ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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カメさんの観察

ペット話題だけど、中身が研究(?)っぽいので、研究の書庫で
 
昨年の9月、お抹茶BOYは葛飾区の水元公園で、
ザリガニ代わりにミシシッピアカミミガメを釣り上げてきた。 (下の写真の左。名前はコミドリン)
昨日、同じ場所で、再びミシシッピアカミミガメをすくいあげて来た。(下の写真の右。名前はキミドリン)
 
イメージ 1
 
同じ水槽なので、大きさの違いが顕著にわかる。
ちなみに
       ミドリン(捕まえてから5年) 縦甲羅長 16㎝ (曲面長 16.5㎝) 横甲羅長 13.5㎝ (15.5㎝)
       捕まえた時のミドリン(推定) 縦甲羅長 3.1㎝ (3.4㎝) 横甲羅長 2.3㎝ (3.0㎝)
       コミドリン(捕まえてから1年) 縦甲羅長 11㎝ (12.3㎝) 横甲羅長 9.2㎝ (10.7㎝)
       キミドリン(捕まえてから1日) 縦甲羅長 5.4㎝ (6.0㎝) 横甲羅長 4.8㎝ (6.0㎝)
 イメージ 4
なお、コミドリンは家にいる1年で、
釣り上げた時よりも色が明るくなった。
黄緑というよりは薄緑系になったようで、
生まれつき他のカメとの混血で色が変わったのか、
後天性の色素欠損になったのか、あるいはこれも
アカミミガメの個体差の範囲なのか、不明である。
 
さて、
他のカメ達と昨日来たキミドリンの大きな違いは
お腹の模様だ。
ミドリン・コミドリンのお腹は、黒ずんだスポットがある。
 
一方、昨日やってきたキミドリンは、
お腹にも、背中と同じような、深緑色と、黄色の明瞭な模様がある。
黒ずんだスポットも、薄く存在しているようだ。 脱皮すると、明瞭な斑点は消えるかもしれないなあ、と思う。
 
イメージ 2
 
キミドリンの、もう一つの違いは、甲羅の表面状態である。 
つまり、ミドリン・コミドリンとは表面の滑らかさが違う。
 
イメージ 3
 
これまでのカメさんたちでは、お腹の甲羅も背中の甲羅も、動物の歯や骨の表面程度に滑らかだった。
 
が、キミドリンの甲羅の一部には、ザラザラした部分がある。イメージ 5
卵の殻程度だが、酸で腐食した様な表面だ。(黄色で囲んだ所)
 
ザラザラ表面の周りに成長したような跡があって、
そっちの部分の甲羅は、ミドリンやコミドリンと同じように、滑らかである。
サイズ的に、ザラザラ部分は、生まれた時、
あるいは、卵の中にいた頃の甲羅なのかな?
 
仮に、日本の沼地にいる亀という生物がザラザラ甲羅だったとしたら
かなり汚れやすくなるのではないかと思う。
甲羅に別の植物や生物をつけることで、身を守る目的ならともかく、
ザラザラは、甲羅干しして汚れを落とす彼らの行動とは反する気がする。
いや、小さな時だけに必要な甲羅の状態なのなら、逆に、汚れをつけて目立たなくするためだったり、
水分を落ちにくくして、体が乾かないようにする、っていう効果もあるのかな。
 
    #なお、ザラザラの度合いによっては、撥水・超撥水により汚れを付きにくくすることも可能だが、
    #キミドリンの凹凸(目視確認)は、単に表面積が大きくなって汚れが付きやすくなった状態だと思う。
 
甲羅や殻の材質は、キチン質、キューティクル、炭酸カルシウム等、生物によって色々あるのだが、
その材質だけで、表面構造(表面のザラザラ度)が違うわけでもない。
微結晶の並び方、例えば貝の殻なら、炭酸カルシウム(?)の角柱結晶が縦に並ぶか横に並ぶかで
あんなにザラザラになるか、真珠の表面みたいにつるっとなるかが決まってくる・・・・・・そうだ。
                              (以上、キチン質、カタツムリ、甲羅、貝殻、等のwiki情報)
検索してみても、亀甲羅の面精度の様な項目がヒットしないから、
一般知識として調べられる範囲でははないのかもしれないが……………
 
 
そういえば、砂漠には、同じ材質の甲殻の表面に、撥水表面と親水表面のパターンを作り、
大気中の水蒸気を結露させ、毛管現象を使って甲殻上に作った水路で口元まで運ぶ昆虫がいた。
                        http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/33468193.html
私は、バイオミメティクスの信奉者でもないのだが、
長い時間をかけて進化してきた生き物はさすがによくできているのだな、と、思う。
だから、キミドリンのザラザラ甲羅も、説明のできない構造にはなっていないのではないかと思う。
キミドリンの甲羅が、今後どうなるか、ちょっと気になる所ではある。