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授乳中の母親と、成長する小学生に関する一考察

えらく堅苦しいタイトルをつけた気がするが、
要は優先順位のつけ方と、他人の意見を取捨選択する (主に聞き流す) 訓練の話だ。
加えて、授乳中母親の話と小学生の話に直接の関連性はない。
 

●母乳育児と三歳児神話●


娘を出産した時、私はほとんど母乳が出なかったので、
産婦人科専属の桶谷式母乳マッサージを推奨する看護士さん(病院付の助産婦さんでもある)に、
産婦人科の一室でマッサージをしてもらっていた。
            桶谷式: http://www.oketani-kensankai.jp/html/introduce.html
マッサージが痛くなくて、母乳が出るようになったから、それ自体は感謝している。
 
しかし、こういったサービスを行う看護士さんは、母乳信奉者であることが多く、
人工乳(いわゆる粉ミルク)は母乳よりも劣っていて、乳児に与えるはよくない、と信じている。
 
一方、冷凍母乳を預かる設備がある保育園以外では、乳児に母乳を与えることは難しい。
選んだ保育園が母乳育児用の設備を持っていなかったので、看護士さんにそれを伝えたら、
保育園に母乳育児を認めさせるのが母親の義務だ、転園しろ、
それができないのは母親失格だ、のような論調で責められた。
 
真面目な(?)母親だった私は、保育園に頼んでみたのだが……
保育園側はこれまでやったことがない、冷凍、解凍の設備が十分でない、
自宅や保育園での冷凍解凍時や、保存のパック詰め時に雑菌が入る可能性が高い、
………・あまりわがままを言わないでほしい、と、拒否されてしまった。
 
今思えば、適当に嘘をついて看護士の言葉を聞き流せばよかったのだが、
初めての子供で自信もないところに、子どもの成長によくない、などと脅されたので、
悩んだ挙句、これは直接対決をしてもらうしかないかな、と、
看護士さんから保育園に電話をかけさせた……
              (わざと他のマッサージ客がいるときに頼んで、拒否できないようにするなどの小細工はした)
看護士は他のマッサージ客こそ帰ってから連絡したものの、
若い母親には言いたい放題言っていても、保育園とのトラブルは避けたかったらしい。
     「神経質な母親で、しょうがないですよね、はっはっは」 ということで、
あっさり主張を撤回した。
 
腹が立つことこの上なかったが、
私は子供が心配で、母乳を飲ませられないことでそんなに悪影響があるだなんて、どうしよう、
それに、両方から母親失格&モンスターペアレント扱いをされるのが嫌だっただけだ。
だから以降、看護士が主張してたのは所詮その程度(すぐ引き下がる)だと
聞き流す決心がついた。
マッサージに行くたび、母乳の重要性をわからない保育園の悪口を聞く羽目になったが。
 

母乳が出て環境が許すならば、半年~1年くらいは赤ちゃんに母乳を飲ませるのがbetterなんだろう。
だから看護士の主張は間違っていないのかもしれない、彼女はそれを良かれと思って主張していた。
保育園が、大勢の赤ちゃんたちの食事に、タイミングよく母乳を解凍することができない、
雑菌などが入ったら困るので、母乳よりも調整乳の方が安全、と主張するのももっともだろう。
 
   善悪や正誤がはっきりしている選択肢など、世の中にはマレなのだ。
 
双方が良かれと思って主張していることが対立しているときには、
難しくても、何か自分で判断基準を設けて、どちらかを選ばなくてはならないのかな、と、思う。
 
 <ぱっと思いつく判断基準>
 ・例えば、自分の親や義理親と、保育士や育児書に描かれたことが矛盾している場合、
  しょせん一人二人しか育てていない一般の母親と、保育士や育児書ならば、
  参照例の多い保育士や育児書に従うのが当然だろう。
  母親や義父母は、書物よりも自分の実体験と成功事例こそ、現実であると主張するが、
        ex 「そうは言うけど、実際(私の経験では)こうなのよ」
  その彼女の経験は山ほどある 『統計の中の一例』 にすぎない事を(聞く側として)理解し、
  逆らうことなくスルーしたり、彼らを言いくるめることに専念した方が良いだろう。
 
 ・現役の看護士と現役の保育士の対立だと、判断が難しいが、
  それ以降、どちらが長くつきあうか、で、決めるかな (←第2子の時はこうした)
  助産婦や看護婦は所詮半年くらいだが、
  (転園しなければ)保育士にはその後数年かかわるからね。
 
