ちょっと心配 & 顛末
入社したころの上司や先輩は、なんとなくそのままいつまでも相談相手にしがちだし、
共同研究をしていても精神的には頭の上がらないものなのではないかと思う、
よほどそいつが変な人でない限り。
精神的にはなんとなく上司の一人だと思っている人だ。
面倒見がよく、紳士で上品で英国在住が長かった彼(帝大出の日本人)は、
英国かぶれらしく時々思い出したように毒舌だったりもしたが、
そんなわけで(広い意味で)同じ分野の研究者だったし、
同じ学会に所属して、同じような仕事をして、つかず離れずだったように思う。
仮に、さんとしておこう。
3ヶ月ほど前、さんのアドレスからおかしなメールが来た。
送信者成りすましのスパムだな、と一目でわかるような。
なんというのかな、正気じゃない感じで意味不明な、「うきゃきゃきゃきゃ、うへへへへへ ゲロゲロ」 系の。
成りすましメールは少なくもないから、スパムシール貼れよ、と思いつつ、そのときは何も考えずに削除した。
一月くらい前、学会所属の非常に親しいちゃん(大学の先輩で同じ研究室にいた人)が、
「いいにくいんだけどさ、君んとこの会社のさん、大丈夫?」
「大丈夫とは? めっちゃ忙しいみたいですけど、何かありました?」
「ん~ 解説文を書いてもらったんだけど、文章が変なんだよね。正しいか間違いか以前に破綻してる」
「間違って推敲の途中のを送っちゃったんじゃないっすか? 別に、彼は普通ですよ?」
「それならいいんだけど」
たぶんちゃんと話した前後だと思うが、またさんのアドレスを騙るスパムがきた。
不特定多数に送信されていたり、露骨に経路が変なメールには、
サーバーに来た時点でIT管理部門で作ったソフトが【spam】印を貼り付けることになっているから、
「何でつけてこないんだよ」、と、IT管理部門に怒りとともに転送しておいた。
昨日、再び を騙るメールが届く。
何でだよ、と思いつつ、IT管理部門に 「また来たよぉぉ」 と、送った。
IT部門から返信が来ていた。
―――前回送っていただいたときも、今回も、本人のPCから送信されたものと思われ、
さんのPCのウィルス感染を疑い、本人にも連絡をしてあるのですが。 と。
なんとなく、IT管理部門は歯切れが悪い。
私以外にもさんからおかしなメールを受け取った人がいるらしい。
普段は疑わしいPCは、彼らに一晩預けておけば、洗い直してくれるはずなのに。
奥様&お子さん達と住んでいるはずだから、たまにある学生たちのように、
友達等がふざけて、彼のPCからいたずらメールを送るのも考えにくい。
「・・・・・・・・・・・・ まさか。ねぇ?」
職場で会うさんは、昔と変わらず相変わらず貴族的で上品だ。
軽口をたたくときにも敬語を使う。
昨日来た共同研究の日程調整のメールも丁寧だった。何もおかしいところはない。
偶然、だよね?
ちゃんは、「お前は人の苦境やピンチには、鈍いからなあ」 と、言っていた。
私はよほどのことがない限り、仲間は助けるほうだと思う。
でも、身近な人の体調などに、気づかないことは、それ以上に多い。
なにやら、急に心配になった。
こちらの記事にも「本当に心配だから、大事にならないうちに家族に連絡したほうが」、というコメントをいただき、
「そうだよな~精神的なものだとしても、早めに対策しないと、とんでもないことになっちゃうかも」、
と、どうしたらいいか考えた。
考えたって、私のできること、できる行動は、というより私はこういうやり方しかないわけで。
件のメールを、送信者本人のアドレスに転送してみた。 ←直球
意識がなくそういうメールを送ってるとしたら驚くだろうし、
変なウィルスに感染してるとしたら、IT部門にもう一回持っていくだろうし、と。
そうしたら。
ほんの2時間くらいであっけなく氷解した★
1.さんは以前、i-Phon に(会社の)公式アドレスから、送受信できるように、自動転送機能をつけた。
2.半年くらい前に、i-Phonを中学生の子供にあげた。
3.一部の自動転送アドレスを消し忘れていた。
4.自動署名で自分の名がつくのは気づいていたが、主に友達があて先だろうし、と、一言言っただけで放置。
私からメールが転送されてきて、さんは飛び上がって驚いたらしく、謝り倒してきた。
………言われてみると、中学生くらいの乱れまくった言葉遣いっぽい……
(以下、大学名以外、一昨日来た原文のまま)
「お腹だろスゴイ昼お店XXX大学だろはーいはーいはーいはーいはーいはーいハーーーイ😘docomo🌃🗾💝😙😎」
自分が送信者になっている同じメールを、さんは(送信ではなく)受信しているという話で、
「言葉がひどいので、いつも注意はしているのですが」とのこと。
(たぶんその手の注意への返信がいつぞやの 「クソ親父しねしねしねしねしねしねシネシネ」 なわけね orz)
お父さん、あの文面で意味わかるんか、いや、
さんはあんなに上品なのに、子供、すごいな いやいや、さんへの反発なのか。
自分の が(普段の会話はともかく)文面ではまともなので、あの乱れ具合にはちょっとびっくり。
とはいえ、さんはとても恥ずかしかったらしく、「何度くらい送られてましたか?」 と、さかんに気にしていた。
それから、「IT室が言ってたのは、そっちの話だったのか」、と。
IT室には転送設定をしたものと違うパソコンを調査提供したらしい。 人騒がせな……
聞いてみてよかったです。
