風の効用
横浜市は金沢区の、鴨と蕎麦のお店で、越後屋さん、という。
先ほど検索してみたら、食べログなどの評判は上々で、蕎麦の写真がたくさん出ているようだが、
なぜか鴨鍋(鴨ひき肉の団子で出汁を取った鍋で、鴨しゃぶしゃぶをする)の写真がない。
上の竹筒に入っているのが鴨ひき肉で、これをヘラで出汁の中に落とし、
その鍋に野菜を入れつつ、鴨を湯通ししつつ、という食べ方だ。
写真には、この美味しさは写らないだろうが……・
最後はお鍋を鴨出汁のでたお汁ごと厨房に返し、
米を入れ、雑炊やリゾットというよりは、パエリアみたいな感じのものを作ってくれる。
これもまた、味が濃くて美味。
(もちろん、評判の蕎麦もとても美味だ。昨日は椎茸を練りこんだ蕎麦をいただいた)
すっきりとした味の神奈川の地酒(←名前失念、茅ヶ崎のお酒だったかと)とよく合って
とても良いお店でした。 (再訪したいので、ここまでは備忘録)
10歳くらい年上の教授たちは、研究者や大学スタッフとしての共通の悩みもあるけれど、
それでも私たちとは少し違った悩みもあって、
それを、横で聞いているのも、勉強になる。
この春に山の事故で亡くなった、共通のお知り合いの話をしてらした。
「○○学会に行った時に、つぶれるまで飲んだ」だの、「××の国際会議はいたっけ?」などなど。
私にとっては、お名前を知るだけの方だが(お会いしたこともあるはずだが、思い出せない)
同世代の彼らは、同業者である以上にとても親しい友人だったのだろう、
追悼のように、静かに……ならいいのだが、
酒豪の故人に合わせているのか、普段よりも、陽気に騒がしく飲んでらした。
そういえば、書きかけてやめたブログがあったんだった。
一昨日火曜日、台風明けの日……
台風明けではなくて、去年の春一番だったかもしれない。
建売住宅の置き看板(内部観覧可能、みたいな)が、風で飛ばされて、
歩行者だった私や、お散歩途中の保育園児の一団にぶつかってきた。
避けりゃよかったのかもしれないが、身長70,80㎝の幼児がいたら、
大人が庇わないわけにはいかない。
私は腕に当たっただけだったが、保母さんの一人は、看板の端で手を切った。
建売住宅前で客待ちをしていた営業サンは、大泣きしている園児と我々に
「すみませんねえ」と、軽くいって、看板をもとの所に置きなおした。
「また飛んだら危ないんじゃないの?」 と聞いても、
「今は固定する針金がない」&「客が来るから(固定するものを)取りに行けない」
「気を付けているから大丈夫」と、悪びれない。
危険だと思ったので、(←営業さんをやり込めるためではない)
看板にでかでかと書かれた●●不動産の電話番号に携帯から電話し、
「強風で飛ばされた、御社の看板がぶつかって、幼児を庇った保母さんが怪我をしたので、
ひとまず交番に連絡しておきます。XX駅前の○○保育園の保母さんです。
営業さんは動けないらしいし、危ないから、誰か針金を持って来て、固定した方がいいですよ」
血をふきながら、 「客なんていないじゃないのよ」 と、怒った保母さんは、
怒鳴りだした営業さんに集まったやじうまを見て、
「人が来てよかったですね」 と、皮肉を言っていたが。
という話を電話でした時、「子供を助けたなら、とにかくGood Job」と
褒めてくれた友人は、………もういない。
台風明けで風だけ残った晴天の下、
グルグル巻きに固定された●●不動産の看板(別の営業さん付)を見て、
「今年はちゃんとやってるな~ 見て見て」、という写メを送ろうと、
メールの宛先を呼び出して、
ああ、もう一回忌も過ぎちゃったんだ、と思い出したら、ひどく悲しくなった。
まだ引きずってんのか、私は。
立ち止まって両目を押さえ、
これって強風で埃が目に入っちゃった人みたいに見えるな、
