火災と火災対策

ロンドンの火災、ひどいですね。
現在ロンドン在住の友人はいないものの、ロンドンで仕事をしていた人が何名か身の回りにいるので、
心配もひとしおなのではないかと思います。　被害者が少しでも少ないことを祈ります。

英国の新聞記事や報道は、必ず末尾をポジティブに、穏やかにしてしまう傾向があって、
テロがあったけどこの程度の被害でよかった、
大きな地震があったけれど人々が協力する心を持てて云々、と
日本の新聞社やコメンテータだったら大バッシングされるんじゃないかというまとめ方をするのですが、
（それを不快に思っている英国人も、少なからずいるようです）この火災には言葉を失っているようです。

1974年に建てられた高層アパートとのことですが、映像を見る限り近隣に高い建物はないし、
消火活動に苦労している様子が見えます。
最近の日本の高層ビルは屋内消火栓の設置がポピュラーですが、古い建物では十分でないかもしれません。
消火ヘリもどこの街でも持っているというわけには行かないだろうし。
何年か前に、放水車（ポンプ車）が建物の中の配管を使って放水する、という離れ業をきいたことがあるのですが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（連結送水管 ： 2015年の都内の火災、火元が２０階のケースだったようです）
それだって耐圧を考えたら、専用の（安価ではない）配管を準備しておかなければならないわけで。

普段からの防災意識と、設備が重要ですね。
Londonの火災の原因はまだ分かっていないようですが、被害が小さいことを祈るばかりです。