この馬鹿天使っ ふざけんじゃねえ
投資家を、エンジェルと呼ぶことがあります。
発明家が自分の発明を商品化したり、世の中に発表したりしたいときに、
ベンチャー企業のスポンサーになってくれたり、しかるべき組織に口を利いてくれたりする、
個人で投資してくれる人をさすことが多いです。
金儲けよりも研究開発に魅力を感じる研究者にはエンジェルですが、
うまい儲け口を探して、他人の発明で利益を得ようとする、無差別ハイエナみたいな面もありますね。
さて、先週、新規の研究テーマを立ち上げる話が降ってきました。
10年スパンの新規研究テーマの募集で、いまさら感も否めない、エネルギー関係です。
ひとまずは数十億の仕事で、先日電撃離党した○○某副大臣発から情報&ねじ込みのようです……
念入りに、(メールや通知ではなく)歩いて事務局に来て、告げていかれたようです。
本省、いろんなことがあります。
なんでもそのテーマ募集はとっくに締め切られて、選考も終わっていなければならないものなのに、
テーマ選考が進んでおらず――― というより、目標を遂行できそうな組織が応募してこなかったため、
締切日を延長しないまま、いくつか特定の組織に声をかけ、
目標を遂行できる研究テーマを作らせよう、というもののようです。
うちの研究所は、その特定の組織のひとつとして声をかけられたわけですが、
まともに応募していた組織からしたらアンフェアですし、
出来レースといわれてもしかたない内容、ですよね?
まあねえ、実績がなくて「数十億かけたけど失敗しました」となる可能性が高いなら、
そんな不安な組織に予算を渡したくないでしょうけど。
某大臣はもともと、(どっちかというと)経産省よりも、文科省系の研究機関に肩入れする人ですし。
―――数年前、我々の研究所で青色系発光物質を研究している人がいて、
いくらやっても欲しい色に発光してくれず、白ばかりが強くなって、
「青色が見えねえ」と、苦悩していました。
「でも、白でもそこまで強い光なら、しかも簡単に発光しちゃうなら、特許とっておけば?」
と、かつてのボス(←我々がスキットルを渡した先生)にゆるーく唆され、
彼らが気まぐれで申請した特許が、今や、世界シェア数十%になってるようです。 早いです。
商品化したのは、残念ながらフランスの企業なんですけども。(←インターナショナルなボスの詰めの甘さ)
経産省は、なぜそれを自国の企業に渡せなかったのか、自分たちの成果に出来なかったのか、
と、悔しい思いをしているのでしょう。
一方、文科省の印象評価に、商品化して収入を得るまでは入っていませんから、
なかなかの成功事例 (←自分たちは何もしてないけど) だったことは想像できます。
なお、発明者には年間数千万の特許収入がありますが、
今も「青色発光物質が出来ね~」と苦悩してます。
研究者って、そんなもんです。
というわけで、文科省的には二匹目のドジョウ、
経産省は「今度こそ!」と、テーマ提案を依頼してきたようです。
でもね、
発光物質にしても、iPs細胞にしても、瓢箪から出てきたコマなんですよ。
でもってね、国のプロジェクトに巻き込まれてたら、
よくわかんないけど瓢箪振ってみようって余裕なくなるんですよ。
まして、夕方6時から会議しをしたあげく、
「明日の朝8時までに書類をまとめてください」、なんてやられたら、研究の余裕は消えるんだよっ。
この馬鹿天使っ
とまあ、文科省からやってきた伝令(←こいつも一応キャリア)に文句を言ってもしょうがないんですけどね。
なお、私は6時から7時半の会議の後、
帰宅途中の電車の中で自分のパートを仕上げて送りつけておきました。 研究者舐めんなっ
でも、実験は進んでいません。
しばらく実験できなさそうなので、マニキュアしてみました。
(↑実験中はアルコールで剥がれちゃうからつけません)
直前まで実験室モードで爪が伸びていないなかったので、