いち呉さん、けいあゆさん、ありがとうございました。
共同研究をしていても精神的には頭の上がらないものなのではないかと思う、
よほどそいつが変な人でない限り。
精神的にはなんとなく上司の一人だと思っている人だ。
面倒見がよく、紳士で上品で英国在住が長かった彼(帝大出の日本人)は、
英国かぶれらしく時々思い出したように毒舌だったりもしたが、
そんなわけで(広い意味で)同じ分野の研究者だったし、
同じ学会に所属して、同じような仕事をして、つかず離れずだったように思う。
仮に、さんとしておこう。
3ヶ月ほど前、さんのアドレスからおかしなメールが来た。
送信者成りすましのスパムだな、と一目でわかるような。
なんというのかな、正気じゃない感じで意味不明な、「うきゃきゃきゃきゃ、うへへへへへ ゲロゲロ」 系の。
成りすましメールは少なくもないから、スパムシール貼れよ、と思いつつ、そのときは何も考えずに削除した。
一月くらい前、学会所属の非常に親しいちゃん(大学の先輩で同じ研究室にいた人)が、
「いいにくいんだけどさ、君んとこの会社のさん、大丈夫?」
「大丈夫とは? めっちゃ忙しいみたいですけど、何かありました?」
「ん~ 解説文を書いてもらったんだけど、文章が変なんだよね。正しいか間違いか以前に破綻してる」
「間違って推敲の途中のを送っちゃったんじゃないっすか? 別に、彼は普通ですよ?」
「それならいいんだけど」
たぶんちゃんと話した前後だと思うが、またさんのアドレスを騙るスパムがきた。
不特定多数に送信されていたり、露骨に経路が変なメールには、
サーバーに来た時点でIT管理部門で作ったソフトが【spam】印を貼り付けることになっているから、
「何でつけてこないんだよ」、と、IT管理部門に怒りとともに転送しておいた。
昨日、再び を騙るメールが届く。
何でだよ、と思いつつ、IT管理部門に 「また来たよぉぉ」 と、送った。
IT部門から返信が来ていた。
―――前回送っていただいたときも、今回も、本人のPCから送信されたものと思われ、
さんのPCのウィルス感染を疑い、本人にも連絡をしてあるのですが。 と。
なんとなく、IT管理部門は歯切れが悪い。
私以外にもさんからおかしなメールを受け取った人がいるらしい。
普段は疑わしいPCは、彼らに一晩預けておけば、洗い直してくれるはずなのに。
奥様&お子さん達と住んでいるはずだから、たまにある学生たちのように、
友達等がふざけて、彼のPCからいたずらメールを送るのも考えにくい。
「・・・・・・・・・・・・ まさか。ねぇ?」
職場で会うさんは、昔と変わらず相変わらず貴族的で上品だ。
軽口をたたくときにも敬語を使う。
昨日来た共同研究の日程調整のメールも丁寧だった。何もおかしいところはない。
偶然、だよね?
ちゃんは、「お前は人の苦境やピンチには、鈍いからなあ」 と、言っていた。
私はよほどのことがない限り、仲間は助けるほうだと思う。
でも、身近な人の体調などに、気づかないことは、それ以上に多い。
なにやら、急に心配になった。
こちらの記事にも「本当に心配だから、大事にならないうちに家族に連絡したほうが」、というコメントをいただき、
「そうだよな~精神的なものだとしても、早めに対策しないと、とんでもないことになっちゃうかも」、
と、どうしたらいいか考えた。
考えたって、私のできること、できる行動は、というより私はこういうやり方しかないわけで。
件のメールを、送信者本人のアドレスに転送してみた。 ←直球
意識がなくそういうメールを送ってるとしたら驚くだろうし、
変なウィルスに感染してるとしたら、IT部門にもう一回持っていくだろうし、と。
そうしたら。
ほんの2時間くらいであっけなく氷解した★
1.さんは以前、i-Phon に(会社の)公式アドレスから、送受信できるように、自動転送機能をつけた。
2.半年くらい前に、i-Phonを中学生の子供にあげた。
3.一部の自動転送アドレスを消し忘れていた。
4.自動署名で自分の名がつくのは気づいていたが、主に友達があて先だろうし、と、一言言っただけで放置。
私からメールが転送されてきて、さんは飛び上がって驚いたらしく、謝り倒してきた。
………言われてみると、中学生くらいの乱れまくった言葉遣いっぽい……
(以下、大学名以外、一昨日来た原文のまま)
「お腹だろスゴイ昼お店XXX大学だろはーいはーいはーいはーいはーいはーいハーーーイ😘docomo🌃🗾💝😙😎」
自分が送信者になっている同じメールを、さんは(送信ではなく)受信しているという話で、
「言葉がひどいので、いつも注意はしているのですが」とのこと。
(たぶんその手の注意への返信がいつぞやの 「クソ親父しねしねしねしねしねしねシネシネ」 なわけね orz)
お父さん、あの文面で意味わかるんか、いや、
さんはあんなに上品なのに、子供、すごいな いやいや、さんへの反発なのか。
自分の が(普段の会話はともかく)文面ではまともなので、あの乱れ具合にはちょっとびっくり。
とはいえ、さんはとても恥ずかしかったらしく、「何度くらい送られてましたか?」 と、さかんに気にしていた。
それから、「IT室が言ってたのは、そっちの話だったのか」、と。
IT室には転送設定をしたものと違うパソコンを調査提供したらしい。 人騒がせな……
聞いてみてよかったです。
いち呉さん、けいあゆさん、ありがとうございました。