混乱
わき腹の筋肉痛が、このまま慢性の腰痛にでもなったら嫌だなあ、と、
整形外科にいったのが先週の火曜日。 (←沢□靖子のゴジラの日)
恐ろしいほどの待ち時間のあとに、「そんなのは痛いうちに入らないから、一週間ほど様子を見るように」、
と、その筋では有名な整形外科医に言われたのだが、
いつまでも違和感が残るので、今朝は剣士娘のお勧めの接骨院に行ってみた。
高校時代、なんども捻挫をした彼女は、常に接骨院でリハビリをしている状態だった。
住所を教えられて行くと、ピンクの保育園みたいな建物で、
バルコニーだったんじゃないかというところに壁が作ってあって、
そこがかわいらしい待合室っぽくなっている。
限りなく児童館っぽい。
なんだかなあ……
でも、整体師は私の背中に触ってすぐに、
「血行不良で冷たいけど、ここだけ温くなってるから、ここで炎症を起こしているね」
「手当て、というのは手を当てて触診する、という意味もあるしヒーリングの意味もある」
とかなんとか、一瞬、スピリチュアルな方向性に進むのか、と思いきや、
「マッサージとちょっと電気を流しましょう」、と、すばらしく手際がよかった。
「筋肉痛だと思って、ストレッチやったでしょ」 「あ、はい」
「これ、怪我だからね。背骨を捻挫したみたいなものだから、無理に動いちゃだめですよ。
後先のこと考えずに、おとなしくしていられない人、多いんだよね」
患者は腰痛のお年寄り、交通事故のあとのリハビリ、そして一番多いのが運動部員だという。
整骨院、鍼灸師などは医師ではないし、外科手術などはできないし、
だから経営難のところも少なくないと聞いている。
でも、スポーツ選手にとっては、生死にかかわるみたいな真剣さが(患者側にも)あるんだろうな。
ここは患者数が多く、把握している症例がたくさんあるようで、頼もしかった。
娘に紹介された、と伝えたら、すぐにわかったようで、
「あ――海まで自転車で行くって言ってた、剣道の」
は最近でも、自宅に戻ってくるたび接骨院に行っていたが、細かいことまで話しているのだな。
負傷後に、いつから試合に出られるようになるか、何をしてはいけないか、何をすべきか、
中高時代からいろいろ話して、信頼関係もあったんだろうと思う。
マッサージと針のおかげで、あっという間に痛みは消えた。
でも、「1時間位すると戻っちゃうからね」との言葉通り、ぴったり1時間で戻った。
接骨院に行く前よりは、はるかにいいんだけど。
きっと彼は名医で、整骨職人なんだと思う。
念のため言っておくと、「放っておいても、一週間でほぼ痛みが消え、二週間もすれば直っただろう」、とのこと。
整形外科の先生も、大体同じ判断だったんだな。
接骨院のそばにあったので、真昼間のコンビニに行った。
昼間のコンビにはレジにいるバイト層が違う…… スーパーのレジにいるような女性層だ。
書棚に目的の週刊誌がなかったので、
「スピリッツありませんか? 今日発売なんですけど、棚にないんで」
「えーー、あーー、スピリッツ ですか? わからないので、奥で聞いてきます」
(声 「すみませ~ん、あのぉ、今お客さんが、今日発売のお菓子を探しに来ていて……」)
「!! なんでお菓子っ」
SWEET SPIRITS いや、「アイ・アム・ア・ヒーロー」とか、連載してる本なんだけどね。
バイトさんしかいなくて、在庫があるのかないのかもわからない感じだったので、
結局、キオスクで買いました。
接骨院の周りは、のどかなエリアだ。
ひまわりがたくさん生えた横で信号待ちをしていたら、お婆さんが二人、大きな声で話し合っている。
きれいになってねえ、とか、誰が手伝ったんだ、とか、草むしりの話題のようだ。
「うちの嫁は、日曜日だっていうのに、これ見よがしに草むしりなんかして、みっともない」
。o O*1
「普段は仕事だ何だって、夜遅くまで帰ってこないくせに」
「男が家にいるときじゃないと、家事をしない女が増えたわねえ」
どうやら……平日仕事、週末家事のお嫁さんが、日曜日に草むしりをしたことが、気に入らないようだ。
平日家事、週末休みのおばあさんたちは、週末は休むものだと思ってるんだね~
つうか、男性も女性も、ウィークデーは働いてたら、週末に家事をするしかないんじゃね?
なんだかなあ――――
何をしても気に入らない関係性なのかもしれないけど、こういう世代ギャップって、すごいよな。
*1: