暗躍
友だち限定記事にしようか、ブログリンクまでにしようか悩み中。
仕事しつつ、
思い通りに行かなかったり、罵声を書きたくなると、ブログにアップしてるつもりでもないんだが。
前の記事の、発言しなかったくせに、後でトラブル起こす教授について、
「って何だよ、何で今更合意に反対してンだよ。君らの教授会で何があったのか?」
「え? ◎◎委員会の話ですか? 教授から出席報告はありましたが―――」
「決議事項のひっくり返しが来たんだよ。うちの大学は従えないって」
「ああ、そういえば学長とが、コソコソやってた」
「採決の議事録も届いてると思うけど、も賛成票を投じた、全会一致だったんだぞ」
「げっ」
「ちょっと、調べて送ってくれない? 自分の大学がつるし上げ食らうのは嫌でしょ」
ちなみに、さんは教授と同じ地方の国立大学の教授で、私の母校(都内私学)の2学年下だった方である。
で、その地方国立大学は、コネ採用が横行しているのだが、
さんの地元である事と、さんのお父上が学長をやられた事があったせいで、
さんは最高学府のひとつから――― 親元かつ小中学校の出身地にある大学に移ったのだ。
そう。コネといわれればさんだって言い逃れはできない。
かの地方大学ではスタッフのほとんどが、
出身研究室に残って大学院>>助教>>准教授>>ボスの退官を待って教授――の出世パターンを踏むそうだ。
外の大学は知らないし、外の研究室すら知らない。
ひたすら教授に従順だった学生が、残る。
これは地方大学にはありがちな事例で、また、その地方でのアカデミックポジションがその大学しかなかったら、
40前後でまた准教授ポジションを探して遠方に転居しなければならず、
そんな求人をしても誰も応募してこない、だから内部昇格を約束するしかない、という地方の苦悩もわかる。
外部委員会や文科省とぶつかって、議論をする(相手を言い負かす)訓練などしていない。
畢竟、委員会に出席しても、決定事項を持ち帰るだけの、伝令君にしかならない。
だが、かといって、
たとえば最高学府で揉まれたあとで地元に戻った、さんみたいな人を議員に呼ぶと
帝大ばかりで話を進めやがって、と、反発が大きく、大学側の意見など吸い出せない、コントロールも聞かない。
おまけにさんの立場を悪くしてしまう事にもなるし、だから安易に彼を推薦できない。
……普段からの考えどころ・課題のパターンのひとつではあるんだよな。
話は少し変わるが、
地方国立大学であるG大学に、Eという教授がいて、大学の中で彼が感じた事を、面白おかしく本にして、
その一方的さ加減と、情報漏えい(ってもたいした情報にアクセスしてないんだけど)について、
大学関係者にため息をつかせていた。
(放送大学のお化け学長に、ツイッターでいちゃもんをつけちゃった、E教授のことである)
日本に来る前に米国で働いていた彼は、日本の大学の教授会とその閉鎖性を不満に感じ、
また、研究室の代表でありながら人事権がない事に憤慨していた。
米国の大学教授は、研究室出身の妻をスタッフにする事も皆無ではないが、
日本の国立大学では禁じられている。
当たり前だ。
ちょっとでも不正が見つかったら、ぱっと解雇できる米国の大学と、
被雇用者の権利が大きくて、不正を行っても解雇するまでに何年もかかる日本の公務員では、
同じ採用基準で物事が進むはずはない。
スタッフや研究資金の教授裁量が大きくて、
米国の研究室のほうが研究しやすい、というのはわかる。
でもそれは、一定期間でここまでの成果を出す、出せなければ解雇、という契約と表裏一体でもある。
これもまた、日本とは異なる部分だ。
米国の大学は、目的をクリアするために、裁量権を与えているのだ。
だから、米国の方針がよくて、そのほうが働きやすい人は、
米国の大学に留まっていると思うのだが、
