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映画鑑賞録 『ビロウ』

台風来てますね………

歯医者を予約していたので、で、振り替え休日も残っているので、
でも、仕事もあるんだけども………いやいや、電車ちゃんと動いてないだろうなあ。


まあ そういうわけで、ものすごく久しぶりの午後ロー(←真昼間のテレビ東京の映画番組)を観た。
 『ビロウ』 のラスト30分位くらい。


昔観た映画だから、ちょっとだけでもいいことにする。
ホラーテイストの潜水艦サスペンスで、考え抜かれた脚本(?)だった記憶がある。
小っちゃい謎解きが散りばめられていて、大きな謎(疑惑の逆転)が出てきて、気が付くとひっくり返されている。

wikipediaのあらすじ
女性を潜水艦に乗せると不吉が起きると信じられていた第二次世界大戦下の1943年8月、
大西洋上でアメリカ軍の潜水艦は、ドイツ軍に撃沈されたイギリスの病院船の
生存者を救助せよという指令を受ける。生存者は3名を無事に救出したが、
その中の一人の女性を潜水艦に乗せたことから不可解な現象が起き始める。

                        …………wikiのうそつき……

allinemaのあらすじ
第二次世界大戦最中の1940年、アメリカ軍潜水艦タイガー・シャークは大西洋海域を航海中、
ドイツ軍潜水艦Uボートに撃沈されたイギリス病院船の生存者3名を救助する。
そのうちの一人は看護婦のクレアという女性だった。
この時代、“女性は潜水艦に不吉な災いをもたらす”と信じられていたことから、艦内に戦慄が走る。
やがて、敵艦をやり過ごすため静まりかえっていた艦内で突如レコードが鳴り響いたり、
不気味な囁き声が聞こえるなどの不可解な現象が起こり始めた。
更にドイツ軍からの攻撃も激しさを増していき、乗組員は精神的にも追い詰められていく…。

                        …………allcinema のうそつき……


以下、ネタバレします。(読む人はカーソルあてて反転してくださいね)

この映画の凄いところは、前半から後半になるにつれ、
主演というか、探偵役というか、謎解きをしようとする人が変わることだ。
そのせいで、ドイツのUボートの動きも、タイガーシャークの動きも、謎に包まれて、不穏にみえる。
                                        (わかってみると、なるほど、と納得がいくが)
前半、思いっきり怪しいクレア(イギリス病院船の生き残りの女性)たちが、後半は探偵役になる。
彼らを怪しんでいた、タイガー・シャークの艦長(だと思われてた人)が、すべての元凶だったりする。
そこここにホラーテイストが散りばめられていて、
実は艦長っぽくしてたブライスが、館長代理で、館長は不幸な事故で亡くなってた、とか、
実はクレアたちの乗ってた病院船を撃沈しちゃったのがタイガー・シャークでした、とか、
それに気づいて、病院船の乗員を助けようとした艦長を殺したのが、館長代理たちでした、とか、
思いっきり怪しい、集団死は、実は事故でした、とか………
ドイツのUボートに攻撃されて、本来の乗組員以外で、そんな状況だったらトラブルも多発するわけで、
ついでに、潜水艦の中は、暗くて狭くて、灯りがなければまったく視野が効かないわけで。
その辺のリアリティというか、怖さがうまい。
将来が開けていて生きて帰りたかったはずの乗組員が、だからこそ、犯罪者側になる。
上手いなあ、と、思う。

でもって、ドイツ軍に居場所がばれた原因になった、大音量で流れたレコードは一体誰が?
って言うあたりは、殺された前の艦長の幽霊なのかなあ、というまま突き放してる。
    *そのせいで、病院船の生き残りで怪我人だったドイツ兵を、ブライスが殺しちゃうんだけど。
ラストも、艦長殺害に絡む人たちが、みんな悲惨に死んだ後、
病院船の横にタイガーシャークが沈んでいく、というのも、思いっきりホラーっぽいラストシーンだ。

というわけで、全部ネタバレしちゃったわけだけど、
潜水艦映画が好きだということを差し引いても、
おすすめ映画の一本です。