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あ★久しぶり

夕べ、書類仕事をしているときに転寝して、変な夢を見た。

私の夢は、自分が人間でないことも多く、サメになって人間を齧ってみたり(←芸能ザメらしく映画撮影中)、
ミッションを持った鳥になって、敵の銃撃をかいくぐってデリバリーにいそしんだり、
(これは自分でも珍しいと思うのだが)、レーダーの発する電波になって戦闘状態の敵機を探しに行ったのに、
ステルスにだまされて見つけられなくて、思いっきり落ち込んだり、と、荒唐無稽なことが多い。

それに比べれば、おっさんになって歴史上の人物と会話をしているくらい、どうってことはない。

高校の頃に、山崎正和の『野望と夏草』という小説を読み、
それ以来、後白河法皇は私の夢の中によく出てくる。いわば常連さんである。

私は夢の中の後白河法王の物腰と、しゃべり方が好きだ。 声も好きだ。
歴史上の日本人としてはぶっ飛んだイメージのある彼だが、権謀術数に長け、策士でもある側面と、
芸術家っぽく「楽しむために生まれてきた」という今様を歌った彼とが、私の夢の中ではよく融合している。

そう、温厚なのに「思いついちゃったものはしょうがない」と自分の戦略を嘆く、
銀河英雄伝説ヤン・ウェンリーみたいな感じに。

そういえば、二人ともお茶が好きだな。


イメージ 1
                   http://photozou.jp/photo/show/362983/71258609


後白河のにーさんが出てくる時、私は彼の片腕の武官(←警察官僚みたいな)で、相談役になっている。
夢の中ではそれなりに偉いようで、法王の暴走を止めたり、苦言をしたりもするのだが、
年を食った他の武官に「身分をわきまえろ」的なことを言われるから、
誰かに大抜擢された若手武官なんだろう、と思う。
それは、恩師の七光りで優遇されがちで、へんな反感を買う現実の自分とリンクしている気がする。 

それから、法王とは子供の頃からの親しい知り合いであるらしいことが、
何度となく同じ設定の夢を見ているせいでわかっている。
ちなみに、転勤族の子供だった私に、幼馴染はいない。


夕べの夢の中で、後白河法皇はまどろむ私に、「居眠りするくらいなら少し休みなさい」 と言った。
 「誰のせいでこんな忙しいと思ってるんです?」  と、日なたの回廊で、私は奴に悪態をつく。
「だったら楽しいことをしましょう、そう、今日は記念日だ、誕生日の宴会をしましょう」と、奴はいう。
「そうそう、花火をあげましょう」、と嬉しそうに騒ぎ出す。  
以前、夢の中で、花火を造って打ち上げてやったことがある。そんな設定すら思い出す。

 「あなたはオスカーワイルドと2日違いの10月(←かんなづき)生まれじゃないか」 とかなんとか、
時代も国もむちゃくちゃな文句を言っているところで目が覚めた。
なお、当然のことながら、オスカーワイルドは平安時代には生まれていない。


イメージ 2



後白河法皇はともかく、夢の中の私のポジションである歴史上の人物がいるのかもしれない、と、
       (どこかで自分がそれを読んだり見たりしたせいで、そいつになっているのか、と)
さっき電車の中で思い出して調べてみた。

夢の中で、 「私の誕生日なんて、どうでもいいです」 と言った気もするからだ。
年齢は後白河法皇と近そうだし、誕生日がわかれば、有名人だったら出てくるかな~、と。



       ―――記念日、って、さ。 昨日は彼の命日だったか。 

実はちょっとびびった。
それにしても、私の頭のどこに、そんな情報が入り込んでいるのだろうね。



夢判断は信じない。超常現象も、まあ、論理的な回を探そうとするほうかもしれない。

私は単純だから、夢の中で何かになるとき、たいていは理由があるような気がする。
ジョーズの映画を観ればサメになり、リングでは貞子になり、
くりかえしコウノトリになるようになったのは、ドイツ語のテキストの話からだ。

小学校に入ることから繰り返し見ていた夢で、ヨーロッパ人の青年(←たぶん)になって、
銃声がして、どこからともなく硝煙がただよう石畳の細い道を、焦りながら走るパターンがある。
あるとき、その夢の中で苦労してフランス語圏の人と喋っていて、唐突に相手の名前が出てきた。
グリルパルツァーっていう爺さんだった。
その夢には何度か出てくる人だったので、名前を調べたら、そういう名前の人がいた。

あれも、どこかで聞いたか読んで、無意識下に覚えていたのだろうか―――
夢の中で、あまり幸せそうな人ではなかったが、現実の彼も、幸せな人生ではなかったようだ。


後白河法皇はグリルパルツァーよりも昔の人だが、日本語で手に入る情報が多い。
そんなわけで、夢の元ネタをつい、探してしまうのだ。