芸能人ではない素人がブログを綴る理由を考えてみた。あるいは、ジョンレノンと私。

ジョンレノンって、

たかが4，5人のグループで仲違いしてたくせに

戦争反対とかよく言えるな。

たぶんどっかから引っ張ってきたのだと思うのだが、

匿名ブロガーの多くは、この攻撃をかわすために、匿名を守っているのではないかと思う。

小学生の頃、将来の夢か何かを作文に書く時に、愛国心云々という言葉を出したら、

「海外に住んでいた帰国子女が、何を言う」　と、50代女性教師にせせら笑われた。

海外にいたからこそ日本のよさがわかるとか、母国意識が高まるだとか、

そういう解釈がいくらでもできるだろうと思うのだが、この教師みたいに攻撃する奴は少なくない。

ジョンレノンは、自分が仲直りできなかったから、戦争反対を唱えているのかもしれないし、

逆に４，５人のグループで仲良くやってたって、世界平和がコントロールできるわけも無い。

そもそもジョンレノンの中身はジョンレノンにしかわからないとは思う。

だから芸能人が自分の行動の理由をブログなどを使って発信するのは、意味があることなのだろう。

でも、芸能人でも有名人でもない、我々素人ブロガーが、

不特定多数から叩かれるのは不快だし、わずらわしくてやってられない。そもそも、

わが身を振り返ってたら理想を語れない。――と未熟な私は思う。

自分が今、その通りにできなくたって、理想やあるべき姿を考えなければ、理想に近づくことは難しいだろう。

そしてそのあるべき姿も、時代や分野で変わるから、どこかで議論し、形作らなければならないだろう。

理想や、机上の空論的なものを論じていると理解してくれる友人たちや、

あるいは理想論と本人を切り分けることのできるeducatedの中のみでなら署名議論も可能だが、

隙あらば誰かを攻撃したくてウズウズしている不特定多数にそれを説明するのは、恐ろしくめんどくさい。

　　　オリンピック選手のコーチに向かって、「偉そうに指導するなら自分がやってみろ」、という人は少ないと思うんだが、

　　　その辺の理屈が理解できるなら、他人のブログに噛み付いたりはしてないよな。

だから、たぶん、匿名のブログが存在するのではないか、と思う。

匿名だからこそ、(自分を守ることなく)　正しいことを追求できる。

匿名だからこそ、誰の利益云々ではなく、自分を主張できる。

そしてその通りではない自分を反省するチャンスにもなる。

もちろん、匿名だからこそのマナーとか、匿名だからこその丁寧な説明が必要になる。

(私個人としては)その説明は、自分を振り返るチャンスにもなっている気がする。

時に、めんどくさいことが多くて、ブログなんかやめちまおうかな、と思う。　そういうこともある。

でも、そんなわけで、Yahooブログがなくなっても、

どこかで匿名で自分の意見を綴る場所を探すんだろうな。

内緒さんから、ぴたっと来るコメントをいただきました。　意訳すると。

　　　好き勝手なことが言える『自由』を、他者を攻撃する自由と勘違いする輩がいる。
　　　ネットで発信する自由の対価として、

他人を誹謗中傷しないという最低限のマナーが必要だ。

そのとおりですよね。　

サルトルに説教されるまでもなく（←いや、説教してないだろ

）

自由というのは自ら束縛を課さなければならなくて、意外に不自由なのかもしれません。

なお、私は少なくとも、肩書きとか、職種から自由になって物事を考えたい……と、思うのですが、

ブログで、私は○○大の教員だから、私の言うことを信じなさい、とか言っちゃう人がいる。

それって、どーなのよ……と、思ってました。　

いや、実はとっさに、(たぶんそいつの思惑とは逆に）○○大ってレベル低いんだな、でした。

偽教員、なんちゃって教授かもしれないので、○○大には失礼をしたかもしれませんが。

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