ありがとうございます、隅々まで

遠方の友人から、海外旅行土産が届く。
ネット発生の友人である彼女とはお会いしたことはないのだが、
たぶんきっと、気が合うのではないかと一方的に思っている。

気が合うだろうとは思うのだが、私は彼女のような優しさというか、
明るい人付き合いの賢明さを持ち合わせていないので、
どうしたらそんなにうまく自分をコントロールできるのだろう、楽しく過ごせるのだろう、と、
謎であると同時に、勝手に理想の将来像にしている。

ベルギー王室御用達、ノイハウスのチョコレート。果物の香りのチョコレートは確かにおいしいが、ケースまでも美しい。


私はブログでは罵声で飾って怒りの昇華作業をすることが多いものの、
職場ではコーディネータ役だし、学会では扱いにくい教授の爆弾処理役だ。　←好きでやってるわけじゃない
個人の怒りを往なし、「理屈」と「総合的な利益」を考えれば、すぐに収まる。

その一方で、「理屈」や「総合的な利益」、あるいは「法律」が優先されず、
「習慣」と「老人の意地」と「わけのわからん世間体」が罷り通る親戚づきあいが大嫌いだ。　←言い切る
親世代や親戚たちとの会合は、はっと気づくとバトルフィールドになっている。


だから、直接の親世代子供世代はもちろん、介護が伴う義理家族とまで
心から楽しそうにやっているブロ友さんを、限りなく尊敬している。
時々苦情が書かれているにもかかわらず、全体として読了感のいい彼女のブログを楽しみにしている。

介護話が出てくるブログは少なくない。
だが、いいこと探し的に優雅で楽しいことが列挙されていても、
行間にストレスがあふれていたり、ドロドロとした恨み辛み顰みなんかが伝わってきて、
読んでこちらまでそのドロドロに罹患しそうになることもあるのだ――――　

そういうわけで、とても美しいチョコレートをいただいたのだが、気づいたことが一つ。
あて先の紙（*星は画像処理で私の自宅住所を消したもの）から、後ろのガムテープまで、ことごとく美しい。
これはもう、開封する前からうれしい。

こういう細かな気遣いが、彼女の周囲にもちゃんと伝わっているんだろうなあ。


いつもありがとうございます♪