と思ったら、
少し泣いてもいい気がした。
先ほど検索してみたら、食べログなどの評判は上々で、蕎麦の写真がたくさん出ているようだが、
なぜか鴨鍋(鴨ひき肉の団子で出汁を取った鍋で、鴨しゃぶしゃぶをする)の写真がない。
上の竹筒に入っているのが鴨ひき肉で、これをヘラで出汁の中に落とし、
その鍋に野菜を入れつつ、鴨を湯通ししつつ、という食べ方だ。
写真には、この美味しさは写らないだろうが……・
最後はお鍋を鴨出汁のでたお汁ごと厨房に返し、
米を入れ、雑炊やリゾットというよりは、パエリアみたいな感じのものを作ってくれる。
これもまた、味が濃くて美味。
(もちろん、評判の蕎麦もとても美味だ。昨日は椎茸を練りこんだ蕎麦をいただいた)
すっきりとした味の神奈川の地酒(←名前失念、茅ヶ崎のお酒だったかと)とよく合って
とても良いお店でした。 (再訪したいので、ここまでは備忘録)
10歳くらい年上の教授たちは、研究者や大学スタッフとしての共通の悩みもあるけれど、
それでも私たちとは少し違った悩みもあって、
それを、横で聞いているのも、勉強になる。
この春に山の事故で亡くなった、共通のお知り合いの話をしてらした。
「○○学会に行った時に、つぶれるまで飲んだ」だの、「××の国際会議はいたっけ?」などなど。
私にとっては、お名前を知るだけの方だが(お会いしたこともあるはずだが、思い出せない)
同世代の彼らは、同業者である以上にとても親しい友人だったのだろう、
追悼のように、静かに……ならいいのだが、
酒豪の故人に合わせているのか、普段よりも、陽気に騒がしく飲んでらした。
そういえば、書きかけてやめたブログがあったんだった。
一昨日火曜日、台風明けの日……
台風明けではなくて、去年の春一番だったかもしれない。
建売住宅の置き看板(内部観覧可能、みたいな)が、風で飛ばされて、
歩行者だった私や、お散歩途中の保育園児の一団にぶつかってきた。
避けりゃよかったのかもしれないが、身長70,80㎝の幼児がいたら、
大人が庇わないわけにはいかない。
私は腕に当たっただけだったが、保母さんの一人は、看板の端で手を切った。
建売住宅前で客待ちをしていた営業サンは、大泣きしている園児と我々に
「すみませんねえ」と、軽くいって、看板をもとの所に置きなおした。
「また飛んだら危ないんじゃないの?」 と聞いても、
「今は固定する針金がない」&「客が来るから(固定するものを)取りに行けない」
「気を付けているから大丈夫」と、悪びれない。
危険だと思ったので、(←営業さんをやり込めるためではない)
看板にでかでかと書かれた●●不動産の電話番号に携帯から電話し、
「強風で飛ばされた、御社の看板がぶつかって、幼児を庇った保母さんが怪我をしたので、
ひとまず交番に連絡しておきます。XX駅前の○○保育園の保母さんです。
営業さんは動けないらしいし、危ないから、誰か針金を持って来て、固定した方がいいですよ」
血をふきながら、 「客なんていないじゃないのよ」 と、怒った保母さんは、
怒鳴りだした営業さんに集まったやじうまを見て、
「人が来てよかったですね」 と、皮肉を言っていたが。
という話を電話でした時、「子供を助けたなら、とにかくGood Job」と
褒めてくれた友人は、………もういない。
台風明けで風だけ残った晴天の下、
グルグル巻きに固定された●●不動産の看板(別の営業さん付)を見て、
「今年はちゃんとやってるな~ 見て見て」、という写メを送ろうと、
メールの宛先を呼び出して、
ああ、もう一回忌も過ぎちゃったんだ、と思い出したら、ひどく悲しくなった。
まだ引きずってんのか、私は。
立ち止まって両目を押さえ、
これって強風で埃が目に入っちゃった人みたいに見えるな、
と思ったら、
少し泣いてもいい気がした。