研究姿勢のための備忘録 & 口直しならぬ耳直し
昨日は、「サステナブルモビリティ実現のための表面科学」という特別講演会を聴いてきた。
http://www.sssj.org/jpn/activities/09/detail.php?eid=00016
研究内容や企業の最先端の話も面白かったが、とても印象深い言葉があったので、備忘録として書いておく。
「産学連携(大学や研究機関と、企業との共同研究)は、
各省庁がいうような二人三脚ではなく、バトンリレーであるべきだ」
「その上で、受け渡しゾーンをできるだけ広く取り、確実にバトンを受け渡すことが必要」
「大学だけで完成品まで作り上げ、マスコミに取り上げられる研究開発もあるようだが、
何のためにそんな時間を費やして苦労するのかわからない。
餅は餅屋に任せ、本来の、それぞれステージでやるべきことをするほうがいいのではないか」
なんだかものすごく納得した。
ドイツでは、大学と連携するマックスプランク研究所(ドイツの基礎研究機関/文科省的)の研究テーマを、
フラウンフォーファー研究所(ドイツの産業寄りの研究所/経産省的)に引き継ぎ、企業連携をするという話も聞く。
どういう研究連携が求められるのか、省庁横断的に一度考え直したほうが良いのかもしれない。
とはいうものの、日本の企業は現在短視野になりがちで、注目する研究の範囲が狭い。
絶対負けないじゃんけんロボットの石井教授のセミナーを伺ったときも、
Youtubeに研究内容をアップロードして、米国の会社がアクセスしてきてから、
日本の研究費がつくようになった、というお話だった。
つまり、製品まで作る必要はないけれど、何に使えるかを、うまくデモストレーションして、
企業を始め社会にアピールする必要もある、っていうことだ。
いろいろと、むずかしいが、思考あるのみ――――
ネットで、若者3人組がモンティの 『チャールダッシュ』 を演奏しているのを見つけた。
チャールダッシュは息子が胎児のころから好きだったクラシック曲だ。
ブックマークを入れておいて、後で聞かせてやろうと思ったのだが―――
クラシック経験者ではあるのだろうが、ライブの録画のせいか頻繁に顔芸が入る。
音は……… 微妙。(メンバーの一人は、有名な男性歌手の息子だそうだ)
口直しならぬ耳直しに、他の演奏を探す。
単に好みの問題なのだとは思うが、ぴんとくるのは少ないなあ。
ピックアップは一番良かったこれにします。