学時に消えたり、転出手続きを取って、その後の転入手続きを取らなかったケースなど加えると、
もっと増えてしまうのではないだろうか？
職場のあるつくば市などは、とてもインターナショナルで、海外からの転入、転出も多いから、
より混乱しやすいのではないかと思う。
中学の時、筋金入りの登校拒否だった私のサボり場所（親がうるさいので、家からは出ていた）に、
しばらく出入りしてくる子がいた。
小学校の頃に転校生だった私に優しくしてくれた子だったが、
（その子は）学校で社交的だったから、なぜ学校に行かないのが不思議だった。
彼女は私に、「お父さんが行方不明で、今はお母さんの友達の家にいるが、
学校帰りに借金取り（？）が後をつけてくるので、学校からは家にまっすぐ帰れない」、と話した。
「見張られていて、下校の時間には学校から出られないので、午後は行かない」、と。
他にも色々と喋りかけられたが、そこで上手く喋れるくらいならそもそも登校拒否はしていないので、
（気の毒だとは思ったが） どちらかと言うと邪魔にして、あまり口をきかなかった。
そのうち来なくなった。
しばらくして行った学校で、その子は転校した、と、聞いた。
娘が保育園の時に、仲良くしていた女の子（Aちゃん）のお母さんは、
彼女らが小学校に入学する前に、３回離婚して、２回結婚した。
小学校入学の少し前に、お母さんの実家に行くと言って、東京から転出していったが、
千葉のどこかだったらしくて、卒園式の時は一緒に参列させてもらっていた。
その時Ａちゃんは、可愛いスーツを着て、 「大人になったら、婦人警察官になりたい」 と、言っていた。
小学校の終わりの頃だったろうか、その子のお母さんから電話がかかってきて、
懐かしいから会いたい、と盛んに誘われ、何人かのお母さんは一緒に食事に行ったようだ。
出かけて行った母さん達からは、「宗教勧誘をされ、何度も電話で誘われるようになったから、
あなたは、一緒に行かなくて正解だったわね」、と、言われた。
Ａちゃんたちは、行方不明になったわけではない。
彼女らの親は、ちゃんと、彼女らの登校が可能な状況を作って （守って） いるだろう。
結婚や離婚、転校が悪いとは思わないが、
子どもの生活は親に左右されてしまうのだということは、考えなければいけない、と思う。
テレビの上には娘が小さい頃の写真が飾ってあって、一緒にＡちゃんが写っている。
同じ学年ではあるけれど、３月生まれの娘の面倒を見てくれる、お姉さんみたいな子だった。
娘と同じ、高校１年生になったはずだ…………
あとで続きを書くかもしれないが、今は（出勤前なので）とりとめもなく。
登校拒否時代の私の隠れ家の一つは、中学の近くの大きなお寺でした。 （他は大病院の待合室など）
いつもスケッチブックや油絵の具を持っていっていたので、手持無沙汰ではありませんでした。
常駐のお坊さんが複数いて、学校に行きなさい、と言われたこともありますが、
追い出されはしませんでした。多分、学校と連絡がついていたのではないかと思います。
おおらかと言えば、おおらかな時代でした。
