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ギャップが……

共同研究者との打ち合わせ、および、剣士な娘がぜひ見学したい、というので、
娘を連れて馬堀海岸の防衛大学に行ってきました。
防衛大学は、かつての上司で共同研究者だった方が教授として働いています。
娘も顔なじみです。
娘が興味を持ったのは、ただ、ひたすら、剣道の強い学生たちがいるからです。
(共同研究者の今の同僚である)女性教官たちに頼んで、剣道の練習も見せてもらうつもりのようです。
 
丁度、卒業式の準備だという事で、行進の練習などしていて、う~ん、規律正しい、というか。
女子寮(全寮制らしい)も見せてもらいましたが、自習室がとてもきれいになっていて、
自室がハムスターの巣のような娘は、「…………」と、なってました。
 
イメージ 1
 
海外育ちのせいか、私は軍に対するアレルギーがほとんどありません。
戦闘機を見るのも、好きです。
 
が、そんなこと以上に、防衛大学の学生たちはどこからどう見ても普通の学生で、
それでも、自衛隊の幹部候補なわけだよな、と思うと、少々複雑な気もします。
キャンパスに飾られている戦車も、カッコいい、と思うと同時に、武器なんだよな、と。
 

 
夕方から始まる剣道の部活を待つという娘を置いて、
応用物理学会の会場である、淵野辺に。
同じ神奈川だから、大して時間はかからないだろうという予測は思いっきり裏切られ、
2時間近くかかって青山大学に戻りました。
 
イメージ 2
 
雨交じりの強風だった防衛大学に比べ、お天気の良い青山大学は、別世界のようでした。
 
 
が………夕方参加したインフォーマルミーティングは面白い話ばかりではなく。
 
その昔、たぶん50年くらい前の大学の先生がたは、
学生を自分の家に住まわせたり、生活費の面倒を見たり、
自宅の裏庭に実験室を作ったり、あるいは貴族が自分の財産を研究費に提供したり、
つまりは自分のポケットマネーを教育に提供するパターンが多かったという話を聞きます。
今でも、学会の活動であるのに手弁当で(つまり交通費や食費を自費、あるいは母校の資金から提供して)
参加する先生方も少なくありません。
 
そのせいなのだろうか……? 
ポケットマネーと、学会資金の区別がつかない人がいます。
そして最近はなぜか、その区別のつかなさが、自費の供出ではなく、学会費の搾取、という方向になる
 
 例えば自分たちの飲み会の費用、研究室の学生の飲食代を、学会懇親会費として認めろ、と食い下がる。
 学会会議費は、アルコールを含んではいけないのに、交際費として認めろと詰め寄り、
 人数を水増しすればいいことじゃないか、と、主張する。学生を育てる気がないのかと逆ギレする。
 学会参加した自分の学生に、アルバイトとしてバイト料や交通費を出せと食い下がる。
 他大学の学生が参加費を支払っての参加してるのに、自分の学生だけ優遇していることに疑問すら感じない。
 しかも、学会の費用を流用しているのに、学生に対しては「オレが出してやってる」状態だ。
 下手をすると、家族で行ったレストランの領収書を、経費として申請してくる。
 
  応用物理学会は、公益社団法人です。
  会計士が入り、資金の使用目的をはっきりさせる。領収書のチェックをします。
  不正利用は気付かれるし、許されません。(人数を水増しされたり、領収書を偽造されたら気付かないが)
 
  それを気に入らない先生方が、
  「もっと弾力的に資金を使いたい」、
  「もっと簡略化(領収書不要に)しないと資金が使いにくい」
  「だから、うちの分科会は、応物学会から独立して、別法人になりたい」 ……と、言い出したようです。
 
今でも、赤字の分科会なのに、どうして独立して採算が取れると思うのかな。
「独立する方針に賛成してください」、って、予算案とか、独立人数とか、収入源とか、支出項目とか、
どうして何度質問されてても教えられないのかな?
公表する準備をしていない、って、内容伝えないで、賛成も反対もないと思うんだが。
それに、別学会になったら、応物学会の会費とは別に、独立学会の会費を支払えってことだよね?
それでも、大勢、支払ってくれるって、甘い見込みを考えてるんだよね?
しかもそうやって集めた資金を、自分たちで弾力的に、
つまりはきちんとした領収書もなく使いたいって言ってるんだよね?
 
          ……………どうしてその言い分が通ると思うんだろう
 
この手の流動的使用は、はっきり不正なものや、限りなくグレイなものを、
押さえて押さえて、偉い先生に事務職員がどなられても拒否して、
それが抑えきれなくなったしばらくすると、「新聞沙汰~」 というパターンが多いです。
 
応物学会の事務方は、企業からの出向の人が多いので、比較的抑えようとするのですが、
……こんな言いかたはしたくないけど、地方の国立大学の先生って
地元の人たちに尊敬され慣れてしまって我儘癖が付き、判断力が変になってるんじゃないか、と思います。
 
 
このペースで議論していると、独立するにしても何年後になるかわからないけど、
前に並んでたおじいさんたち、定年になっちゃうんじゃないだろうか、と、思います。
 

 
自宅に帰ってきたは、「とても楽しかった」 そうです。
剣道の練習風景しか、目に入っていないみたいな気がします。