ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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医療技術や計算機は使うのか使われるのか

義理の父が亡くなった。
末期癌で、積極的な延命治療をしないまま自宅療養し、
財産から保険から全部自分で始末をつけてから、眠るように逝った彼は、本望だったのでないかと思う。

入院し胃ろうを作り、意識もなく寝たきりで見舞も少なくなって……
というケースをいくつも見てきたからこそ、自分は頑なに治療を拒否したのかもしれない。
痛み止め以外は何もせず、このひと月は、ほんの少し水を飲むくらいだった。
それでも、週末(3日前)に見舞った息子と夫は、
言葉をかければ頷いていたし、用があれば義理母を呼んだりしていた、と言っていた。

義理母が大好きな私も、男尊女卑で横暴な義理父とはそりが合わず、
「それは亭主関白ではなくて、恥知らずというのです」、などと、かなり直接的にぶつかっていたのだが、
癌がわかってからの彼を見ると、あれはあれで筋を通したのかな、と思う。

死なせない治療法があるからといって、それをすべて使わなければならないわけではない。
治療を望むか望まないかは、意識があるうちに本人が決めておけばいい……




葬儀まで間があるので、今日、明日は出勤する。
電車乗継の時間調整に、普段とは違うファーストフード店を使った。

一つだけ開いていたレジで、私の一人前の客がトラブっている。
レジスターが、うまく動かないようだ。
若い女性店員が、何度も同じあたりのキーを押しては 「ピ―――」という音を出している。
そして彼女は、
 「もう一度お金払ってくれませんか?」
 「はあ???? 今払っただろ」 ←当たり前のリアクションかと
 「だって、だって このレジ、動かなくなっちゃって」 ←だから別のレジを使う&だからまた金を払え、なのか
 「後ろに行って、わかる人を呼んで来いよっ」

お姉ちゃんが後ろに引っこみ、一緒に登場した店長はにこやかに、

 「次にお並びの方(←つまり私)、こちらのレジにどうぞ~」 ←違うだろっ
 「おいおいおい、こっち」
 「順番をお待ちください~」 ←だから、違うだろっ
 「もういいよ、金返して」
 「無理です、だってレジが

そこへ、(清掃に回っていたのか)客席の方から年配の女性店員登場。

 「すみませんっ 何をご注文ですか? 1000円札をお支払いですね?」
.   隣のレジをガチャガチャッといじって開き、 「ほらっ ここからおつり渡して。だからそんなの暗算してっ!」 


ずいぶんかかって、の注文が通ったようだ。

そのころ、私はすでに食べ始めていたが、
店長がお姉ちゃん店員に結構大きな声で、
「レジの故障なんだから(?)、気にしなくていいよ」、と言っているのが聞こえた。
まったく、どこまでも、ダメな店だな


小さい店舗だから、被害にあったにもそれが聞こえてただろうし、これじゃあ評判悪くもなるよな、と、思った。

どこにでもある□ッテリア――初め□はカタカナでなく、伏字の四角形です、念のため――だが、
私もこの店舗には二度と入らん。




医療機器もレジスターも、便利かもしれないが、必ず使わなくてはならない、ということはない。
通常のプロセスやマニュアルを覚えるのに精いっぱいだと、
何のために、なぜ使うのか、なぜそれが開発されたのか、忘れてしまうのかもしれない。


スケールは違うが、根底には同じものがあるような気がする……………