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人間はめんどくさいなあ

英文書籍の原稿を執筆している。
その書籍の編者でもあるので、執筆者を選んで依頼を送った側でもある。

結構な厚みの書籍で、執筆者が大勢いるから、章ごとに担当者がいるのだが、
ある章の取りまとめ役は、仕事は速いけれど、口の利き方が不十分で、いろいろと残念な人だ。
もう少し礼儀正しければ、ずっと早く教授に昇格しているのではないかと思うのだが、
「余計な気を使えないのは海外研究経験が長いからだ」 と自分で思いこんでいて、直す気配がない。

     なお、いまどき、海外研究歴のない大学教授は少ないと思う。いや、地元採用の多い地方大学だと少ないのかな。
     放送大学と戦った某国立大教授も、「海外経験が長いから日本の大学に馴染めない」、とツイートしていた。
     君たちが無礼なのは海外経験のせいじゃねーだろ、と思うが、本人らはそう信じて、開き直っているので仕方がない。

案の定、奴は、筆者達に失礼なメールを送って、我々編者に 「どうにかならんかな」 とため息をつかせた。


さて、某大学の女性教授は、企業の研究者だったり研究所の研究者だったり大学のスタッフだったり、
いろんな経歴を持っていらっしゃる優秀な方で、
だからこそいろんな職場を転々として来れたのだが、
少しでも軽く扱われることがあると、「私を馬鹿にしてるんでしょ!」 と、激怒してしまう逆鱗ガールだ。

     そのあたりが理由で、転々としている、とも言える。
     いい年をして――と思うが、年齢の違いが「僻まざるを得ない扱いをされていた時代」の人と、私の違いなのかもしれない。


口の利き方を知らない地方大教授のメールが、逆鱗ガールの教授に届いてしまった。
当然のことながら、逆鱗ガール爆発。

「失礼だ」 「どうかしている」 「無礼だ」 「常識がない」
                            ……いや、そこまで言うとセンセの方もクレーマー

そういうわけで今日は編集スタッフで、どこをどう鎮火するかメールが飛び交った。

女は軽視されると日々嘆いている女教授は、同性の私には耳を貸してくれるので、私が担当。
口の利き方を知らない准教授は、出身大学の先輩である T 大教授が担当した。


いろんなところに、いろんな風に、謝ったり宥めたりして、どうにか落ち着いてくれたけどさあ。


原稿も毟り取った、いや、なだめすかせて書かせたけどけどさあ。
そんな、何でもかんでも怒るのは、時間と精神の無駄だし、
ほんのちょっと直せばいいのに、いつまでも学ばないのは馬鹿だぜ?

………と、彼らに接していて、いつも思う。



とまあ、こんな面倒なことをやりつつ、大学の辞書や教科書はできていくわけです。