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(ハワイ) マウナ・ケアは甘くないようだ

童謡のハメハメハ大王は、カメハメハ大王のいとこという設定なんだそうだ。


南の島の大王


学会でハワイに行ってきた。

学会プログラムは、朝の8時から夜の9時過ぎまでで、えらくタイトに見えはするのだが、
その実、12時から5時まで(日によっては4時まで)が長ーい昼休みなので
その間にホテルのプールや海で泳いだり、昼寝をしたりする時間がある。

いや、逆に言うと、その時間に昼寝でもしていなければ、9時過ぎまで緊張感が保てず、やっていられない。

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Hapuna Beach Prince Hotel

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リゾートに浸りきっている。私の仕事中も毎日この調子だったらしい。


初日に、ココナッツグローブのマーケットでパレオを購入した。
色鮮やかさに惹かれるのか、会議に来ている中でも持っている人が多かった。10ドル前後のものだし。
水から上がってプールサイドのカフェで食事をしていても下品にならない限界みたいな、
そんなちょうど良さがあの色鮮やかな布にはあるようで、
適度な屋内感と屋外感が、実にハワイ的だなあ、と、思う。 
オープンエアの建物、そのものみたいだ。

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ホテルのロビーのフロアから、カフェテリア(朝食の会場)と海を見下ろす。コナ空港と同様で壁がない。

風呂敷文化のある日本人は、布を巻きつけたり結んだりするのも得意なようで(←絵をみりゃわかる程度)、
周りの女性研究者や研究者の奥様たちをアレンジしてあげるのも楽しい。
かなりの人が、昼休みにプールや海辺に泳ぎに出ていた。
パターンとして、食事をして着替えて海で泳いで、3時か4時に上がってシャワーを浴びてから午後のセッション。

昼間にダラダラしているのは自堕落な気もするのだが、その分夜は9時過ぎてもディスカッションが続く。
待ち合わせ時間や開始時間に、10分15分平気で遅れるのもハワイなら、
終わらなければ延長して、10時近くまで働くのもやっぱりハワイだ。

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屋上庭園をぐるりと囲んだセミナー室でパラレルセッションが行われた。ディスカッションはこの庭を見ながら。

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また、天候の厳しさもこの島の特徴のようだ。
ホテルのそれぞれの部屋に、
海の波や危険度の説明のパンフレットが置いてある。

いろんな国の言葉で書かれているのだが、
要は海岸に赤いフラッグが立っているときは、
海に入ると怪我するよ
、ということだ。

High risk of Injury.

実際にライフガードの人や、
ヘリコプターもたくさん待機しているのだが、足りないらしく、
沖に流された人が、ヘリから降ろされた長いザイル(?)に
引いてもらっていくのをたくさん見かけた。

一度は赤い旗が立ってほんの数分後に
波に飲まれて頭を海底の岩にぶつけた人がいて、
海から引き上げるのを、友人と娘が手伝っていた。

ホテルに救急車が来たが、ハワイ島ではどうすることもできず、
ホノルル(オアフ島)の病院に運ばれたんだそうだ。
(事故ったのが韓国人観光客だったそうで、
同国の会議参加者が情報を仕入れてきた)

オーストラリア人であり、ダイバーでもある友人は、
「素人は無茶をするから」と、顔をしかめていた。

何が怖いって、
友人が娘に「波が荒くなったから少し岸に上がろう」と、助言、 その数分後にレッドフラッグと放送、
その次の数分後は波に巻き込まれる事故―――― 波の荒さには、すぐに対応しないと、追いつかないことだ。
海や山を趣味にする人には当たり前なのかもしれないけど、
「せっかくだから、もうちょっと」を、自然環境は許さないんだと思う。

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こんなに穏やかな海のときもあるのだが……


なお、会議終了後にマウナケアの天文台ツアーを申し込んだ
(会議初日にホテルからブックしてもらった)のだが
その日も強風で山に登る道が封鎖されてしまい、ツアーはキャンセルになってしまった。
山頂は雪だと聞いた。

