素人として遺伝について考える
私は長距離通勤をしている。
新しい路線ができて、短縮されたとはいっても、毎朝毎夕、1時間くらい電車に乗る。
娘も遠方の学校に通学している。
ラッシュの地下鉄とラッシュのバスに、毎朝毎夕、1時間近く乗る。
夏は嫌いではないが、夏場、公共交通機関に乗るのは好きではない。
人間のにおいが、きつくなるからだ。
私も娘も、不必要に嗅覚が発達していて、
たとえば、女性専用車両に乗る時は、座席に座らない。
座席に座って、鼻の位置が低くなると、生理中の女性が近くに来た時に苦しくなるからだ。
（女性専用車両には、生殖能力の高い世代の女が多いので、月経中女性に当たる確率も高くなる）
なお、昔は経血と怪我による出血のにおいを（すれ違ったくらいでは）区別できなかったのだが、
最近、は分かるようになった気がする。
「あら？ あなた今、生理？」
「ううん。腕、すりむいた～」 「水で洗っただけでしょ、消毒しておきなさい」 なんて会話を普通にしている。ちなみに、区別する判断は、消毒液や、薬のにおいの有無だ。
たぶん、私が男なら、もっとこのエリアの分解能は高くなるんじゃないかと思う。
なお、身近な人で、○○さんのにおい、××くんのにおい、として、覚えているものもある。
研究室に、さっきまで誰がいたのかわかる場合もあるし、
（子どもと大人の分離は簡単なので）家でタオルを使ったのが誰か、も、簡単にわかる。
ただ、私と娘と息子は、この嗅覚技が使えるが、夫はできないらしい。
先日、娘と加齢臭の話をした。
自分の祖父母のにおいは、老人のにおいだというだけで嫌ではないが、
電車の中には、単に老人のにおいというわけではなく、発酵したようなにおいを発している人がいる、と。
思いっきり同意をしてしまった。
50代、60代、70代などと、においがディープになっていくのに加えて、
根本的に種類（素性？）の違うにおいが、何種類もあると思う。
一番いいのは、日本家屋のにおいをさせている老人だ。
たぶん、切り倒し、時を経た樹木のにおい、古民家のにおいに近いのだと思う。
自宅に檜風呂でもあって、朝風呂に入っているのか、朝から檜っぽいにおいがしている人もいる。
古い高級旅館に泊まりに行ったような気分になる。
汗臭かったり、食べ物のにおいが染みついているのは論外としても、
人間脂が酸化したようなにおいの老人もいる。
食生活でそれらのにおいが決まっているのか、遺伝なのか、その辺は私にはわからない。
親子のにおいは似ていると思うので、体質の遺伝とともに、においの遺伝があるのかもしれない。
その辺の犬と相談してみたいと思うが、
私が生きているうちにバウリンガルがそこまで発達する可能性はなさそうである。
娘が私と同じような嗅覚をこれからもキープできるのなら、何代か後に、犬と会話して、確認してほしい。
の子孫 「ねえ、親子って、体臭似てるかな？」 未来の
「わわんっ」
「わわんっ」 そんなこんなで、私も娘も犬が好きだ
ねえ、この記事、遺伝とかいって、ここに落とすの？
なお、私の鼻よりも、娘の鼻の方が強い。
私の鼻は、強いにおいがあるとハレーションを起こしたようにほかのにおいがわからなくなってしまうが、
娘は剣道の面で鍛えたのか、（中学以降は）強いにおいがあっても平気になった。
ケージから逃げ出したハムスターを、においを追って行って見つけたりするので、
将来は警察に入って、警察犬を仕切るのもいいのではないかと思う。
