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こういう国際会議もあるのよ……

■少し不満な会議など■

今日・明日と、都内で社会学系・理学系双方が集まる国際会議が行われている。
まあ研究じゃないけど自分の書庫的にはこれでいいだろう、女性活躍云々、ジェンダー云々の国際会議だ。
2年前に韓国に呼び出され、そんなにやりたくもない仕事だったので、近寄らないようにしていたのだが、
今年はその会議が東京に回ってきたのだ。
なお、韓国と日本の間に、ヨーロッパで2回、オセアニアで1回、開催されてた―――かな。

       韓国での会議の時、その無意味な贅沢さに、私は非常に驚いた。
       ベースが贅沢な医学系国際会議とは違う、これでもか、というサービス過多の贅沢さだ。
       手弁当でも、大勢の人に参加してほしい、不安定なポスドクや、休職中の研究者も参加できるよう、
       安価に設定していたヨーロッパでのこの会議と、対極を行くものとなってしまった。
       雇用促進、国への提言、となると、役人を呼ぶことになって、
       役人を参加させるようになると、研究者会議とは違った方向の贅沢を目指しちゃうんだよな……アジアの国って。

日本は文科省副大臣、海外からも education系Agency の役人が来てた。 
日本で開かれる国際会議としては珍しく、外国人割合が半数以上(半数くらい?)になる。
今年に入って何度も日本人の動員をかけていたのは、日本人が少ないのを調整するためか。

毎度あまり素性 (開催に至るstoryとか意味づけとか) がよくないまま、進んでいってしまう会議なので、
内紛(?)があったり、ボイコットが起きて人が急に来なくなったり…… 

今日もいろんな人が走り回り、いろんな人が頭を抱えていた。



■そんな中でいいこと探し■

でも、バンケットは、東京ドームホテルでとても贅沢だった。
女性活躍の推進という政府のご意向のおかげか、各種団体や企業からの寄付金が多かったようだ。

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ただ……私は、「やりたくねぇ」と思っているくらいなので、こだわりや自己主張がなく、だから敵もいない
こういう場に会場にいると使い勝手がよくて便利みたいだ…… 
いろんな人に挨拶されて、今日のバンケットでもたくさん名刺をもらった
(なお、このブログでのハムスターアイコンは、お馬鹿さんマークで、お気楽マークで、困ったちゃんマークです)

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食べ物話題は、現実逃避のつもりではない、と、弁解しつつ、
ローストビーフがとても美味だったり、さりげなく江戸切子の器が使われていたり、
食べ物の種類が多くて、半分くらいしか味見できなかったなあ、などと思う。

どういう場にもベジタリアンや、ハラルフードを準備するのは、(この種の会議は)さすがだ、と思う。

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韓国の会議のときは、金に飽かせてプロの方たちに舞台をお願いしたらしいのだが、
こちらはかわいらしく(?)大学のダンス部のパフォーマンスが披露された。
お茶の水女子大の皆さんだったのかな、十分見ごたえがあった。

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さて、来賓の一人に、こんな方がいた。

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自国から何名かSPを連れてきていて、ほかの警備の人も、初めのは硬い様子で会議に参加していたが。
日本酒の樽をハンマーで叩く、「いわゆる一般的な鏡割り」が、とても楽しかったらしく、
気さくで人懐っこそうな本領発揮。めっちゃ楽しそう (きれいな英語を話すので、内容もわかりやすい)

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我々とも、学生さんたちとも、記念撮影をしてくれる。 そばにいたSPがカメラマンになっている。

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ヨルダンというと、塩分濃度の高い湖、死海があること、国王がお茶目(変装好き)なこと、
それからISとの人質交渉のときに、日本と一緒に辛い目にあった国だ……ということを知っている。
(もっとも、ISのテロがなかったら、トルコやヨルダンなどの国々が、
親日国であることを知らなかったのだが)  「真に遅刻ぅ」 <<出たな、もん吉

誰かが、SPに食事勧めてる。(←SPは緊張感持ったお仕事中なんだから、駄目だろ
あら、SP、結構にこやかに食べてる。(←安全とみなしたんだろうか
……また、カメラマンをさせられてる。

来賓の王族と大臣たちを比べるべくもないが、
王室や皇室の役割、というものを、なんとなく考える。
考えてみれば、彼女も働く女性、活躍する女性なんだよね。


意に沿わない会議の、清涼剤でしたよ……彼女は。




それにしても昨日とは、えらいギャップだったなあ、と思う。

私は先に別の大学の客員教授になってしまっていたので、研究所近くの筑波大には講座を持っていない。
そんなこととは露知らず、共同研究をしている千葉にある大学の学生さんが、

 「先生の研究室で大学院の研究がしたいんです、修士は講義がたくさんあるから
   両立するために筑波大の院に行こうと思ってます」

 「へ? 筑波大のどこに? 筑波大には知り合いは多いけど……ええと」

学生大騒ぎ。
修士学生は、研究室で修士研究をするのと同時に、座学で担当以外の教授の講義の単位を取得する。
外研(大学の外の研究室での修士研究)をしていても、所属大学で講義を受ける必要がある。
だから、その二つが離れていては両立できないのだ。
横浜の大学(←私の講座のあるところ。座学受講の必要のない博士課程の学生のみを担当)と
つくばの研究所じゃ両立できないじゃん。

でも、まあ、とてもまじめ(素直)でいい学生さんだから、筑波大の知り合いの先生に頼み込んで、
そちらの所属してもらって、うちの(研究所の)研究室に、外研の形で来てもらおう、と考える。
学生さんが受け入れてもらえるかどうかの、予備面接みたいなのが、昨日だった。
責任を取って、同行する。
なんだかんだいっても、4月に4年になって私の研究に入ってきたばかりなのだから、
どの程度把握しているかわかったもんじゃない、っていう心配もあったし。

……結果として、受け入れ教授にはとても面白がってもらえて、筑波大の院生ともいろいろ話して、
えらく刺激を受けて戻ってくることになった。
    (これから自分がやろうとしている実験が、どのくらい価値のあるものかわかりましたか?)
学会発表のための実験に加えて、院試に向けて、猛勉強を始めたようだ。いいことだ。
知人であり、友人でもある筑波大教授に頭を下げた価値はあったかな。
がんばってほしいものである。