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バス待ちに徒然

明日、任期を終えて日本を発つポスドクさんがいるので、紅茶とスイーツでお茶をしてきました。
 
    インド人3名(二人は学生さん)、ドイツ人2名、スペイン人1名、中国人1名、日本人2名。
    スペインの方がもっといるのですが、残念ながら実験中。
    中国の方も、もっともっといるのですが、雑談に混ざってくる人はあまりいません。
    日本人も、その傾向があるかな。 
    いや、社交的な上司は、残念ながら別の会議中だったんだった。
 
日本を発つポスドクさんは、在日期間2年半のスペイン国籍の女性。
スペイン人らしく情熱的かどうかは結局わかりませんでしたが(短気ではある)、
研究やディスカッションでの理解力・思考力は当然のことながら、
スペイン語英語はもとより、ドイツ語フランス語も操り、ある程度は日本語も理解する才女でした。
 
次はフランスに職を見つけたそうです。
 
お茶飲み話は自分の研究のことばかりでなく、政治の話や、銀行の話や、就職の話……… 
 
 「日本の研究者(ポスドク以外)と企業の社員の給料はあまり変わらないけれど、
   ドイツや、スペインだと、すごく違って、企業で働いた方が二倍くらい高収入になるんだよね」
 
 「だね~ ドイツの学生さんだと、それがアカデミックポジションに執着しない理由にもなり得る」
 
 「アカデミックポジションの人は、家に仕事を持ち帰る人もいるけど、
   企業の場合は、ノートパソコンもデータも持ち出せないもんね、
   時給換算にしたら、どれくらい違うことか」
 
          「でもさ、それじゃあなた達、何でアカデミックにこだわってんのよ
 
インドの大学教授は、それなりの収入があるけど、
問題は、一つの論文にへたすりゃ100人近い著者が関わるってことらしい。
とても一人一人の名前を書き込むなんてできないから、○○グループ、となる。
その先の就職なんて、とてもとてもとても。  って、だから日本に就職しちゃったわけか。
そもそも、PhDとるのにどれだけかかるん? 
ものすごく議論が盛り上がった割に、結論として、 「研究室による」  
 
なんだかんだいって、銀行かが一番儲かるよね~、という話になって、
んじゃ、銀行家になるか~? みたいな話に進む。 
当然のことながら、そんなことを狙っているなら、研究所にいるはずはありませんが。
でもさ、アメリカだと企業サポートのバーチャルラボみたいな、高給取りの研究者集団がいるんだよ。
あれ、なんて言ったっけ? どこぞの山の上に城を建てた、って。
                                     うっ………ほんとに忘れた
収入を上げる、リッチな暮らしをするというのは、確かにモティベーションの一つにはなるけどね。
 
話していて思うのは、米国も日本もヨーロッパも、同じような問題を抱えているということ。
環境・エネルギー・医療・次世代。
インド人であろうと中国人であろうと、自国に帰る選択肢を捨てているなら、
同じ問題、同じ閉塞感に付き合うことになります。
でもさ、肥満に悩む国と、食料に困る国が両方存在するって、どーよ。
米国の油(←せめて食糧って言おうよ)を、アフリカに回して、それだけで足りるのかな?
偏って存在するところと、偏って不足してる所があるから、物が動くのであって…… エントロピー的にどうなん?
 
 
 「じゃさ、世の中を変えるのは?」 
 
 「手っ取り早いのは政治家。 理系の政治家って、どーよ?」
                           「ぇ---と、日本の理系総理はダメダメだったよ
 
 「次世代とか、教育も、世の中を変えるのに必要なものじゃないかと思うんだ」
 
その場で、子どもがいるのは、インド人の研究者と、私だけだったのですが、
彼は学生達に、早く結婚しろ、と、はっぱをかけてました。
 
 
スペインの彼女は、(彼氏がいて)早く子供作らなきゃ、と、思っているらしいです。
二年半の日本生活、地震があったり、そのせいで電力不足で思うように実験が進まなかったり、
日本人以上に苦労したと思いますが、
彼女の明晰さと、パワーなら、どこの国でも、どんな環境でも、楽しくやっていけるのではないかと思います。
                     Good Luck♪