ブログ引越し検討中 (仮住まい)

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10連休は何をしよう



■連休直前の金曜日――――――――――――――

現在は宇都宮在住の母に認知症の気配が出てきたと言うので、
仕事を休んで宇都宮に出向き、一緒に、銀行や支援センターに訪問しようと考えていたのだが、

第一段階の銀行訪問で玉砕……

母は我々が何を話しているのかわからず、我々が何を伝えても通じず、
元々わがままで思い込みの激しい人ではあったが、それがひどくなった様子だった。
彼女は、銀行口座のほかに貸金庫を持っていて、宝石類を預けたりしていたのだが、
その中から何点かが盗まれた、と言い張っている。
弟と、その彼女(?)と、自宅に出入りしていたヘルパーさんが共謀し、
銀行から盗んだと言うのだが、銀行と私が何をどう説明しても納得しない。
いったん納得しかけても、また同じことを言い始める―――
弟は公務員で少し偉いポジションにいるので、弟と警察までがグルになっていると思っているらしい。
そして認知症や健忘症のチェックを受けようと進めても、私は正常だ、と、怒鳴りだす……

  **彼女は一昨年に自宅に泥棒に入られて、ヘルパーさんや父のことや、弟のことや、
  **すべてのものに疑心暗鬼になった。
  **たとえば鍵を変えたはずなのだが、鍵屋もグルで、弟や父にコピーを渡したと思っている。
  **父に対する攻撃があまりにもひどかったせいか、
  **父は母を見捨て、海外の日本語学校のプロジェクト要員として異国に逃げてしまった。

銀行窓口では埒が明かないので、ひとまず母を家に帰らせ、窓口終了時間に担当者と相談をする。
代理人の登録をするべきなのか、成人後見人制度で対応しようか、という話になるが、
地方都市にある銀行の窓口は、一人暮らしの老人が問題を起こすことに慣れていて、
逆に私が慰められてしまった。 

次に向かった地域の包括支援センターも、母の担当者が決まっていて、
警察や病院とも連携をとって何度か訪問してくれているのだそうだ。
支援センターと多忙な弟とは電話で話をしているだけだというが、
担当者がが心優しい人たちのようで、ほっとする。

と、同時に、相手のわがままを受け入れ、ひたすら穏やかにやさしく接する様子は、
患者の半分が病室を出られない乳児ICUの看護婦さんが、親に接するときのようで
こちらにはもう望みがないんのかな、と、悲しくなった。

最後に仕事が終わった後の弟と駅で待ち合わせをして、今後のことを相談する。
保険を使うにしても、介護の認定を受けるにしても、病院で認知症チェックをしなければならないのだが、
どうやって病院に連れて行けばいいだろう、と言うところが難しい。
いきつけの病院はあるそうだが、その病院についても、話していることがあやふやなので
ちゃんと通院しているのかどうかすらわからない。
おまけに、弟はそういうわけで泥棒扱いされていて、弟が連絡すると警察を呼んでしまうので、
直接連絡ができないようだ…… まいったね。


■連休初日の土曜日――――――――――――――

前夜は12時過ぎに東京の自宅に戻ったが、連休開始と言うのに気が晴れない。
連休中は何もできることはないし……

論文を仕上げる予定だったんだよな、と思いつつ、実母の毒気に当てられて(認知症でも毒は健在)
ウェブ漫画で「ウロボロス」の74話を一気読み。


■連休二日目の日曜日――――――――――――――

邪念を振りほどいて、ひたすら論文を書く。
データはあるんだ、データは。

気分転換に、みどりん・きみどりん・こみどりんの三亀(ミシシッピアカミミガメ)のサマーハウス作りと、
ハムスターのケージ掃除をする。
トイレの大小はもちろん、ひまわりの種の殻の置き場まで分別するハムなので、
ケージ掃除は限りなく楽だ。

……少しでも建設的なことをしよう、と、論文に戻りつつ、ふと、ため息が出る。
バイトに明け暮れる剣士娘と、毎日部活に出かける抹茶坊主が、うらやましくなった。