超大作
科研費書類も終わった(ちゃんと出してもらった)し、
今日こそ論文仕上げるぞ、終わるまで帰らないようにしよう、と、意気込んで家を出ても、
携帯からチェックしたメールで午後一での打ち合わせとか、今日中に仕上げて欲しい新しい書類とか
夕方の納品とかの予約が入ってきて、うがあああ、ってなってます。
文章を書くこと(書類の作文)はそんなに嫌いでもないんだけど、(←間違っても好きとは言ってない)
ちょっと多すぎる感じだなあ。
そんなこんなで、移動中となり、携帯でブロガーさん達の記事を読んでいたら、
「高校生の時に、好きな子が出来て、大学ノート一冊分のラブレターを出した」
というのがあった。
そういえば昨夜お抹茶BOYは、作文を書くと言って、
学校から貰って来た作文用紙(400字詰めの奴)に書きはじめ、
「5枚あったんだけど埋まっちゃったから、明日また貰ってくる」 と、のたまった。
一体何を書いているのかと思えば、お正月にパパと二人、泊まりがけで男旅行に行った話である。
宿泊先は夫の実家だから、おばあちゃんなども出てくるのだが、よほど楽しかったのだろう。
読ませてもらった。
「………おばあちゃんがおすしを作ってくれる間にお父さんとバーチャルマスターズフィッシン
グゲームをしました。バーチャルマスターズフィッシングゲームは海や川や湖をえらんで
それから釣り具とえさをえらんで (しばらくゲームの解説書状態なので略) お父さんははじめ
にイワナをつりました。それから(魚の名前を覚えていないので略、その後ぼくがつりはじめるが魚の名前は略)
ぼくが3番目につったのはカッパでした。つぎに海に行ったら、人魚がつれました。変なもの
ばかりつれるので、お父さんと笑っていたら、おばあちゃんが 「楽しそうだね。おばあちゃん
にもやらせて」 と、いいました。おばあちゃんがはじめにつったのは、マグロでした。つぎに
(再び魚の名前がわからないので略)。 (食事が始まるまで同じ調子なので略)ぼくはいちばん初めに、たまごを
食べました。あまくておいしかったです。つぎにマグロをたべました。つぎに(延々続くので略)」
まるで、山田某(*)の様である。
「………ぜ、全部、覚えてるのかな?」
「うんっ 水族館で見た魚も、順番も、全部覚えてるよ(←ドヤ顔)」
ちなみに、水族館に行こうと決めて江ノ電に乗った所で、5枚目の作文用紙が終わっていた。
そりゃあ、水族館ネタを書きたいだろう。 あれが旅行のメインだったんだから。
しばらくまえには、娘がお抹茶BOYの作った本を読んだ、と、からかっていた。
小さな紙に恐竜の絵やら字やらが書かれて、それがホチキスで留めてあったのだが、
読んではいないものの、けっこう分厚かった。
子どもがその記憶力と想像力に頼って、それを全部書く気になったら、
そりゃあとんでもない量になるだろうな。
ガーーーっと書かせて、あとでいらない所を削る方法とか、
一番メインの部分を書いて、分量配分をどうにかしようね、と、教えようか。
このままでは、きっと大学ノート一冊タイプだな、と、少々心配になったりした。
* 山田某というのは、ホラーっぽい推理小説を書いている時に
刑事二人で入った喫茶店で、飲み物を注文する時の会話まで書き込む一方で、
被害者2人のイニシャルが同じだという事だけで犯人にたどり着いてしまう、
“「金返せ!」 でも、ある意味ロック” な小説を書く、今、人気絶頂中の小説家である。
ファンの人、石投げないでね。
さて、午後の打ち合わせは、どこの部屋だっけ。