またかよっ

取材が入る話は聞いていた。
事前に資料が欲しい、とか聞いたから、それも送っておいた。

取材の場所（会議室にするか実験室にするか）など、何も言われていなかったので、
そういうパターンの常で、私は質問に答えるだけでいいと思っていた。

今日の夕方になって、ロケハンをすると言い出した。

え？？　カメラ来るの？　　
「静止画ですから」って……　実験装置いじってる写真を撮るの？
装置はいいとして、手、撮影されるよね？　　……マニキュア、直さなきゃ。

いや、そのまえにっ　明日だよ、明日。
撮影前日に撮影場所決めるって、いったいなんてことだ。

ダイエットは――ぜったい間に合わないだろうけど
せめて部屋を片付けるとか、化粧をちゃんとするとか、髪をどうにかするとか―――


どーしていつも、ぎりぎりになってから連絡してくるかなあ　
　　　　　（いや、今回は、話はあったけど内容が全く伝わらなかったパターン）

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当日の話を追加します。

　「間に合わない、絶対に～間に合わない～♪」

　「そだっ　学生さんたちに手伝ってもらおう　　君たち早めに研究室にきてね、お願い」

　「この辺片付けてっ」　　　　「はあい」


　「カメラマンさんが部品撮影するって言うから、実験室から持ってきて」　　　「これですかぁ」

　「あ、せっかくだから、君も写る？」　　　　　「えっ」

　　　　　　　　　　

学生さんはプロのライティングや撮影器具に感激しながら、結構うれしそうに写ってくれました。
サイエンスライターへの説明中、（邪魔しないように）撮影してもらっていた私に比べて、
カメラマンさんもスタッフも、彼には指示を出しやすいのか、
「目線こっち」だの、「もうちょっと笑って」だの・・・・・・・・・

カメラマンの後ろにも他のスタッフやサイエンスライターさんがいて、
もちろん我々も見ていて――　まあ、普通の大学にいるとあまりこういうことはないらしく、
楽しそうにしていたから、まあいいことにしましょう

 
感想は、　　　「ライトがあち～」　　だそうです。