(ポルトガル)ファドを聞く & 料理三昧
ファドは、ポルトガルでも社会的底辺にいる人々から発祥した音楽のせいか、明るい曲調でもどこか物悲しい。
男だ女だ、船乗りが帰ってこない、これも私の人生ね、的な歌詞に対して、
ファド歴2年の16歳では、本人の醸し出す物悲しさは皆無だが、えっらい声量で熱唱してくれた。
それに、一番左のギターラ(12弦のファドギター)のソロもすごかった。爺さん、やるなあ……
ちょうど隣の席にポルトガル人研究者がいたので、
「普段からファドって、聞く?」 と、尋ねたら、
「好きな人もいるけど、私は悲しい時や、気分が落ち込んだ時しか聞かない」 ということだった。
ポジション的には、演歌……か?
というわけで、カンファレンスディナーで、ALIANCAという地下ワイン倉庫に行ってきた。
レストランとしてググると、この学会がヒットするくらいマイナーなようだ。
綺麗なんだけどな、美術館の中での食事なので、一般的ではないのかも(下の酒蔵画像はALIANCAのHPより)
これは大混雑のバンケット風景。
白ワインはどちらかというとさっぱりしてておいしいけど、赤ワインは濃いなあ……
「気温が高いので、アルコール度が高く、味が濃くなる」 そうで。←片っ端からこの人に聞いている
バカリャウ・ア・ブラス : マッシュポテトに干しダラを入れたみたい。魚嫌いの私でも美味しいと感じる。
パシュテイユ・デ・バカリャウ : 干しダラのコロッケ
右上のカルボナーラみたいなデザートは、聞いた名前を探しても見つからなかった。
カスタードで和えて、シナモンをかけてあるパスタ。
カルボナーラかと思って食べた時の衝撃がなんとも
南の方ではコメをこの味にするのだが、北の方はコメがないのでパスタ(小麦)を使うそうだ。
そういえば、コメのバージョンは、学食で出てきてたな。
続いて、スイーツ写真。
グアルダナップ : ナプキンを折った形に見立てたスポンジ&卵黄クリーム。
ウェルカムカクテルのつまみとして出てきた。
オヴォルシュ・モーレシュ : めっちゃ甘い卵黄クリームが入った最中みたいなもの。
アヴェイロのお菓子で、これも、ウェルカムカクテルの時に出てきた。
法衣の糊として卵白を使っていた時代に、大量に残る卵黄で作ったそうだ。
パステル・デ・ナタ : エッグタルト。
学会のコーヒーブレイクには左にあるような小さいのが出てくるのだが、
街で購入すると、右くらいの大きいサイズ。卵のクリームが美味しい。
ポルトガル何処でも売っているけれど、リスボンの近くに発祥の地(?)があるとか。
金平糖(コンフェイト)や、練りきりのもとになったスイーツも、ポルトガルのものが多いらしく、
また、信長が食べた、などなどいろんな逸話を聞く。
交易してたんだなあ、昔はめっちゃ栄えてたんだろうなあ、と、思う。
次は学食シリーズ (学会の昼食は学食のミールチケットがついていたので)
柔らかめの豚肉と、パスタ。 フルーツ&スープは毎日ついてくるようだ。
全体に薄味で、オリーブオイルや塩で味は各自で調製するらしい。
これはソーパ・デ・グレーメスというポテトベースのスープ。
巨大な豚肉料理。ドイツのアイスバインっぽい。 おいしいけど、量が多いよ……
これも豚、かな? コメやいんげんはえお組み合わせるものらしく、大量に出てくる。
フランゴ・アッサード : 鳥の丸焼き。今日もいんげんが
サラダの黒っぽいのは色の濃いキャベツの千切り。
この縮緬キャベツのスープも、ポルトガル独特のもののようだ。ガルド・ヴェルデ。
薄味で、各自で味を調製するようなので、薄味好みの日本人にはありがたい。
男だ女だ、船乗りが帰ってこない、これも私の人生ね、的な歌詞に対して、
ファド歴2年の16歳では、本人の醸し出す物悲しさは皆無だが、えっらい声量で熱唱してくれた。
それに、一番左のギターラ(12弦のファドギター)のソロもすごかった。爺さん、やるなあ……
ちょうど隣の席にポルトガル人研究者がいたので、
「普段からファドって、聞く?」 と、尋ねたら、
「好きな人もいるけど、私は悲しい時や、気分が落ち込んだ時しか聞かない」 ということだった。
ポジション的には、演歌……か?
