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(仙台) 小さな肩の荷が下りた

仙台に来ている。イメージ 1

小さな、肩の荷が下りた。本当に小さい、この花かごくらいのサイズの荷。
手前の一口フランスパンに対して、こんな大きさ。
取っ手が、大きめの指輪くらいのサイズかな。


ドイツの仕事仲間が日本に来たときには、私の家族と一緒に旅行する。
同じ国際会議に、夫婦で参加する。
子供たちが、母親の仕事仲間の家の子供と、一緒に遊ぶ
相方の子供は、赤ちゃんのときから知っているから、出張中に一度は招かれて食事をする
当然、奥様とも親しい。
私の周りではそれが当たり前で、だから私の学生たちは、一緒に行った国際会議で、
先方の大学の教授のお宅に(私と一緒に)お邪魔したり、自分の彼女を研究室に連れてきて、紹介したりする。

ただ、大学教員の誰もがそうするわけではないし、
夫、あるいは妻の仕事仲間の外国人が来日したからと、
その人を招いてホスト(ホステス)役ができる配偶者はそれほど多くはない。
ある程度の英会話ができることと、自宅に外国人が遊びに来て接待できるというのは違う、
と、多くの日本人は言う。

私の研究室から、私の相方(ドイツ人の共同研究者)の研究室に移動して、
その後も付かず離れずの共同研究を続けていた君は、
Die Situation ist nicht so vollkommen,それ(私たち)が一般的でない、ということに気づいていなかったようだ。

マメで明るいからカノジョさんはすぐに見つかるけれど、仕事と恋人が両立しない、というか、
 「仕事仲間と遊ぶときに彼女も呼んだのに、なんか、来てくれないんですよ……」
 「英文科でてるから、俺より英語できると思うんです、なのになんで?」
 「いや、旦那の仕事仲間とか、緊張する人もいるよ? つうかそれが普通だよ?」
 「Du sollst dich nicht beeilen. Es wird besser gewöhnt, allmählich.

いろいろ助言をしたけど、そんなこんなで、せっかく結婚した奥様と、1年もしないで離婚してしまった。
当時が相談した相手も悪かった。奴は研究室の先輩、つまり私の研究室の出身学生に相談した。
私の学生たちは、ほとんどが博士号を取得してから海外に就職し、奥様も一緒に海外で暮らしたりしていた。
彼らは、そういう相手と結婚していたし、それが当たり前だと思っていたようだ
                               (だって、うちの研究室では当たり前だったからね)。
そんな中で、は、どうして自分の妻はこんなに社交的じゃないのだ、と、思い悩んでしまったのだろう。

私と、相方は、自分たちとは違う仕事の姿勢の人たちも多く知っていたから、
Sie war kein guter Partner für ihn と言ってみても、が離婚しちゃったのは、
私たちがスタンダードになっちゃってたせいかなあ、と思わないでもなかった。
だから、ずっと気にかかっていた。少しだけ。

 「まだは一人なのか? 誰かいい人はいないのかな。いい奴なのになあ」



今日、彼は幸せそうだった。とても幸せそうだった。

イメージ 2

新婦さんとは音楽の趣味が一致しているそうだ。新婦さんは、物怖じしないんだそうだ。
ドイツにも連れて行って、相方(彼にとってはかつての上司)にも紹介したんだそうだ。
今日もドイツにいたときの同僚も何人か披露宴に参加していたが、にこやかに、普通に話していた。
も 「今度、会議のあとに一緒に旅行しましょう、連れて行きます」 と、笑っていた。


よかったね 本当によかった。

来日できなかった相方に、笑っているの写真を貼り付けて、メールを送る。
きっと彼も、彼の家族も、喜んでいることだろう。

イメージ 3

二次会まで参加して、ドイツグループとその後もしゃべって、
会場に飾ってあった花をもらってホテルに戻ってきた。 
小皿に水を入れて、小さなテーブルに飾る。


たぶん、我々はまだ共同研究を続けていくだろう、と思う。
だから、その過程で彼の奥さんとも、ずっと付き合っていくのではないかと思う。


末永くお幸せに。