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う~ん。

いろいろと厳しいルールがあったようで、ダイビングをした人は、48時間は山に登ってはいけないとか、
山頂に行く前に途中の高さで食事しながら減圧に体を慣らし、高山病にならないようにする必要があるとか、
上着や手袋はレンタルで貸してくれるにしても、「氷点下だからね」とか。
ホテルのカウンターの話は、同じ注意事項ながら、日本の旅行会社のパンフレットとはかなり違った印象だった。

会社によっては登山制限がダイビングから24時間になっていたり、翌日(別の日)ならOKになっていたり、
ツアーの拘束時間が短い分、格安になっていたりするところもあるが、
そういうツアーはやめておけ、とのブッキングカウンター係員(←ニューヨーク州からハワイに着て15年)の話だった。

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HISのサイトより山頂の天文台付近の風景。

ホエールウォッチングも同様だった。
マウナケアがキャンセルになったため、ほかのツアーはないかと探してみた。

山の道が強風で閉鎖されているくらいだと、海も無理だと思ったが(実際にクルーザーの数が激減していた)
電話の相手のいくつかのツアー会社は、船を出す船長を探してみるとのことだった。
旅程の決まったツアーパックだと、多少天候が悪くても強行するから、不可能ではない、そうな。
おい……それって、怖くないか?

激務のツアーバス運転手が事故ったり、過剰搭載の船が座礁したり、という話が頭をよぎる。
実際には、トラブルがあることなど、ほんのわずかなのだろうが――― 
リゾートで無理をすることはない。

結果的には、YESといった船長はいなくて、我々が荒海に出て行くことはなかったが、
ハワイのツアーって、実に天候まかせなんだな。
ハメハメハ大王の ♪風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みで~♪ というのが思い出されるが、
なるほど、あれは必要に迫られた考え方なのだ、と、思う。

    童謡の元ネタであったであろうカメハメハ大王(発音の仕方でハメハメハになる)は、
    ハワイ島の人で我々の滞在ホテルのあったコハラコーストの生まれ、
    初日に訪れたカイルアコナに彼の使った桟橋などもあった。

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Beach Bar で出てきたコブサラダ。鳥の餌みたいだけどヘルシーでうまい。

そういうわけで、その日のブッキングカウンターのお姉さん(←オーストラリアから着て6年目)とは
長い時間話していたのだが、隣で聞いていたも、なんとなく理解していたようで、
「どうしてもいきたい」、などというわがままを言わなかったので助かった。 ←そうやって粘る観光客もいる。


結局、近場のショッピングセンターで買い物と食事をすることにする。

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WAIKOLOA Queen's Market Place のショッピングセンター。

オーストラリア人の友人を呼び出し、タクシーに相乗りをして一緒に出かける。
(彼女とはドイツの研究所で同僚だったので、お互いに遠慮がなく気楽だ)

スーパーマーケットでワインやお菓子、アクセサリーなど買い込んでから、食事に向かう。
Maid in China 以外を探すのって、難しいね

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Sansei Seafood  Stake & Sushi Bar の Ahi roll とTempura

アヒ(マグロ)をポキ(角切りのマリネ)にし海苔で巻いたAhi rollを彼らは気に入ったようだ。←私は食えない
てんぷらは可もなく不可もなく、でも、オニオンリングみたいな大胆なたまねぎのてんぷらはおいしかった。
ちなみに、友人はピーマンが嫌いだ。ちょっとでも入っていると嫌なのは、10年前から変わっていない。

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Hapuna Beach Prince Hotel_のCoast Grille でも、ポキを注文。唐辛子がいっぱい。


天候が崩れたせいで島を満喫というわけには行かなかったが、
ホテルではずっと国際会議参加者のディスカウントを使っていたから、
「あなたたち、また次回(2年後?)の会議に来るのでしょう?」と。←会議客はホテルにとってお得意様らしい。

娘は来るかどうかわからないんだけどね、
ほぼホテルステイになってしまった旅行を楽しんでくれいるようで、ひとまずほっとした。
なお、いまさらながらに気づいたホテルレセプションの横のジンジャークッキーハウスは雪景色だ。

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もうクリスマスなんだよな…… 


**食べ物情報は、後ほど別サイトの口コミにまとめてリンクします**