そうする事もできず、成果に関してゆるい日本の地方大学に席をおきながら、
米国並みの裁量権を求めるE教授は間違っている――― と、ほとんどの大学スタッフは思う。
最近彼は、データ改ざんを理由にG大学を解雇された。
直接会話をしたことはないが、同大学の方の話を聞くと、webで知る以上にメチャクチャだったらしいし、
解雇されるのも仕方ない、とは思う。
でも、彼がもし、内部から上がっていって、指導教官が教員としての振る舞いも教えてくれていたら、
こんな事にはならなかったのではないかな、と、ちらっと思う。
地方大学の閉鎖性と、問題は、中央からでは改善できない。
その閉鎖性に疑問を持つ教員は、新しい大学にポジションを得る実力と成果があれば、
別の風通しのいい大学や研究所に移ってしまう。
コネだけの教員と、動けない教員が残る――――
どうすればいいんだろうね。
**なお、大学というキーワードであっても、学生さんやその父兄の話題とは異なります**
**こちらも、コメントは承認制にしておきます**
まあ、ついでに言うと、地方大学は金の使い方も甘いんだよな。
会議費で食事代を出せるんだけども、お子様ランチ系のものが入ってたり、
ファミリータイプの宿泊費が請求されたりして、
「別のものが紛れ込んでませんか?」 と遠まわしに尋ねて自粛を促してるのに、
「学会役員は、学生の面倒を見なければならない教員の立場がわかっていない」 って、怒鳴り込んできて、
それをそのまま送ってきた秘書を解雇しちゃってたもんな。
あんたんとこの学生は、お子様ランチ食うんかい。
同じ学生の海外出張費を請求しながら、同名の学生が教授と一緒に地元でレストランに行ってるのか。
「……そういうの取り締まっちゃうと、教授がいなくなっちゃうんですよね」
「おいっ 頼むから君は腐るなよ」
もちろん、そう言う環境でもがんばってる若手教員は人はたくさんいます。 って、付け足しておこう。
仕事しつつ、
思い通りに行かなかったり、罵声を書きたくなると、ブログにアップしてるつもりでもないんだが。
前の記事の、発言しなかったくせに、後でトラブル起こす教授について、
「って何だよ、何で今更合意に反対してンだよ。君らの教授会で何があったのか?」
「え? ◎◎委員会の話ですか? 教授から出席報告はありましたが―――」
「決議事項のひっくり返しが来たんだよ。うちの大学は従えないって」
「ああ、そういえば学長とが、コソコソやってた」
「採決の議事録も届いてると思うけど、も賛成票を投じた、全会一致だったんだぞ」
「げっ」
「ちょっと、調べて送ってくれない? 自分の大学がつるし上げ食らうのは嫌でしょ」
ちなみに、さんは教授と同じ地方の国立大学の教授で、私の母校(都内私学)の2学年下だった方である。
で、その地方国立大学は、コネ採用が横行しているのだが、
さんの地元である事と、さんのお父上が学長をやられた事があったせいで、
さんは最高学府のひとつから――― 親元かつ小中学校の出身地にある大学に移ったのだ。
そう。コネといわれればさんだって言い逃れはできない。
かの地方大学ではスタッフのほとんどが、
出身研究室に残って大学院>>助教>>准教授>>ボスの退官を待って教授――の出世パターンを踏むそうだ。
外の大学は知らないし、外の研究室すら知らない。
ひたすら教授に従順だった学生が、残る。
これは地方大学にはありがちな事例で、また、その地方でのアカデミックポジションがその大学しかなかったら、
40前後でまた准教授ポジションを探して遠方に転居しなければならず、
そんな求人をしても誰も応募してこない、だから内部昇格を約束するしかない、という地方の苦悩もわかる。
外部委員会や文科省とぶつかって、議論をする(相手を言い負かす)訓練などしていない。
