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息抜きに和の話題


読み物原稿書きって、論文よりも飽きるなあ……  <<そんなこと言ってる余裕ないだろ

        

6月の終わりに、先日亡くなった大教授(母校の研究室の先代の教授)のお別れ会をする。
毎年、和装の卒業生やその奥様たちも集う新年会を開いていた教授だから、
亡き教授の奥様に 「平服でいらしてくださいな」 と言われたからには、
黒系にこだわらず、和服で伺おうと思う。
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さて……6月の終わりと言えば、 だ。

絽の着物になるのかなあ。
絽の着物を着て出かけたのって、いつだったろうか?
と、探し回ってみたら、数年前に、
ドイツ人を江戸東京博物館に案内して以来だった。
この時は、紺系の絽の着物に、白の絽の帯をあわせていたのだが、
なんとなく屋内向けではないのだよな。
それに、(パーティだからポリの着物じゃ悪い、というわけでもないだろうが)
できれば正絹の着物を着たい、と、思う。

というわけで、こちらの小紋を、と思ったのだが……
白系の帯だと膨張色だし薄紫っぽい絽の帯でも買おうかしら、と、試しに手持ちの紫系(一重)を合せてみたら、
.                   うんざりするくらい似合わない


いや、材質の違うものを載せたからこんなになるのかな、と、思うものの、
ここまでアンバランスなのって、すごいな。         (衝撃だったので、画像をアップしました)


そっか~ 絽の帯の地色って、白か黒かあるいは濃紺くらいしか出回ってないようだけど、
やっぱり絽っていう材質は、それらの色系統しか似合わないなのかもしれないね。
と、今度は手持ちの黒系の絽の帯を引っ張り出してみた。

イメージ 2

お茶の稽古でヘビーローテーションしてた白黒赤の着物(上図の右)に、
〆やすい帯を、と、学生時代に探して購入したもので、黒に水紋がついただけのシックな帯だ。
.                         (この着物自体は、地色が白の帯でも黒の帯でも合わせやすい)

よし、帯を新調するのはやめよう。
でも、絽の帯締め帯揚げは、そんなに持ってないから、それは探さなきゃ。 
派手すぎず、地味すぎず、年齢相応に落ち着いて、となると、どう合せよう?

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よし、紫か落ち着いたピンクの帯締め(絽)を探すことにしようか。
青系も捨てがたい気がする。 あるいは、ガラスの帯留なんかもいいかも。 <<衝動買いの気配が



さて、着物話題をもう一つ。
いったんもめんさんのお店で、母の着物を仕立て直ししてもらっているのだが、
身幅をどう直そうか悩んでいる。

というのも、以前から気になっていることがあって……………

私の知っている母は細くて小柄なのだが、それでも若い頃に太っていた時もあったらしく、
母からもらう和服の身幅は、それぞれの着物によって違いがある。
自分が若い頃に仕立ててもらった着物も、(私は急に痩せた時期があったので)それぞれに違う。

本来、和服は直線裁ちなので、身幅(体の太さ)と袖幅(腕の長さ)の合計が
裄丈(首から腕の先まで)になる。
そして成人後、痩せても太っても腕の長さは変わらないので、たいていの人の裄丈は決まっている。
つまり、極端に描くと①のように痩せて身幅が狭けくなれば袖幅が広くしなければならず、
②のように太って身幅を広くすれば、袖幅が狭くなることになる。

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ただ、太ったり痩せたりしたときに仕立てた着物が混在して、①,②が混じっていると、
着物の袖幅と襦袢の袖幅が違う場合が出てきて、つまり、②の着物の袖から襦袢の袖がはみ出してしまう。

それを回避するために、母の着物も私の着物も、
身幅(後幅と前幅)は体型で調整しても、身肩幅と袖幅は変えない
という変則的な仕立てがされていたようなのだ。
これも極端に描くと、こんな感じ。
左が腕が長いのに、体が細くて、身幅を狭くしたいときの図、右は身幅を広くしたいときの図。

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ネットでいろんなところで仕立てを見ても、こういうものは見かけないから、一般的でないのかもしれない。

………ということを知らずに、かつて某大手呉服店で仕立て直しをしてもらったとき、
「和服の仕立てとはこういうもの(後幅と肩幅が同じ)である」、と、まったく対応してもらえず、
非常識扱いされ、とてもとても嫌な思いさせられた。
というより、絵を描いて説明してたのに、伝わらないようだったのだ、大手呉服店の店員さん。

日本文化への歩み寄りと、現代人への体型への対応、
どっちがどうというのは言い切れないけれど、
面倒くさいから、こっちの方が利益になるから、と、販売側の都合を押し付けるのはやめてもらいたいな、と思う。
(もっといい客なら、対応するよ、ってことなのかもしれないけどさ)



そうそう、この呉服店ではない、もっと大手のY店さん、全通の帯を探していた時に、

.             「全通の……全体に模様の入っている帯」

と言って、探しているのに、これがそうです、と持ってきてくれたのが、お太鼓柄。

.            「?? これ、お太鼓柄じゃありませんか?」

.                 「はい、お太鼓柄です

.            。o O *1

仕立てを海外に出すのは、時代の流れで仕方がない、
バイト店員が多いのも、まあ仕方がない、
でも帯の柄付の呼び名なんて、基本中の基本じゃねーのか? 
本店以外でデパートの中の店舗とはいえ、バイト教育、どーなってるんだ?



まあ、そんなこともあって、仕立て直しが思うようにいかず、
私のワードローブには、サイズの違う和服がたくさんあるのだが………


体型も結構変わるんだよな~ って、これからは太っていく一方かしら?


*1:なに、それ……… 柄を気にしなけりゃ、全通色無地、ってか?