(静岡)ホテルがいい感じに変わってた
毎年行う研修(会社を限定しない新人研修的なもの)なので、毎年同じ施設で講義をしていたのだが、
一昨年、ホテルが経営破たんしたそうで、だから去年は別の場所にお世話になった。
そちらの施設も悪くなかったが、
イルミネーションのきれいな、【つま恋リゾート彩の郷】である。
*もっとカラフルな場所もあるが、あまりぎらぎらしていないところを。
講習会やセミナーの開催スタッフとしては、例年同じ会場のほうがやりやすい。
バスの手配も忘れ物の管理も、部屋の空調や照明、スクリーンの設置なども慣れているから。
が、実を言えば、一昨年まではホテルの対応が不十分で、使いやすい施設とは言いにくかった。
それでも、価格と場所、人数などで選んでいたのだが、今年は改善されて、私個人としてはとても満足だ。
部屋の広さや施設の形は同じ(広々とした4ベッドルーム)だが、ネットワーク完備が改善点。
(我々は無縁の)プールやカート、運動のコート、入浴施設なども、開店休業の閉鎖場所がなくなった。
食事は大幅に変わったと思う。
研修期間中は三食とも、ビュッフェレストランで食事をするのだが、座席のエリアが広くなっていた。
どうやら、隣にあった料亭風のお店をなくし、座席スペースを広げたらしい。
料理も変わった。
残念な高級料理店風――高級食材で凝った料理を多種類並べたビュッフェ、でも味はイマイチ――だったのが、
品数が減り、目の前で握ってくれる寿司、切り分けのロースとビーフはなくなったが、すべて味が良くなった。
サラダバーを華にしたのは、女性客や健康ブームを当てにしたものだろうし、
ドレッシングも野菜系(胡麻ドレッシング、人参ドレッシング、玉葱ドレッシング)でおしゃれだ。
ビュッフェでは子供が取れる高さのコーナーがあって、から揚げやパスタ、ハンバーグ、甘いものが並んでいる。
*下の写真の右手の、少し段差のある台がわかるだろうか。
チョコフォンデューのマシンがあって、それが抹茶チョコなのが静岡風(笑)
ゼミ合宿や講習会、運動部の合宿用の施設を、一般にも公開している、といった感じだったのが、
一般についてもターゲッティングをはっきりさせて、若者や家族連れを視野に入れたのか。
「3泊してもビュッフェの料理種が多くて全制覇できなかったのに、減った~」と、残念がっていた人もいるので、
好みの問題なんだと思うが、私としては、とても良くなった気がする。
バスでまとまってやってくる運動部合宿の中高生、大学生、とにかく味が濃くて大量に食べられれば本望な連中と、
あるいは車でやってきて宿泊する地元高齢者が対象―― それだけでは、やっぱり辛かったんじゃないかと思うんだ。
それから、少し上の世代の講師たちは、音楽祭(ポプコン)で「音楽の聖地」と盛り上がっていたが、
その恩恵もすでにないように思う。
70年代の音楽を知らない人には、当時の記念品がおかれていても意味がないのだと思う。
ホテルの間にある美しいチャペルは健在だ。
でも、この天使は昔はなかった気がする。絡みつくイルミネーションもここまで念入りじゃなかった。
昔も撮影したけど、ここのアプローチはとても好き。
たまにしか開いていないチャペルが開いていた。式典はやっていない。
当たり前なんだけど、これは教会ではなくて、結婚式を挙げるための設備なんだよな。
キリスト教徒ではない多くの日本人の教会のイメージは、お洒落で綺麗で、ちょっとだけ神聖なものなんだろう。
遺体の入った棺や蜘蛛の巣の張った地下室は、古城のものとして分離され、
まして、牧師や神父は、頭が固くて厳しくて思いのほか守銭奴で、他人に厳しい割にあくどい奴もいるよね、とか、
クリスチャンのオバちゃんたちって、何でおせっかいで説教くさくて、自分は正しいと信じ込んでるんだろうとか、
そういうことは考えない人が多いんじゃないかと思うんだ。
いや、まあ、いいんだけどね、教会に足を踏み入れるときに、個々人が何を思い出したって。
以前、友達が亡くなった少し後に、ここに来たから、
神様と話した (十字架に向かってあれこれ言いつけた) のを覚えている。
幼少期に教会に通っていたものの、クリスチャンではない(洗礼は受けていない)し
しかも子供のころに勝手に対応をつけたので、fatherもpriestもreverendも全部神父と訳してしまって、
おまけに、日本の建物からでは旧教も新教も区別がつかないので私の神様は大混乱だ。
それでも、礼拝堂は神様と対話するインターフェースだと思う。
逆光の中のお洒落な十字架を前に、いろいろ考える。
神様との会話は、自分の頭の中での回答探しなのかな、とも思う。
今年も、すぐに講義室に戻った。
そして、明かりの明かりのふんだんな休憩スペースで、何で働いてるんだろうな、と思う。
それでも、天気は悪いよりいいほうがいいです。