畢竟、委員会に出席しても、決定事項を持ち帰るだけの、伝令君にしかならない。
だが、かといって、
たとえば最高学府で揉まれたあとで地元に戻った、さんみたいな人を議員に呼ぶと
帝大ばかりで話を進めやがって、と、反発が大きく、大学側の意見など吸い出せない、コントロールも聞かない。
おまけにさんの立場を悪くしてしまう事にもなるし、だから安易に彼を推薦できない。
……普段からの考えどころ・課題のパターンのひとつではあるんだよな。
話は少し変わるが、
地方国立大学であるG大学に、Eという教授がいて、大学の中で彼が感じた事を、面白おかしく本にして、
その一方的さ加減と、情報漏えい(ってもたいした情報にアクセスしてないんだけど)について、
大学関係者にため息をつかせていた。
(放送大学のお化け学長に、ツイッターでいちゃもんをつけちゃった、E教授のことである)
日本に来る前に米国で働いていた彼は、日本の大学の教授会とその閉鎖性を不満に感じ、
また、研究室の代表でありながら人事権がない事に憤慨していた。
米国の大学教授は、研究室出身の妻をスタッフにする事も皆無ではないが、
日本の国立大学では禁じられている。
当たり前だ。
ちょっとでも不正が見つかったら、ぱっと解雇できる米国の大学と、
被雇用者の権利が大きくて、不正を行っても解雇するまでに何年もかかる日本の公務員では、
同じ採用基準で物事が進むはずはない。
スタッフや研究資金の教授裁量が大きくて、
米国の研究室のほうが研究しやすい、というのはわかる。
でもそれは、一定期間でここまでの成果を出す、出せなければ解雇、という契約と表裏一体でもある。
これもまた、日本とは異なる部分だ。
米国の大学は、目的をクリアするために、裁量権を与えているのだ。
だから、米国の方針がよくて、そのほうが働きやすい人は、
米国の大学に留まっていると思うのだが、
そうする事もできず、成果に関してゆるい日本の地方大学に席をおきながら、
米国並みの裁量権を求めるE教授は間違っている――― と、ほとんどの大学スタッフは思う。
最近彼は、データ改ざんを理由にG大学を解雇された。
直接会話をしたことはないが、同大学の方の話を聞くと、webで知る以上にメチャクチャだったらしいし、
解雇されるのも仕方ない、とは思う。
でも、彼がもし、内部から上がっていって、指導教官が教員としての振る舞いも教えてくれていたら、
こんな事にはならなかったのではないかな、と、ちらっと思う。
地方大学の閉鎖性と、問題は、中央からでは改善できない。
その閉鎖性に疑問を持つ教員は、新しい大学にポジションを得る実力と成果があれば、
別の風通しのいい大学や研究所に移ってしまう。
コネだけの教員と、動けない教員が残る――――
どうすればいいんだろうね。
**なお、大学というキーワードであっても、学生さんやその父兄の話題とは異なります**
**こちらも、コメントは承認制にしておきます**
まあ、ついでに言うと、地方大学は金の使い方も甘いんだよな。
会議費で食事代を出せるんだけども、お子様ランチ系のものが入ってたり、
ファミリータイプの宿泊費が請求されたりして、
「別のものが紛れ込んでませんか?」 と遠まわしに尋ねて自粛を促してるのに、
「学会役員は、学生の面倒を見なければならない教員の立場がわかっていない」 って、怒鳴り込んできて、
それをそのまま送ってきた秘書を解雇しちゃってたもんな。
あんたんとこの学生は、お子様ランチ食うんかい。
同じ学生の海外出張費を請求しながら、同名の学生が教授と一緒に地元でレストランに行ってるのか。
「……そういうの取り締まっちゃうと、教授がいなくなっちゃうんですよね」
「おいっ 頼むから君は腐るなよ」
もちろん、そう言う環境でもがんばってる若手教員は人はたくさんいます。 って、付け足しておこう。