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読書録(漫画) 『秘密 -Top Secret-』

読書録といえるのかどうか。小説ではないし、紙でもない。

清水玲子 の 『秘密トップシークレット』の漫画版が、
webで無料で読めるようになっていたので、1,2巻を読んでみた。

普段はビッグコミック系列の週刊誌しか読んでいないので、BL狙いみたいなやり取りが“ウザイ”。
.            普段使わない言葉だが、たぶんこれがぴったりするんじゃないかと。 ↑↑↑ 
いや、BL系に拒絶反応があるわけではないのだが、せっかく纏まっているこの話には余分だ。
実際、2巻以降になってくると、そBLカラーは影を潜め、普通のSF刑事もの(?)みたいになっていく。

読み始めた理由は、ずいぶん前に米国人の友人が薦めていたから。
彼女がアニメ版を見たのかマンガを読んで知っていたのか、そのときは聞き流してしまったが、
日本のマンガはすごい、視覚の記憶を読み取るという、ディック(←SF作家)にだってつながるマンガだ、
と、絶賛していたからだ。
我々は双方ともSF小説、特にフィリップKディックのファンだ。

そのまますっかり忘れていたのだが、映画話題が出てきたので、遅ればせながら思い出したのだ。


リンクをくっつけたままのwikiによれば、
2001年から、主人公を変更した『秘密 -トップ・シークレット-』シリーズの連載開始。
2005年、『MELODY』誌上で応募者全員サービスとして『秘密 -トップ・シークレット-2001』がドラマCD化。
2008年、『秘密 ~The Revelation~』のタイトルにてテレビアニメ化。
2011年、第15回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。
2012年にシリーズ完結。同年、新シリーズとなる『秘密 season0』の連載が開始。
2014年大友啓史監督による実写映画化が決定し、2016年公開。


お~ 結構な経歴だなあ。映画は昨日からだったようだし。

SFっぽいネタも、ストーリーも面白かったです。
その割には登場人物が普通でしたが、映画で不要なものをそぎ落としたり、加えたりするのは
やりやすいんじゃないかと思います。

1,2巻を読んだ上で映画のキャスティングを見て、
青木の岡田将生は、似合っていると思うが、原作にあわせるならもっと大柄なほうが良いか。
天地は(原作で気に入ったキャラ)、図書館戦争榮倉奈々でキャストして読んでいたのに、暗いかも。
吉川晃司、似合いすぎてませんか? っていうか原作どおりなら、脳以外はほとんど出てこないはずだが。
青木とともに主人公の薪は―――どうなんだろう、童顔である必要も若い必要も感じないので、
いっそ女性に変えてしまっても良かったんじゃないかと思う。
映画館に見に行く予定はないので、次回のフライトでANAの機内上映にあるといいな♪


さて、マンガに戻って、
とても面白かったです。
上のほうのリンクで、1,2巻だけは、無登録・無料で読めるので、お勧めです。
期間限定で9月までだったと思います。

個人的には、一巻の冒頭にあった、読みきり短編の、読唇術の青年が出てくる話が一番良くて、
このくらいのSFとの距離感と、話のほうが、このマンガの絵柄には似合っているかな、と、思います。

また、長くすると、そんな科学力があるくせに、読唇術(唇の形状判断)すら、コンピュータ化できないのって、なぜ?
などという突込みが出てきちゃうので、
科学考証が十分でないお話は、短編の勢いで終わらせてしまうのが、いいと思います。

(そうそう、最も怖いと思うものがリアルに出てきてしまう、という
 映画『スフィア』と同じだなあ、と思うくだりがあったんだった。 
 漫画の方が早いらしい。さすが。)