ミドリン脱出経路
ミドリン(ミシシッピアカミミガメの女の子)は、
一週間ほどその辺を遊びまわって、結局捕まったわけだが、
迷子の手配ポスターに、
「見つかりました♪ ありがとうございます」 というシールを貼って回ったので、
すれ違う人から、さかんに、「良かったですねえ」 等の声をかけられた。
「うちでも毎日、探してたんですよ」、とか、
「うちの裏の庭も通ったのかしら」、とか。
見つけてくれたお宅など 「カメを探し当てたので、何かいい事がありそう♪」 なんて言葉もいただいた。
で・・・・・・・・それは、とてもありがたいのだが、飼い主としては謎が一つ。
一体どうやって、逃げたのか、分からない。
亀ラン(ドッグランの亀版)に放して、観察する事にした。
だってさ…… ベランダの端に作った亀ランは、
それに、面と面との接続部分は、ツルツルのペットボトルが立ててあったり、
いや、この縫い合わせ部分、ミドリン(この写真でも、すぐ向こうに潜んでる)もコミドリンも、
つつけば開くと思うのか、盛んに頭で押したりしている。
一体、どうやってここから出るのだろう、と、見張ること1時間。
どうやら、垂直の金網を、爪をかけて登り、
カラスやネコよけにかぶせた、上面の金網の隙間から
屋根にしている金網の上に上り、
屋根を伝って、反対側(好きな方向)の地面に降りる、
……というルートをたどっていたらしい。
写真はコミドリンの雄姿だが、
ミドリンもコミドリンも、
垂直の金網を、登ることを覚えたらしいのだ。
上面の金網は、外敵から彼らを守るためだったのだが、
今度は彼らを逃がさないためにも、
もっときちんとした天井が必要だということらしい。
カメって、賢いのね。
それまでの二週間、一度も上ったことはなかったのに、一度上がれると知ったら、
まっすぐそこに行くんだね……… 覚えてるんだね………
上手い対処法を考えるまで、しばらく、亀ランも、お預けだなあ。