怖い世の中だねえ
コメントは不可にしておく。
仕事上の知り合いの一人の奥様から、今朝方メールをいただいた。
メールは彼女の夫の同業者の複数のあて先に送られたもので、 要は
「彼は長らく家に戻ってこない、子供が小さいのに家庭を顧みない、
キャバクラ通い、アダルトサイト課金、昔から浪費癖がある、消費者金融からの借入金がある
……その他諸々」
我々が彼と知り合った理由―――というか、我々が件の委員会で行っている仕事内容は、
国や学会関連の女性支援の施策検討だったり、教育改革だったりする。
だから奥様としては、
「自分の家庭も守れなくて、何だって言うのよ!」
と言うことなんだと思う。 。oO *1
犬も食わないって夫婦喧嘩なのかもしれないし、
奥様がエキサイトして送ってきちゃった様子もあるのだが、
大学教員は学生の手前、(実際問題はともかくとして)清廉潔白を要求されるものだから、
このメールはかなりマズイんではないか、と思う。
研究費、金銭関連のコンプライアンスも厳しいから、浪費癖云々も良いことではない。
メールの送り先によっては、夫を失職させかねない――と、思うのだが。
彼女は知る由もないだろうが、メールのあて先に入っていた一人は、
些細なことを大事にする癖のある、いわゆるトラブルメーカーさんだ。
何かやらかしそうなんだけど、大丈夫かなあ……
それに奥様はこれ以上、広い範囲にメール送ってないだろうなあ。
小泉政権のときの大学院増員と博士号乱発以降、大学教員のポジションは狭き門になってしまった。
せっかく手に入れた教員のポジションを、居心地悪いものにされては大変だろう、と思う。
でも、何が怖いって、
ちょっと検索すれば、ダンナの仕事関係者のアドレスが簡単に手に入って、
もっと簡単にメールを送れてしまう、って言うことだ。
たぶん、研究者じゃなくても、そういうことが可能なケースは多いと思うんだ。
対応できるところは対応し、ひとまず我々ができる範囲で手を尽くしたけど、
どうするんだろうか。
*1:だからそれも何だって言うんだ、我々にどうしろって言うんだ