これはたぶん泣き言と、それに対する励ましなんだ
体調を崩した理由はなんとなくわかっている。
組織の立場として、自分の意には反する発言をしなければならなかったり、
相手の気持ちも立場もわかっているのに、それをわからないふりをして責めなければならなかったり。
社会人になって長いから、そんなのは平気といえば平気だ。
自分の考えを口に出すのと、組織の立場として発言するのは違う。
年齢とともに、組織の立場、自分の職位としての発言ばかりが多くなる。
相手にだって立場はあるし、それぞれの立場ゆえの発言だということはわかっている。
研究のディスカッションであれば、無礼講&下克上、正しいものが勝つのががあたりまえだ。
一昨日、学会同士のぶつかり合いになる会議で、
相手方学会の会長は、学位論文を指導してくれた恩師だった―――
ずっと付き合いのある先生で、夫との結婚に反対する私の親を説得してくれたり、
会議中に貧血で倒れた私を病院に担ぎ込んでくれたりしてくれた人だ。
結婚式のときのスピーチ 「本当に手のかかるお嬢さんで……」 と、繰り返されたのを思い出す。
一昨日、私は私の学会の会長の名代の立場で、会議を仕切っていた。
私の学会の会員が、ぽんぽんと失礼なことを言った。
。oO*1
だけど、結局、我々は恩師の学会を吸収するのだから、立場的には我々のほうが強い。
勝手な言い分だって通る。
そしてこれも仕方なきことで、私は私の学会に有利なように事を運ぶ。
当たり前のこと、当然のこと、学問のはやり廃りが時代とともに変わったのは明らかなんだ。
学生時代にやっていた分野と、今、やりたい研究が違うように―――
恩師が、彼の学会メンバーに送った報告メールのCC(←あて先ではないが参考や報告のために送られる)が、
私の手元にも回ってきた。
恩師の穏やかな言葉で、自分たちは弱い立場ではあったが、会議は無難な結論に落ち着いたこと、
それから、議長のが中立の立場を崩さずに、筋を通してくれた、と、書かれていた。
中立なんかじゃなかったよ……私ができる限り自分たちに有利にしなきゃならないのは、
先生だってわかってたじゃないか。
それでも、恩師だけに当てて、オフィシャルな文面のメールを返信した。
当学会員からの失礼な発言もあったと思います。
冷静に議論を進めていただいたことに感謝します。
今後の両学会の発展を目指し……云々
境界領域の研究者が複数の学会に対して心を砕くのは当然のことです。
ぎくしゃくして問題がたくさん出てくるのは当たり前。立場はわかりますし、同士だと思ってますよ。
それより、相談事があったら、なんでもどうぞ。
貴女は平気な顔をしていて突然倒れるから――
教員面するずうずうしさはないくせに、いつでも保護者みたいな目線なんだよなあ。
それは一高>>東大>>大学教授という恩師の研究者としての血筋の良さや、
運動部を仕切っていた心の広さによるものなんだろうけど。
少しの謝罪と、オフィシャルな文面の中に、私の泣き言を読み取ったのか。
なんか、涙出そう。
組織の立場として、自分の意には反する発言をしなければならなかったり、
相手の気持ちも立場もわかっているのに、それをわからないふりをして責めなければならなかったり。
社会人になって長いから、そんなのは平気といえば平気だ。
自分の考えを口に出すのと、組織の立場として発言するのは違う。
年齢とともに、組織の立場、自分の職位としての発言ばかりが多くなる。
相手にだって立場はあるし、それぞれの立場ゆえの発言だということはわかっている。
研究のディスカッションであれば、無礼講&下克上、正しいものが勝つのががあたりまえだ。
私は立場発言だけでなく、正しいと思う発言ができる世界も身近にあるだけでも、
精神的に恵まれているってことなんだろう。
一昨日、学会同士のぶつかり合いになる会議で、
相手方学会の会長は、学位論文を指導してくれた恩師だった―――
ずっと付き合いのある先生で、夫との結婚に反対する私の親を説得してくれたり、
会議中に貧血で倒れた私を病院に担ぎ込んでくれたりしてくれた人だ。
結婚式のときのスピーチ 「本当に手のかかるお嬢さんで……」 と、繰り返されたのを思い出す。
一昨日、私は私の学会の会長の名代の立場で、会議を仕切っていた。
私の学会の会員が、ぽんぽんと失礼なことを言った。
。oO*1
だけど、結局、我々は恩師の学会を吸収するのだから、立場的には我々のほうが強い。
勝手な言い分だって通る。
そしてこれも仕方なきことで、私は私の学会に有利なように事を運ぶ。
当たり前のこと、当然のこと、学問のはやり廃りが時代とともに変わったのは明らかなんだ。
学生時代にやっていた分野と、今、やりたい研究が違うように―――
恩師が、彼の学会メンバーに送った報告メールのCC(←あて先ではないが参考や報告のために送られる)が、
私の手元にも回ってきた。
恩師の穏やかな言葉で、自分たちは弱い立場ではあったが、会議は無難な結論に落ち着いたこと、
それから、議長のが中立の立場を崩さずに、筋を通してくれた、と、書かれていた。
中立なんかじゃなかったよ……私ができる限り自分たちに有利にしなきゃならないのは、
先生だってわかってたじゃないか。
それでも、恩師だけに当てて、オフィシャルな文面のメールを返信した。
当学会員からの失礼な発言もあったと思います。
冷静に議論を進めていただいたことに感謝します。
今後の両学会の発展を目指し……云々
境界領域の研究者が複数の学会に対して心を砕くのは当然のことです。
ぎくしゃくして問題がたくさん出てくるのは当たり前。立場はわかりますし、同士だと思ってますよ。
それより、相談事があったら、なんでもどうぞ。
貴女は平気な顔をしていて突然倒れるから――
教員面するずうずうしさはないくせに、いつでも保護者みたいな目線なんだよなあ。
それは一高>>東大>>大学教授という恩師の研究者としての血筋の良さや、
運動部を仕切っていた心の広さによるものなんだろうけど。
少しの謝罪と、オフィシャルな文面の中に、私の泣き言を読み取ったのか。
なんか、涙出そう。
*1:口先では平等の立場で二つの学会が合併する、と合併作業を始めたのだから、
少しはその口先を守る気はないのか。
そこのおまえ、学会の合併を利用して、自分の利益にしようって腹が気にいらねぇ