ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

木の芽時だからか?

昨日、今日と(いや、すでに一昨日と昨日か)、
電車の中で知能や精神に障害のある様子の人を立て続けに見かけた。

高齢者や障害者、彼らが弱者であることは分かるが、私はどうしても近寄りたくない、と、思ってしまう。
危うきに近寄らず、なのか、差別意識から出てくるものなのか、自分でも分からない。


ここに来てくれるブロ友さんの一人に、危機管理能力と、弱者への優しい視線が両立している人がいて、
その人が、「頭があたたかい人」、と、「イっちゃってる人(バーニングしている人)」 を見分ける、
というようなコメントをくれたことがあった。


水曜日夕刻、丸の内線。
叫びながら、階段を駆け下りてくる20代後半くらいの女性がいた。
一目で障害がある様子が分かる、額の広い風貌をして、結構、大柄だったから、
突き飛ばされないように、周りの人はあわてて階段をよけていた。
気づかずに突進された人が 「なんだよっ」 という感じて振り返っていたが、
彼女の様子を見て、眉を顰めて視線をそらした。


今朝、千代田線。
これも100キロ以上ありそうな、黒尽くめの青年(20前かも)だった。
大きなヘッドホンをして、かぶりつきでスマホを見ながら(それに向かって)「死ね!」 「邪魔!」 と叫んでいた。
それだけならたいしたことはないのだが、自動販売機を蹴り始めた。
自販機に戦いを挑んでいるみたいだった。
体当たりなどはじめれて、駅員を呼んだほうがよいかと思ったころ、電車が来たら、ささっと乗り込んだ。

私も含めて何人かは、あえて別の車両に乗ったつもりだったのに、
そいつはドアにぶつかりながら車両を移動して、同じ車両の優先席に倒れこむように座った。
横に座っていた人は、慌てて立って避けた。
やがてまた、スマホゲームで何かあったのか、
足を踏み鳴らし、今度は座席(座席下の金属部分)を踵で力任せに蹴りはじめた。
今にも壊れそうな音がした。
ちょっとした恐怖の時間だった。
(私と同じ駅で降りた男性が、駅員に「今の車両に……」と、伝えていた。)


夕刻、つくばエクスプレス
「あ~ あ~」と、踊るように駅のホームをふらふら歩く、これも20代と思われる男性がいた。
なんとなく体のバランスがおかしくて、よろめきながら歩いていたが、介助っぽい中年の女性が一緒だった。
その人自体は、頭があたたかい程度の雰囲気だった。
ところがその男性、女子大生くらいの若い女性に、くっついて話しかけはじめた。
介助っぽい中年女性は、それをニコニコ眺めていた。
若い女性は体を引きながら、それでも対応していたが、顔に触られそうになって慌てて逃げていった。
十数分後、私の乗っていた車両に、隣の車両からさっきの若い女性が移動してきて、斜め前あたりに座った。
少しして、さっきの頭の温かい青年が追いかけてきて、また、女性にさわろうとした。
 「ちょっと……いい加減にしてくださいよ」 
若い女性は、介助の中年女性に向かって言った。
中年女性は“青年に”ものすごく優しそうな目を向けて 「○○ちゃん、この人が気に入っちゃったのよね~
 「いや、迷惑ですからっ」
すると中年女性は鬼のような形相で若い女性を睨み付け、
「この子は病気なのよ! あんたそんなことも我慢できないのっ なんて非常識な人なのっ」

     ……非常識なのはあんただ。
     100歩譲って、連れている青年は頭が温かい程度かもしれないけど、
     あんたはバーニングしちゃってるか、それともどこかが腐っているか、だ。


周りの乗客は、遠巻きに見ているだけで、特に何もいわなかった。
私も、書物から目を上げないようにしていた。

危害を加えられたくない、面倒なことに巻き込まれたくない―――



壁に向かってしゃべっていたり、バスや電車の中で奇怪な行動をする人を、
週に何人も見かける気がする。
 
こんなに多かったかな。
家の中にいた彼らが、表を歩くようになっているだけなのかな。

なんだかなあ……



彼らを許すべき、認めてあげるべき、という風潮がある。
ある程度は同意する。
同意できる程度のトラブルが多いことも事実だ。
電車で奇声を発しているだけなら、大声で話す関西人一団から離れるのと同様、遠くの席に座ればすむ。

だけど殴られるのはいやだし、抱きつかれるのは嫌だ。
でも、限りなく許してあげる自分たちや、保護してあげる自分たちに酔っている団体がいる。
殴られた挙句、その連中に絡まれるのは、もっと不愉快だ。
誰だって殴られたくないし、痴漢されたくはないし、
被害を受けているのに、「相手は障害者なので許すべきだ」、と、第三者に言われるのはもっと認めがたい。
だから、殴るかもしれない抱きついてくるかもしれない障害者を避ける。
時には過剰に避ける。


昔書いた記事だが、知的障害者に追い掛け回された小学生たちが不穏な空気になっていたことがあった。
            逆襲: http://blogs.yahoo.co.jp/green_zebra_2008/38948517.html
「彼らは捕まりもしないし注意もされない、反省もしないから止めもしない。
          だったら、俺らだって未成年なんだから、やり返せばいい。」


障害者を排除してしまう人が出てくるのは、こうした逆襲の兆しなのかもしれない、と、思う。
しいて言うなら、その逆襲の理由が、障害者本人がかけた迷惑のせいではなく、
その迷惑を非難できない状況にする社会環境のせいであることが、(障害者にとって)気の毒なことだと思う。