論理的な高齢者に説得されそうになった件
Give and Take という言葉がある。
大雑把に、情けは人のためならず、親切にしてあげればいつか返ってくるよ、という意味だと思っている。
何日か前に、仕事関係で出会う横暴な高齢者の話を書いた。
今日はその真逆のお婆さんの話だ。
「銀座アスター(レストラン)にはどう行けばいいでしょう?」
どうしてこんなほう (理科大付近、店からおよそ800メートルの位置) に来ちゃったのかな。
私は駅に向かう途中だったので、 「それでは一緒に戻りましょう」、と、
彼女の大きな荷物を持ってあげつつ、連れ立って歩いた。
だって炎天下だったし、小柄でお洒落なお婆さんは大変そうだったんだよ。
程なくして、駅(&店)についたら、お婆さんは、せっかくだから食事に参加してください、という。
仲間が何人かいるが、一人二人増えても問題ない、という。
「いえいえ、これから仕事ですし、どうせ同じ方向でしたから―――」
そんなやり取りの中で、お婆さんいわく、
「だって、ご恩はすぐ返さないと、いつまで生きてられるか分からないんだもの」
「…………… 。o O *1」
販売員や勧誘員にちょこっと親切にされて、過剰な契約をしてしまうお年寄りの話は、よく聞く。
たしかに、お婆さんに親切にすると、すぐに倍返しみたいのが返ってくるよな。
寂しいとか人恋しいとかが理由かと思ってたけど、受けた恩は早めに返す、という考え方なのか?
逆に、あまり能動的に親切なお年寄りがいないのは、彼らが何か恩を売っても、
お返しが戻ってくるまでの時間が短いから、恩の売り損になってしまう……と、考えるからなのか?
違うんじゃないか? いや、でも、
何か間違っている気もするんだが、理屈は通ってるぞ??
いやいやそもそも恩や仇は理屈じゃねーし ――と、思いつつも
先手必勝で高齢者に親切にしたら、
即効でTakeが戻ってくる という予測の元に、
計算高い人や欲深い人たちが、いっせいに高齢者に親切にできれば、
高齢化社会が平和になるんじゃないかな、とかなんとか思った。
なお、お昼は振り切りましたよ、これからつくばで会議ですから。
*1:なんか今、ものすごく納得したぞ