ほぼ肌色のベースに、デコシールを貼ってみました。
発明家が自分の発明を商品化したり、世の中に発表したりしたいときに、
ベンチャー企業のスポンサーになってくれたり、しかるべき組織に口を利いてくれたりする、
個人で投資してくれる人をさすことが多いです。
金儲けよりも研究開発に魅力を感じる研究者にはエンジェルですが、
うまい儲け口を探して、他人の発明で利益を得ようとする、無差別ハイエナみたいな面もありますね。
さて、先週、新規の研究テーマを立ち上げる話が降ってきました。
10年スパンの新規研究テーマの募集で、いまさら感も否めない、エネルギー関係です。
ひとまずは数十億の仕事で、先日電撃離党した○○某副大臣発から情報&ねじ込みのようです……
念入りに、(メールや通知ではなく)歩いて事務局に来て、告げていかれたようです。
本省、いろんなことがあります。
なんでもそのテーマ募集はとっくに締め切られて、選考も終わっていなければならないものなのに、
テーマ選考が進んでおらず――― というより、目標を遂行できそうな組織が応募してこなかったため、
締切日を延長しないまま、いくつか特定の組織に声をかけ、
目標を遂行できる研究テーマを作らせよう、というもののようです。
うちの研究所は、その特定の組織のひとつとして声をかけられたわけですが、
まともに応募していた組織からしたらアンフェアですし、
出来レースといわれてもしかたない内容、ですよね?
まあねえ、実績がなくて「数十億かけたけど失敗しました」となる可能性が高いなら、
そんな不安な組織に予算を渡したくないでしょうけど。
某大臣はもともと、(どっちかというと)経産省よりも、文科省系の研究機関に肩入れする人ですし。
―――数年前、我々の研究所で青色系発光物質を研究している人がいて、
いくらやっても欲しい色に発光してくれず、白ばかりが強くなって、
「青色が見えねえ」と、苦悩していました。
「でも、白でもそこまで強い光なら、しかも簡単に発光しちゃうなら、特許とっておけば?」
と、かつてのボス(←我々がスキットルを渡した先生)にゆるーく唆され、
彼らが気まぐれで申請した特許が、今や、世界シェア数十%になってるようです。 早いです。
商品化したのは、残念ながらフランスの企業なんですけども。(←インターナショナルなボスの詰めの甘さ)
経産省は、なぜそれを自国の企業に渡せなかったのか、自分たちの成果に出来なかったのか、
と、悔しい思いをしているのでしょう。
一方、文科省の印象評価に、商品化して収入を得るまでは入っていませんから、
なかなかの成功事例 (←自分たちは何もしてないけど) だったことは想像できます。
なお、発明者には年間数千万の特許収入がありますが、
今も「青色発光物質が出来ね~」と苦悩してます。
研究者って、そんなもんです。
というわけで、文科省的には二匹目のドジョウ、
経産省は「今度こそ!」と、テーマ提案を依頼してきたようです。
でもね、
発光物質にしても、iPs細胞にしても、瓢箪から出てきたコマなんですよ。
でもってね、国のプロジェクトに巻き込まれてたら、
よくわかんないけど瓢箪振ってみようって余裕なくなるんですよ。
まして、夕方6時から会議しをしたあげく、
「明日の朝8時までに書類をまとめてください」、なんてやられたら、研究の余裕は消えるんだよっ。
この馬鹿天使っ
とまあ、文科省からやってきた伝令(←こいつも一応キャリア)に文句を言ってもしょうがないんですけどね。
なお、私は6時から7時半の会議の後、
帰宅途中の電車の中で自分のパートを仕上げて送りつけておきました。 研究者舐めんなっ
でも、実験は進んでいません。
しばらく実験できなさそうなので、マニキュアしてみました。
(↑実験中はアルコールで剥がれちゃうからつけません)
直前まで実験室モードで爪が伸びていないなかったので、
ほぼ肌色のベースに、デコシールを貼ってみました。
研究者って、こんなもんです