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不公平

怒りに震えた某地方国立大学教員からのメールを、思わず転載。 
以下のミドリの網掛けしてあるのが、原文部分。


文科省の不公平■
今週から文科省国費留学生の申請が始まりました.
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1399511.htm
ところが,これの必要書式って全部日本語なのです.
申請のための語学に対する要件は,日本語または英語ができること.と
なっているのに,書類は日本語のみ.です.


■大学の不公平■

大学事務に,英語版の存在について確認し,
文科省では日本語版しかないことを確認したため,英語版の対応について相談したところ,
文部科学省作成書類を大学が独自に翻訳して間違い等があってはならないため,
大学としては翻訳はしない」.



■不公平じゃなければいいってもんでもない■
怒りのメールを送ってきた教授は、翻訳しなきゃならないことになる大学教員の仕事がまた増える、
日本全国だったらどれだけの大学教授が無駄働き(?)するんだ、と、怒ってらっしゃるんだけど、
私の所属研究所や関係している大学は、あっという間に英訳版を作っちゃったんだわ……

で。 それができる余力のある教授や大学のみが、留学の枠を取れる事になってだな。
不公平だよなあ、と、思うわけだ。

でも、不公平だと思っても、自分がその不公平の有利な側に立っていて、
何かをすることによって、自分の有利さ(自分の学生の採択可能性)が低くなるってことを考えたら、
敵に塩をばら撒く人なんていないわな。


……怒りに震える教授が、自分と親しい人だったら、少し協力してあげるのかな。
でも、私なら、私の仲間たちなら、怒りのメールを送る前に大急ぎで(いい加減に)訳して、
「これ、貴方もチェックして~」、と、送りあって、仲間内で使う完成翻訳版を作るかもしれない。


自分の研究室は自分でどうにかする。
自分たちの研究室を自分たちでどうにかするために、
普段から仲間同士で協力する体制を作っておく。
ライバルでもいい、打算があってもいい、お互いに役に立つ友人を用意しておく。

文科省や大学本部は馬鹿かもしれないけど
その馬鹿を直すための時間も労力もないのだから、
まして自分が文科省に出向していって直してやる気概もないのだから、

自分の手元を、自分でどうにかするしかないのだよな……



と、突き放して思う、書類待ちの午後。