先週末はちょっと疲れたかも
ウィークデーに会社に行くのは、会社員として仕方ない当然だとしても、
土日に両方とも公か私かわからない仕事が入っていると、
なんだか週明けでもぐったりしたままだ。
彼の学校は中高一貫だが、高校から外を受験する子もいるので、その再確認だそうだ。
一時期は今の中学をやめて、地元の公立に行こうとしていたも、なんだかんだと落ち着いて、
今は地元中学に通う友達(同じ小学校だった子達)に、自校を受験させようとロビー活動にいそしんでいる。
日曜日は、仕事とプライベートと混ざったような会食。
偉い先生方への表敬訪問みたいに思っているが、和服を着ていくのは半分以上趣味だ。
会食の相手は皆さん女性で、医者と大学教授……いや、教授と言うより、学長クラスなんだよな――
諮問委員会あがりだったり、かつての政権のブレインのひとりだったり。
偉い偉いおばあさま方……
女性に役職をつけて、意思決定の場に参加させる」って、しばらく前から日本政府の方針があったけど、
女性で理系で大学の教授までなっていた人は極めて少なかったから、
最後まで助手でリタイアした人まで、政府の意思決定機関に引っ張らざるを得なかったようだ。
それは少々まずいことで、
なぜかというと助手までの経験だと、まわりを広く俯瞰した仕事の経験がなかったり、
自分が出世できなかった劣等感から、教授になった年下の女性たちの悪口を言ったり、
それらを見て、「だから女同士は嫉妬深くてだめなんだ、めんどくさいんだ」 となる男性たちがいたり、
その手の中途半端な女性を意思決定の場に連れてくること自体に反対する女性教授がいたり―――
それを見て「女性の敵は女性」と面白がって囃し立てる連中も出てくる。
そんな中で、上手に成功している女性たちとお付き合いするチャンスは貴重だし、
話をしていて勉強になることも多い。
時に、忍耐力の修行にもなる。 ……あ、つい言っちゃった
もともと、彼女らは皆、老舗の女性科学者団体のメンバーだったのだが、
ある時期、世の中に認めて貰えず捻くれた婆様数人が団体を仕切りはじめ、
件の女医さんや、学長さんたちを追い出してしまった。
私やさんは、年齢が違いすぎて追い出す云々にはならなかったのだが、
そこそこ出世できる世代と言うだけで嫌味を言われることもあり、そんなわけで団体から足が遠のいた。
彼女が作ったその女性団体にも、ほとんど興味がなくなっちゃったしね。
先生は、実力があるのにいつまでも助手のポジションから上がれない女性たちのために、
団体として大学や政府に交渉できる組織を作ろうとした。
助手だった女性たちは、ポジションが上がらないまま、年だけとり、
先生亡き後、女性科学者の団体を出世できなかった老女の集まりにしてしまった……
「敵の敵は味方」、と思うのか、件の女性科学者団体から手を引いたらすぐに、
女医さんグループからお誘いを受けた―――
敵の敵だからって、味方とは限らないのではないかと思いつつ、
もう一度お会いしたいと思っていた先生がいらしたこと、
一足先に女性研究者団体を抜けていたさんに誘われたこと、
なにより面白い情報が貰えそうだと思ったから、参加するようになって―――今に至る。
この会食で相談したことで、国際会議を誘致したりもしたから、仕事のうちなんだろう。
食べる相手によって、料理の味が変わるとしたら、銀座アスターは割を食ってるんじゃないかと思うな。
それでも、おいしいですよ。
今回はお土産をいただきました。