というわけで、カンファレンスディナーで、ALIANCAという地下ワイン倉庫に行ってきた。
レストランとしてググると、この学会がヒットするくらいマイナーなようだ。
綺麗なんだけどな、美術館の中での食事なので、一般的ではないのかも(下の酒蔵画像はALIANCAのHPより)
これは大混雑のバンケット風景。
白ワインはどちらかというとさっぱりしてておいしいけど、赤ワインは濃いなあ……
「気温が高いので、アルコール度が高く、味が濃くなる」 そうで。←片っ端からこの人に聞いている
以下、説明してもらったり、(珍しくガイドブックなども持っていたので)調べた料理群。
レイタオン・アザード : メイン(中央)は子豚のロースト。時間をかけて焼いているそうで、とても柔らかい。
バカリャウ・ア・ブラス : マッシュポテトに干しダラを入れたみたい。魚嫌いの私でも美味しいと感じる。
パシュテイユ・デ・バカリャウ : 干しダラのコロッケ
右上のカルボナーラみたいなデザートは、聞いた名前を探しても見つからなかった。
カスタードで和えて、シナモンをかけてあるパスタ。
カルボナーラかと思って食べた時の衝撃がなんとも
南の方ではコメをこの味にするのだが、北の方はコメがないのでパスタ(小麦)を使うそうだ。
そういえば、コメのバージョンは、学食で出てきてたな。
続いて、スイーツ写真。
グアルダナップ : ナプキンを折った形に見立てたスポンジ&卵黄クリーム。
ウェルカムカクテルのつまみとして出てきた。
オヴォルシュ・モーレシュ : めっちゃ甘い卵黄クリームが入った最中みたいなもの。
アヴェイロのお菓子で、これも、ウェルカムカクテルの時に出てきた。
法衣の糊として卵白を使っていた時代に、大量に残る卵黄で作ったそうだ。
パステル・デ・ナタ : エッグタルト。
学会のコーヒーブレイクには左にあるような小さいのが出てくるのだが、
街で購入すると、右くらいの大きいサイズ。卵のクリームが美味しい。
ポルトガル何処でも売っているけれど、リスボンの近くに発祥の地(?)があるとか。
金平糖(コンフェイト)や、練りきりのもとになったスイーツも、ポルトガルのものが多いらしく、
また、信長が食べた、などなどいろんな逸話を聞く。
交易してたんだなあ、昔はめっちゃ栄えてたんだろうなあ、と、思う。
次は学食シリーズ (学会の昼食は学食のミールチケットがついていたので)
柔らかめの豚肉と、パスタ。 フルーツ&スープは毎日ついてくるようだ。
全体に薄味で、オリーブオイルや塩で味は各自で調製するらしい。
これはソーパ・デ・グレーメスというポテトベースのスープ。
巨大な豚肉料理。ドイツのアイスバインっぽい。 おいしいけど、量が多いよ……
これも豚、かな? コメやいんげんはえお組み合わせるものらしく、大量に出てくる。
フランゴ・アッサード : 鳥の丸焼き。今日もいんげんが
サラダの黒っぽいのは色の濃いキャベツの千切り。
この縮緬キャベツのスープも、ポルトガル独特のもののようだ。ガルド・ヴェルデ。
薄味で、各自で味を調製するようなので、薄味好みの日本人にはありがたい。
毎日、魚料理と肉料理から選べるようになっていたのだが、私は魚は一度も選ばなかった。
唯一食べられるタラ以外にも、イワシの丸焼きや、よくわからない魚の丸揚げなど、
他の人に聞くととてもおいしいのだそうだ。 魚アレルギーって、なんか損してるよなぁ……
しかし、いずれも、どこかが貧しく、つつましい気がする(まずいというわけではない)。
法衣の糊の残りでスイーツを作るのもそうだし、
コメが取れないから小麦でというのもそうだし、
トリパスというポルト名物のモツ煮込みも、船乗りが大量の肉を持って船出するので、国に残る人たちが、
残りもののモツを料理して食べた、という話だ。
たとえかつて栄えていても、昔の料理の話を聞くと、とてもつつましく感じるのは、
なんだかんだで昔は限られた物で、つつましく生活していた、っていうことかな。
最後は、ホテルの朝食。
左上の無塩モッツアレラみたいなチーズは大好きなのだが、日本で見かけることはないなあ。
さて、そういうわけで、明日はポルト経由で、ドイツに移動します。
ドイツでも迎えに来てくれる相方(共同研究者)に
「夕食を一緒に食べよう」、って言われてるんだけども……
唯一食べられるタラ以外にも、イワシの丸焼きや、よくわからない魚の丸揚げなど、
他の人に聞くととてもおいしいのだそうだ。 魚アレルギーって、なんか損してるよなぁ……
しかし、いずれも、どこかが貧しく、つつましい気がする(まずいというわけではない)。
法衣の糊の残りでスイーツを作るのもそうだし、
コメが取れないから小麦でというのもそうだし、
トリパスというポルト名物のモツ煮込みも、船乗りが大量の肉を持って船出するので、国に残る人たちが、
残りもののモツを料理して食べた、という話だ。
たとえかつて栄えていても、昔の料理の話を聞くと、とてもつつましく感じるのは、
なんだかんだで昔は限られた物で、つつましく生活していた、っていうことかな。
最後は、ホテルの朝食。
左上の無塩モッツアレラみたいなチーズは大好きなのだが、日本で見かけることはないなあ。
さて、そういうわけで、明日はポルト経由で、ドイツに移動します。
ドイツでも迎えに来てくれる相方(共同研究者)に
「夕食を一緒に食べよう」、って言われてるんだけども……