 ・ついでに言えば、3歳児神話(3歳までは母親が育てるべき)を抱く病院関係者は多いので、
  その中で働く女医さんたちの苦労は、察して有り余るものがある。
  これに関しては、諸説あるので、正解はないのだろう。
 
  3歳児神話を主張する人も、社会人としての責任や母親が働くメリットを説く人も、
  善意の主張で決して引き下がらないから、
               間に立たされる母親はそりゃあストレスたまるよね
  
    こう書くと、「それでも×××」、「母親は×××」って、コメントを入れてくる連中がいるんだよな。
    って、隠し文字で、ここに書いておいたら、性格悪いかしら(笑)


 

●小学生の優先順位付訓練について●

 
さて、小学生である。
お抹茶BOY(小学校4年生)は、授業が終わってから小学校で遊び、5時過ぎに家に戻り、
ちょっとおやつ(親が朝に用意)を食べて、公文教室に出かけるのが日課になっている。
昨日、公文教室に行くのが、大幅に遅れた。
 
   「なんでちゃんと行かなかったの」
   「………」
   「遊んでたの?」
   「……うん」      ………そういうわけで、彼はひどく叱られた。
 
翌朝になって、高校生の娘がベランダにあった魚たち(先々週に池で捕ってきた)の水槽を見て、
 
   「昨日の朝、一匹死んでなかった?」
   「死んじゃってたから、埋めた」
   「もしかして昨日、埋めたの? それで公文に遅刻した?」
   「ごめんなさい、パパが前に、死んでるのが水槽に入っていると
                         水が悪くなって他のも死んじゃう、って言ってたから」
 
普段、公文教室に行く前に、お抹茶BOYが魚やハムスターに餌をやるのは知っていた。
彼はハムスターを触る時、「ハムスターと遊ぶ」という。
だから、魚の面倒を見るのも、カメにフリフリさせながら餌をやるのも、遊ぶ、という。
魚を埋葬して公文に遅刻したのは、遊んでいたから遅刻した、となったのだろう。
 
      生き物の面倒を見るのは、子供であっても飼い主の義務だと思うが、
      それは遊びの範疇だけでもない気がする……… というのはともかく。
 
母親は、「遅刻しないで公文に行きなさい」という。
父親から教えられたのは、「死んだ魚はすぐに小さな水槽から出しなさい」
両立はしない。
その場でお抹茶BOYは、「(水が悪くなって)、ほかの魚まで死んじゃうのは嫌だ」と、重みをかけた。
状況を知らない(その場にいない)大人たちの言葉に、
お抹茶BOYなりに優先順位をつけて、遅刻することを選んだのではないかと思う。
 
今後、学校の教えと塾の教えが対立したり、親の本音と学校の方針が対立したり、
クラブのコーチと親の言うことが違ったり、は、どんどん出てくるのではないかと思う。
当事者の大人は、意見の対立する相手が間違っている、と主張するが、
当事者以外の第三者から見たら、どっちにも理がある場合が多い。
 
     善悪や正誤がはっきりしている選択肢など、世の中にはマレなのだ、again
 
だから、そんな間に入った小学生は苦悩すると思うが、
   (学校に怒鳴り込んでいく親や、塾に苦情を言っていく小学校教師もいるが)
子供が自分で考えて、優先順位をつけて、何に従うか選んで行く必要があるのではないか、と、思う。
少なくともわが子には、(大人になってから)他人に振り回されて悩み、混乱しないように、
今から悩んで選ぶ訓練をしておいてほしい、と、思う。
 
      #娘は一時期のシッターさんが変な人だったので、大人の意見の取捨選択がうまくなった。
      #悪く言えば、親の意見を聞かないわけだけども。
 
なお、ぜいたくを言うなら、遅刻の正当性(?)を主張することも、少し覚えてほしいかな。
 
30過ぎてた母親でも、自分で選ぶのを拒否して看護士と保育士を対決させようとしたのだから、
子供が小さな頭で悩むのは無理はないと思うけれど、ね。
 
 

結論

 
善意の主張であっても、対立する時はよく考えて優先順位をつけて、
順位の低い方は適当にいなすことも必要である。
 
極端だったら、トラブルの元と元をぶつけてしまえ。
自分の責任(?)はなくなって気が楽になる。

ただ、老人同士の場合は、意見が対立していたはずなのに、あるポイントで意気投合して、
「老人のいうことを素直に聞かない若者を責める」 という暴挙に出るから注意。




だから子供たちよ、自分で考えて優先順位をつけて行動することを学んでくれ。

正当性を主張するテクニックがあると、もっといいな。