昔々の夢だった話

昔々、大学に入る前のころ。
自分の得意教科はともかくとして、一生絵を描いて暮らしていけたらいいな、と漠然と考えていた。

絵描きで暮らしていけると思うほどには、自分の画力に自信はなかったので、
読みの当る株取引でもやって生活費は稼ごうと思っていた。　←ここですでに間違ってる

でも、美大には合格できず、理学部に合格した。

入学した理学部では、思いのほか絵を書く（画力を使う）チャンスが多く、
原子構造を把握するのに頭の中で空間を作れること、遠近法を操作できること、キューブを回せること、
そして漫画のテクニックみたいに、強調したり（描いてあるのに）隠したりすることが、
理系研究者にとても有利なんだということがわかった。

そのまま物理の得意な人、研究の得意な人になって、今に至る。


大学や大学院の頃は、それでもたまに絵を描いていた。
ポスター描きやデザインのアルバイトをしたこともある。
就職した頃、研究者なのに研究所ポスターの担当（印刷会社との折衝）をしていたし、
今だって、画像調整や、写真の色調調整も好きだ。　好きなつもりだ。


この一月ほど、私が絵が得意なのを知っている教授から、
それっぽい仕事が舞い込んでいる。


　　　　ストレスでしかないのは、どーいうことだろう
　　　　　　　　変わってしまったのかなあ、私……



＠そんなこんなで移動中。
業務で美術館にいけるとかいうなら、すごくうれしいんだけどね。
そーはいかないらしい。