(神戸)芦屋の散策
月曜の朝早くから会議なので、今日(日曜日)から神戸に出張に来ている。
移動だけでもよかったのだが、せっかくなので、早めに神戸まで来て関西在住の友人と会う。
11月18日は「関西文化の日」というものだそうで、美術館や博物館が無料になるという。
芦屋で待ち合わせてみた。
芦屋は高級住宅街だそうで……大きな家の多いエリアだとは思うが、あまり便利そうでも無い。
■虚子記念文学館■
まずは友人のお勧め(?)で【虚子記念文学館】に行く。
芦屋の街中にあっては、普通の住宅のようにも思えるが、これが小さな博物館になっている。
―― 残念ながら私は高浜虚子という人も知らず、短歌や詩もあまり理解していないので、
友人は(私とでは会話が成り立たずに)物足りなかったのではないかと思う。それでも、書庫というか読書室というか、やわらかい自然光の下の本棚の群れは、とても素敵だ。
■谷崎潤一郎記念館■
少し歩いて、【谷崎潤一郎記念館】にいく。美術館の隣にあって、メニューを掲げた甘味処みたいに見える。
谷崎潤一郎という名前は聞いたことがある。
いや、短編小説のスナップショット的状況描写や文章の音感は不快ではなかったかもしれない。
入り口横のロビーで小山翔平さんという人の絵の展示・即売会をしていた。
好きな感じの絵で、購入するかどうか悩んだが、購入したからといって壁に飾って終わりかな、と思う。
紅葉がとてもきれいだった。 庭の外の美しさに、絵が負けてた……のかと。
■芦屋私立美術館■
巨大で、空間の使い方が贅沢で、展示品がほとんど無い。
こういう無料のときじゃないと、入る気がしないかも名あ、と、ちょっと思う。
富田砕花という人の展示会をしていた。
聞いたことの無い名前だったが、甲子園のあの歌の歌詞を作った人だそうだ。
音楽を混みで覚えているが、日本で知らない人はどのくらいいるのかな----
文学と音楽の普及率の違いを、なんとなく実感したりした。
■アマレーナ■
JR駅に戻ろうと歩いていたら、ちょっとおしゃれな感じのオープンエアカフェがあった。
読みにくいのだが【amarena(アマレーナ)】という店のようだ。
隣にケーキ屋さんがあって、そこで選んで購入して、飲み物と一緒にいただける。
写真に撮るとおしゃれなのだが、ちょっと田舎っぽい気がするのは、店員さんたちのせいかな。
素朴さとか、オーガニックな雰囲気とあわせるといいのかもしれない。
駅に向かう途中に、芦屋の珍しいマンホールを見つけた。松の枝のモノクロバージョンと、着色バージョン。
それから、これはなんだろう? 龍?
いや、こっちはいるかかな?
……犬じゃん。
Good Mannerって、お散歩犬の糞をちゃんと持ち帰りましょう、とかかな。
いろんな犬がわらわら。
日が落ちるのがすっかり早くなった。駅に着いたらこんな感じになってた。
■パスタ・ピエール■
夕食に何を食べようかと、駅の周りを歩いていたら、比較的好いている生パスタのお店を見つけた。
並びは居酒屋風で、おじさんたちが多かったのに、【パスタ&カフェ・ピエール】だけ、学生相手っぽいというか……
生パスタとか、焼きたてのパンとか、とても家庭的な雰囲気。
高くないセットメニューには、それでもテリーヌやサラダや、おしゃれな感じで盛り付けてくる。
でもって、横に数種類のドレッシングを、どーんと置いてくれるのが、やっぱり家庭っぽい(笑)
パンの食べ放題が付いていて、私はフランスパンとフォッカッチャ、
友人もピーチパイとハム入りのロールを注文する。 売り物にしているだけあって、美味しい。
もう無理だろ、と思いつつ、焼き立てで軽いから、と、クリームロールも追加で渡される―――
パンだけでも、十分満腹だったが、
一応メインは手打ちパスタで、こちらはホタテとブロッコリーのクリームベーススパゲッティ。