目白界隈、坂の探訪

物理学会は毎年、高校生や中学生が行う、ジュニアセッションというプレゼンテーション大会を行う。
高校生、中学生からレポートを募集し、その中から選抜された方に日本物理学会年次大会で発表してもらう。
昨年のジュニアセッションの写真　：　http://www.gakkai-web.net/butsuri-jrsession/2014/photo.html

今年は、口頭発表10件、ポスター発表約70件、と、大人数だ。
審査するほうも大変だが、とても中学生、高校生とは思えない、堂々とした発表がたくさんあって、
大学1年生と比べて、これは何事……？　と、感心することしきりだった。
結果が違っていたり、グラフなどの形式が？なものもなくはないのだが、
精密な測定機器がない状態で得られるデータから、結果を推測し、導き出すという作業は、
優秀な研究者そのものである。頼もしい限りだ。


そういうわけで午前中はポスターセッション、午後は早くから口頭発表、と、昼を食べに行く時間がない。

審査が終わってから食べればいいや、と、中途半端な昼休みは、神田川の桜の様子を見に行った。
都電早稲田駅のある新目白通りの一本北に、神田川沿いの遊歩道がある。
良い季節なら、川になだれ落ちるような桜が見えるはずだが…………・

まだですね………来週くらいか？

面影橋の所でもう一本北に入り、目白通りに向かう急な坂を上がる。
昔、借りていた新築のアパートがまだ残っていたが、すっかり古くなって街に溶け込んでいる。

左は目白通りに上りきる直前で振り返る。通学路だった角の竹垣は昔のままだ。
竹垣のあるブロックは豊島区の高田一丁目、その左の煉瓦から文京区の目白台だ。

そのまま目白通りを学習院大学の方に進み、入り江で佃煮か何かを買おうと思ったのに、一階は休みだった。
明治通りと目白通りの立体交差から、都電が見下ろせる（右の写真）。
私の学生時代は、ここが良く撮影に使われていて(今もかな)、大きなカメラを抱えている人や、
刑事ものっぽい俳優さんが走っているのを見かけた。
(２時間ドラマで潜伏する女は、都電沿線に潜むことが多いようだった)

都電に沿って、急な階段を降り、学習院下から都電に乗って早稲田に戻る。
お散歩はあっけなく終わり、午後のお仕事です………・

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そうそう、帰りに、娘が好きそうな仕立て上がりの色無地があったので、衝動買いした。

紫の色無地(実際にはもっと赤紫に近くて落ち着いている)だが、源氏車(御所車の車輪？だけ)の織り柄がある。
一見、青海波の中に車輪があるように見えるのだが、波でもなくこれも車輪だ。

お店の人によれば、「その昔、木製の車輪を陸に置いておくと傷んでしまうので、
水に沈めて保管していた」　のだそうだ。　(←酸素に触れさせないってことだね　ベネチアも同様だょ)
そのせいで、波の中に車輪を描く模様のパターンができたんだそうだ。

　「へえええええええ」

なお、若い店員さんと、御所車の　「タイヤ」　がどうこう、という言い方をしていたら、
年配の店員さんに、さりげなく　「車輪」　と、言い直された


え………裄がだいたいOKだから娘にちょうどかと思ったのに、この着物、身幅がずいぶん狭いじゃん
いきなり、直しってか？