発電
回し車を廻していたハムスターを連れ出してきて、娘が一言。
「回し車で自転車みたいに発電しないかな。亀水槽のライトくらいにはなる気がする」
「ハムスターは夜は走るし、電気は夜つけるんだから、ちょうどいい
」
「なんかすごくいい加減な灯りになりそうだね」 「え？ いいじゃん、安全だし。ハムスターいっぱい並べてハム発電」
ペットショップのハムスターもみんな助かるし」 （買われていかなかったハムスターはほかの動物の餌になったりする）
「ええ………と。 （論外だと思いつつ、不本意にも想像中）」
「クリーンエネルギーだよね」 「……自転車発電でどれだけ発電できて、そのために何匹のハムスターが必要で、 一日に一家庭がどれだけ電気使ってるか、ちょっと計算してみなさい」
「そっか～ ハムスターかわいそうだよね」 「（話を聞けよ！）小論文とかで、変なこと書かないうちにちゃんと自分で調べなさい」 「あ、じゃあさ、ハムスターじゃなくて、人間にすればいい。殺人犯とか」 「（だからそういう問題じゃないんだってば）人間だって効率が悪すぎるよ」 「自分の電気分くらい、発電させればいいよ。働かざる者食うべからず」 「電子レンジって、６００Wとか９００Wとかで、めっちゃ大変だからね」 「懲役５００KW」 「………………」<一応、書き足します>
懲役５００KWというのは、厳密には彼女の間違いで、
実際には「一秒間で刑が終わるのかっ」「そんなワッテージ、どうやったら人力でできるんだよっ」 と、突っ込みを入れてました。
ワットは仕事率なので、1秒間にどれだけの仕事をしなければならないか、です。
で、自転車発電でできるのは、せいぜい50ワットから100ワットですかね。
これに時間をかけると、仕事量になって、多分刑としては、○○ジュール、となるのが正しいのではないかと思います。
そういうわけで間違っているのですが、彼女は延べ人数みたいに、延べワット数、と考えたらしく、（←だからそれがジュールなんだが）
その考えで、このワット数を、どのくらいの刑の重さになるか計算すると、
懲役をキロワットから、ワットに直して、 ５００X１０００＝５０００００（W）
これを、一秒間のワット数（５０W）の積み上げと考えて、 ５０００００÷５０＝１００００（秒）
１００００÷６０＝１６６．６７（分）、１６６．６７÷２４＝６．９４（日） <<飲まず食わずでずっとこぎ続けた場合、
１６６．６７÷８＝２０．８３３（日） <<一日８時間づつ自転車をこぐとして計算した場合、２１日となって、３週間くらい。
となって、いずれにしても、それほど重い刑ではありませんな。
いや、ハムスターがやるのは大変だと思いますけどね。
なお、自転車発電で、メリーゴーランドを廻す、という企画が、NHKの番組であったようです。
